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2010年4月3日、早稲田松竹にて。 2009年度作品。 原作:太宰治 脚本:田中陽造 出演:松 たか子、浅野忠信、室井 滋、伊武雅刀、広末涼子、妻夫木聡、堤真一、新井浩文 太宰治の小説「ヴィヨンの妻」を、「雪に願うこと」の根岸吉太郎監督が映画化し、第33回モントリオール世界映画祭で監督賞を受賞した人間ドラマ。人気作家として世間から注目されるも、生きることに苦しみ酒や女に溺れる大谷(浅野忠信)と、そんな彼が酒代を踏み倒した小料理屋で働き、放蕩を続ける夫を愛し続ける妻・佐知(松 たか子)の姿を描く。(eiga.com解説より) 大人の監督が描いた大人の男と女の機微を描いたドラマとでもいいましょうか。 違う言いかたをするとドロドロの男と女の話です。 文句なしに素晴らしい。 男性社会のせいか、男が悪くて女が虐げられ可哀想という映画が多いが、この映画は、男も女もそれなりに平等に扱っている点が気に入っています。 ドロドロの苦労を共にした夫婦のドラマにしようする意図があるため、お互い色んなことがあっても、結局、男と女が携え手をつなぐことに象徴されている。 当たり前だが、男と女の話なので、ちゃんと肉体関係も描いている、さらりと。 あくる日の松たか子の嬉しそうな表情をきちんと捉えていた。 きれいごとではない。 妻夫木聡とキスをするシーンも佐知(松 たか子)は、大谷(浅野忠信)に「見届けられてしまった」と言う。 酒を踏み倒し、愛人と心中を失敗し、わがままで、嫉妬深く、小心ものの大谷(浅野忠信)。 「女は幸せも不幸せもない、男は不幸だ」と嘯く。 なんか真理をついているセリフ。芸術家の男のわがままな気持ち。 周りの女性をみていても、なんとしても生き抜いていけるような力強さがある。 口紅を買い、口紅を塗り、覚悟して昔の好きな人に会いに行く佐知(松 たか子)。 建物を出てきた佐知(松 たか子)は、口紅を落とす。何もなかったことが分かります。 それでも大谷(浅野忠信)には、人に言えるようなことではないとウソをつく。 心中に失敗して帰ってきた大谷(浅野忠信)に「人非人でも生きてりゃいい」と佐知(松 たか子)が言う。 やはり、宇宙的に女性は強い。 松たか子と浅野忠信が粘着系の俳優ではなくさわやか系の俳優さんだったことが、このドロドロの話を救ってくれている。
心中に失敗し、夫を迎えにきた松たか子とすれ違い、ニヤっとする広末涼子の表情がイヤらしい。 田中陽造さんの脚本も素晴らしく、根岸吉太郎監督の演出も、お見事でした。 いかにもオーソドックスな王道の日本映画です。 |

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松たか子が演じた芯の強い女性といい、浅野忠信の酔っ払いといい、
素晴らしい演技が光る作品でした。ほんと女性の強さを感じさせられましたね♪。
2010/4/8(木) 午前 1:05
ふぁろうさん
最初は浅野忠信の我儘な剛腕ぶりに、松たか子を同情してましたが、途中から逆転して浅野忠信の情けなさに同情するようになりました。男と女のドラマは面白いです。
2010/4/9(金) 午前 0:25
今日DVD借りました
今から見てみます
2010/4/11(日) 午前 0:20 [ きらきらくん ]
くろさわさん
男と女の濃厚な映画です。また、感想を聞かせてください。
2010/4/11(日) 午前 9:24
この映画が太宰映画の中で一番まともだった気がします。
2010/8/15(日) 午後 10:09
もっさんさん
実に映画らしい王道の映画でした。他は1本しか観ていないので何とも・・・。
2010/8/15(日) 午後 11:54
そうですね、松たか子と浅野忠信のキャスティングで、ずいぶんアクが抜けたかも。
2010/8/22(日) 午後 3:53
ちいずさん
そういえば30代前後で花がありアクの強い女優さんて、あまり思いつかないですね。松たか子はまだ伸びしろありそうですね。
2010/8/22(日) 午後 10:06
いや〜、これは濃厚な男女の物語でしたよね。
松さんのお色気にはやられちゃいました。^^;
TB、お願いします〜。^^
2010/10/7(木) 午前 5:07
<大人の男と女の機微を描いたドラマ
まさにそうですね。
毎日お酒呑んで、浮気ばかり・・
それでも見捨てられない魅力が彼にはあったのでしょう。
人間性がしっかりしていたからでしょうか
味わい深い作品でした。
TBさせてくださいね。
2010/10/7(木) 午前 8:09
うわ。見事に記事にされていらっしゃるわ。。
私はこれが書けなくて、だらだらの記事になってしまいました。。^^;
これは魅力がいっぱいあって、相変わらず上手くいえないですが、大人の、日本ならではの作品ですよね。トラバさせて下さいませ。
2010/10/7(木) 午前 8:24
サムソンさん
いかにも日本映画らしい映画でした。松 たか子はどこか花があり爽やかな色気でしたね♪
2010/10/7(木) 午後 10:29
Cartoucheさん
最初の出会いで助けてくれ、信じてくれた大谷が忘れられないのでしょう。いいも悪いも理屈では計れない男と女の関係が見事に描かれていました。
2010/10/7(木) 午後 10:36
恋さん
とんでもないです。まとまりのない感想の羅列です。そう日本らしい映画ですね。最近ではこういう趣のある映画って珍しいですよね。居酒屋のセットもよかったです。
2010/10/7(木) 午後 10:43
スッキリしないまま感想を書き始めた私とは違い、
しっかり見るべきところを見、感じるべきところを押さえられた
とてもよくまとまったレビューです。
読ませていただくうちに、少しモヤモヤしたものが晴れていきました。
「傑作!」です。
「松たか子と浅野忠信が粘着系ではなくさわやか系の俳優だったことが、このドロドロの話を救った」。
その通りだと思います。
2011/5/24(火) 午前 0:05
alfmomさん
男性目線の映画だと思いますので、女性が見るとかなり違和感があるのかもしれませんね。爽やかな妻というのも、これまた怖い気がしますが。。。
2011/5/24(火) 午後 9:12
濃厚な男女関係というよりも意識して堕落を追求している感じでしたね。堕落の裏側にある誠実さを輝かせようと必死になっている。そんな作家の姿勢が憎らしいほどうまく描けていました。
TBさせてください。
2016/4/3(日) 午前 8:50
> ギャラさんさん
う〜ん、難しいコメントですね。自分はそこまでの域に達していません。しょせん自分は徹底した堕落には向いていないのかも。
2016/4/4(月) 午後 10:42