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2010年3月28日、ケーズシネマ「フェリーニ!フェリーニ!」にて。 1964年度作品。 脚本:フェデリコ・フェリーニ、トゥリオ・ピネリ、エンニオ・フライアーノ、ブルネロ・ロンディ 音楽:ニーノ・ロータ 出演:ジュリエッタ・マシーナ、サンドラ・ミーロ、マリオ・ピスー、シルバ・コシナ フェリーニの初カラー長編。映画プロデューサーの夫を持って裕福だが、慎ましやかなごく平凡な主婦ジュリエッタ(ジュリエッタ・マシーナ)。結婚生活もうまく行っていると思っていた15年目の記念日。酔って帰宅した夫はそれをすっかり忘れたフリをして、大勢の仲間を連れて祝う。二人きりですごそうと思ったのに大変賑やかになったその夜、客の中には霊媒師や占い女などもいて、彼女に不吉な予言をする。案の定、就寝中、夫が別の女の名を呼んだ。ジュリエッタは夫が浮気していると思うと気が気でない……。(yahoo解説より) 妄想の映画ですね。 その妄想をドギツイ原色の筆で絵画のように塗り込めていく。 独創的な造形美、ニーノ・ロータのカーニバル風の音楽が心地いい。 この不思議な脚本を具体的な形にした美術監督に拍手を送りたい。もちろんフェリーニの意向には間違いないが。 小津監督も黒澤監督もそうだったけど、初めてのカラー作品は、気合を入れるためなのか、赤やイエローやグリーンといった原色を使っていた。 フェリーニ監督も同様に、原色を好んで選んでいた。 最初のカラー作品は、色んなことを試したいんだろうな。 ただ、白黒映画の名残りも目に付いた。 バックライトにより人物の影を作り、黒のシルエットが多用されていた。 いや、もしかしたら、カラーと対比させるために敢えて、黒を際立たせるための工夫なのかも。 「8 1/2」もそうだったけど、フェリーニは子供時代に宗教がらみで苦しんだと思われる。 随所にそういったシーンが登場する。 「魂の救い」という言葉も登場する。 宗教からの救い、解放されないイメージが妄想の形となって映画の中に溢れだしてくる。 女性が主人公なので、「8 1/2」のような男が笑ってしまうような弾けた妄想ではなく、暗い過去を引きずった女性の妄想となっている。 それでも、この映画、面白かったです。
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これ、未だなんですよね。
観なくては、と思って録画はしてあるのですが。
ニーノ・ロータの音樂もよさそうですね。
2010/4/7(水) 午後 2:00 [ あきりん ]
あきりんさん
フェリーニとニーノ・ロータのコンビは素晴らしいです。フェリーニの気持ちを音楽で表現しているように感じました。独特の原色カラーは見ごたえありますよ、是非。
2010/4/7(水) 午後 8:52
「フェリーニ、ニーノ・ロータ、ジュリエッタ・マシーナ」
"黄金トリオ”ですね。
これがフェリーニ監督の初カラー作品なのですか。
シルヴァ・コシナも出ているのですね。
見てみようと思います。楽しみです。
2010/4/7(水) 午後 11:41
alfmomさん
まさに"黄金トリオ”ですね。カラーの鮮やかな色が目に焼きつきます。造形美も見逃せないです。シルヴァ・コシナは名前は知っていたんですが、どの人なのかわかりませんでした。
2010/4/9(金) 午前 0:21
フェリーニ監督って、作品がものすごく変化しますね。
この作品、未見なんで”見たい”一作になりそうです。
8 1/2は難しかった。平凡ですけれど、「道」のジュリエッタ、が好きです。解りやすいし、ラストのニノロータの曲、泣けました。
「七人の侍はこう作られた」でも”顔出し”したフェリーニ監督、実は黒澤監督的なアクションも、レパートリーにしたかった?んでしょうね。宗教+アクションって感じの作品をやりたかった、かも。
2010/12/13(月) 午前 4:01 [ moemumu ]
moe*u*uさん
カラー映像をこれでもかと思うぐらいの原色を使っていました。めくるめく映像に圧倒されますね。私も昔みた「道」は好きでした。でも、今観るのが怖いですね、今でも感動できるかどうか不安だからです。純粋な気持ちが今の自分にあるのかどうか。ほう、そうなんですか、黒澤監督とフェリーニ監督の面白い接点ですね。
2010/12/13(月) 午後 10:01