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2010年4月16日、フィルムセンター「映画の中の日本文学part3」にて。 1979年度作品。 原作:中上健次 脚本:田村孟、渡辺千明 出演:森下愛子、永島敏行、小林薫、島村佳子、小沢栄太郎、鈴木瑞穂、下條アトム 平凡な若者たちの隠された暗部を深く抉る中上健次の短編小説を、森下愛子主演で描く青春ドラマ。心中ごっこを繰り返し、刹那的な青春を奔放に生きるカップルと偶然知り合った浪人生のひと夏の出会いと別れを鮮烈に描く。(Amazon解説より) 予備校生二人(森下愛子、永島敏行)の世代。 浪人生(小林薫)と森下愛子の姉(島村佳子)の世代。恋愛関係になる。 そして偽装心中を助ける小沢栄太郎と小林薫の父親である鈴木瑞穂の世代。 この3世代間のギャップを偽装心中のエピソードを絡めて描いているとは思うが。 予備校生二人(森下愛子、永島敏行)の偽装心中をしたり顔で助ける小沢栄太郎。 何故かわからないが、お金まで二人に渡す。 こんなおせっかいなおやじに反発する二人。 ホテルで偽装心中した時に浪人生(小林薫)は警察ざたにならないように助けてやるそのおせっかいさに反発する。 浪人生(小林薫)は、裏口入学がばれそうになり父親の名誉を守るため、行方をくらますように指示された。 そのことで、反発している。 アルバイト先のホテルで偶然出会い、アルバイトをむりやり辞めさせられ反発する。 父親は小林薫に、予約してある箱根のホテルに誘う。 小林薫は予備校生二人(森下愛子、永島敏行)にそのホテルで偽装心中していいと言う。 小林薫は予備校生二人(森下愛子、永島敏行)をダシにして、父親に迷惑がかかるように画策する。 そのことを知った森下愛子は、あえて小林薫の連絡先を書いて、睡眠薬を飲んだ。 二人は死んでしまった。 それぞれの世代間の反発、確執を描いているが、すべてが中途半端な印象。
それぞれのエピソードに緊張感がなく、藤田敏八独特のユーモアもなく、そもそも心中そのものを遊びとして扱っていることになじめなかった。 太宰治の心中の話が出てくるが、明らかに違うと思う。 小林薫と島村佳子がロタ島に行くが、何故ロタ島の必要性があったのかもよくわからない。 せめてもの救いは、森下愛子の瑞々しさぐらいでしょうか。 |

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懐かしいですね、浪人生時代に見ました。
藤田と中上文学が意外に合わない気がしました。
森下愛子は、この頃は本当に魅力的でした。
2010/4/18(日) 午前 11:41 [ ひろちゃん2001 ]
ひろちゃんさん
中上健次は全く読んでいないんですが、この映画だけで言えばあまり面白いとはいえませんでした。藤田敏八ももう若者映画に興味がないというか、ついていけない気がしました。森下愛子は全盛期でしょうか。
2010/4/18(日) 午後 11:23
中上文学の中でも異色でしょうね。
中上文学の場合は、「火まつり」などの紀州ものがいいですよ。
(「岬」「枯木灘」をお薦めします)
藤田監督は、矢張り、70年代初頭の作品が良いです。
「八月の濡れた砂」など。
森下愛子は、当時が全盛であり、直後に吉田拓郎と結婚して美味しい時代は休業してしまったのですよね。
2010/4/18(日) 午後 11:33 [ ひろちゃん2001 ]
ひろちゃんさん
お薦めの小説の紹介、ありがとうございます。「火まつり」は映画化されていましたね。藤田監督は日活ニューアクション、「海燕ジョーの奇跡」「リボルバー」も好きな方ですね。今はもう普通のおばちゃんになってしまっていますね。
2010/4/18(日) 午後 11:56