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2010年3月27日、ギンレイホールにて。 2009年度作品。 原作:新田次郎 脚本:木村大作、菊池淳夫、宮村敏正 出演:浅野忠信、香川照之、松田龍平、モロ師岡、螢雪次朗、仁科貴、蟹江一平、仲村トオル、夏八木勲、國村隼、小澤征悦、宮崎あおい、新井浩文、役所広司、井川比佐志、石橋蓮司、鈴木砂羽 ネタバレお許しを〜。 日本映画界を代表するキャメラマン・木村大作が初監督に挑戦し、日本地図完成のため未開の地・劔岳を命懸けで目指した測量師たちの姿を描いたドラマ。原作は新田次郎の同名小説。明治時代末、陸軍参謀本部陸地測量部の柴崎は、地図上で空白となっている劔岳の登頂と測量の命令を受け、仲間と共に劔岳に挑む。しかし、そこには雪崩や暴風雨など想像を絶する困難が待ち構えていた……。(eiga.com解説より) こういう大自然に挑む人間の戦いを見ると、それだけで、単純にすごいなと感心する。 一般の社会生活とはまったく想像を絶する異次元のような雪山の過酷な厳しさ。 普段、仕事をしている中では考えられないリスク。 そのリスクに対処しようにも、予想しようがない。 自然の前では、予想もリスク管理も無駄に思えてしまうほどの怖さ。 ましてや、明治時代ならなおさらどうしようもないはず。 映画でも突然の雪崩で九死に一生を得たシーンもあった。 今の時代よりも、もっと死を覚悟して山に登っていたんだろうな。 そう思って観ると、違う意味で感動してしまう。 素直に、自然の美しさと怖さに圧倒される。 面白いのは劔岳初登頂の目的が純粋な地図測量ではなく、単なる陸軍の1番ではならないというプライドが原因だったこと。 何故ここまでしないといけないものなのか。人の命を軽く見すぎだよ。 さらに面白いのは、初登頂ではなかったこと。 すでに行者(ぎょうじゃ)が修行で登っていた。 がっかりしたであろう、せっかく登った山が初めてではなかったことが。 また、いやらしいのが、軍は登ったことをなかったことにしろとか。バカにしてる。人を弄んでいる。 「何をやったかではなく、何のためにやったか」と言う浅野忠信の恩師役所広司のセリフはかっこいい。 木村大作監督の気持ちでもあるのだろう。 でも、いまいち、浅野忠信が、何故そこまで危険を冒してまで山に登るのかが理解できなかった。 いつも冷静な浅野忠信が、部下や人夫たちを死にやる可能性が高い山に登ることに。 映画のシーンを自分が見落としているかもしれないが、気になります。 それに、映画的にはこれまで山登りに苦労していたのに、なんか簡単にあっけなく劔岳に登ってしまったことはどうなのかな。 オーソドックスな映画作りであれば、ここは盛り上げるシーンだと勝手にイメージしていたので、ちょっと拍子抜けしてしまった。 それでも、過酷な雪山を歩く人のシーンを見るだけで、十分、木村大作監督の執念を感じた映画でした。 浅野忠信は、いつもながらの演技っぽくない自然なセリフ回しが好きですね。
香川照之は、「龍馬伝」をいつも見ていますが、山で生きる案内人の実直さと山男の感を持ち合わせた静かな気概のある役を見事に演じていました。 あまり多くは語らない二人の友情も男っぽくていい。 香川照之と確執のあった息子が和解するエピソードも印象に残る。 モロ師岡も螢雪次朗もいいですね。 |

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実際に山に登って大自然をカメラに収めた監督はじめスタッフもすごいと思いました。
浅野忠信、香川照之とも、昨年は多くの映画で好演してくれましたね♪。
2010/4/14(水) 午前 1:31
ふぁろうさん
雪山の自然の中に人が登っているシーンだけで感動してしまいます。ラスト、「仲間」が流れるクレジットもいいです。浅野忠信、香川照之は今の日本映画界になくてはならない俳優さんですね。
2010/4/14(水) 午後 11:41
私も、あの登ってしまう所が映画的な積み重ねを台無しにしているので気になりました。
軍隊のメンツの話を描いても良いのですが、それにしては、単純すぎるし、シナリオが下手過ぎますね。
積み重ねで言えば、寡黙な香川と浅野の地味な準備の描き込みは良かったと思います。
2010/6/16(水) 午前 0:01 [ ひろちゃん2001 ]
ひろちゃんさん
厳しいようですが、映画の醍醐味を理解されていないか、うまく表現できないかだと思います。単純に山に登ることだけに執着してもよかったかと。ひろちゃんさんお気に入りの宮崎あおいは紅一点で印象強いです。
2010/6/16(水) 午前 0:09
劔岳の四季がキレイでしたね。アナログな映画がいいですね。
2010/8/18(水) 午後 9:02
もっさんさん
山に登るというシンプルさをもっと強調してもよかったかなと。風景がみとれます。美しいです。
2010/8/18(水) 午後 10:56
悪くないけれど、カット尻が長い、音楽の使い方が非常に陳腐。
どちらも晩年の黒澤明の悪いところをそのまま真似したみたいな映画でしたね。
2016/9/1(木) 午前 10:00 [ sas*id*201* ]
> sas*id*201*さん
自然を描く、話を繋ぐだけでは、映画にならない、人を惹きつける何かが足りない、難しいですね。
2016/10/6(木) 午後 10:18