|
2010年6月5日、浅草名画座にて。 1968年度作品。 脚本:棚田吾郎 出演:高倉健、松尾嘉代、渡辺文雄、藤山寛美、菅原謙二、小島慶四郎、遠藤太津朗、待田京介、曽根晴美 東京に大きな勢力を持つ天盟会。その傘下の浜田組組長・浜田勇吉は、獄中にある会長の釈放を条件に組を解散し、堅気になった。一方、天盟会会長の座を狙う上野は、浜田組を制圧しようと企んでいた。義兄の平井が上野組に襲われ、憤った浜田は上野組に斬り込む。(eiga.com解説より) 「日本侠客伝」シリーズ第八作目のようです。 実は東映のヤクザ映画はほとんど観たことがありません。 結局は、殴り込みをして人を殺すだけだろうという先入観が、今まで観なかった理由だと思うのです。 今回は「十一人の侍」目当てに来たのですが、マキノ雅広さんなので、観てみようと思いました。 やはり、予想どおりの展開です。 昔堅気の高倉健が、堅気になったのに、汚い兄弟分のヤクザ(渡辺文雄、遠藤太津朗)にいやがらせを受け、さらに仲間を殺されて、堪忍袋の緒が切れて、悪いヤクザを殺しに殴り込みをかけます。 高倉健と妻の松尾嘉代のやりとりが新婚ぽくて微笑ましく、マキノ雅広監督らしい。 それに高倉健が松尾嘉代に赤い日本傘をかざして、歩くシーンも明治の匂いがしてなかなかいい雰囲気です。 松竹新喜劇(大阪のお笑い舞台)の藤山寛美と小島慶四郎の漫才コンビ風のやりとりがユーモア溢れてこの映画のアクセントになっています。 そして、堅気の寿司屋になった藤山寛美が明日結婚するというのに、店前で汚いヤクザに刺されて死んでしまいます。 ユーモアから一転ストイックな怒りに昇華します。 ここで観客は深い憤りを感じながら、気持ちは高倉健の気持ちと一体化します。 さらに、兄貴分のヤクザ(菅原謙二)が刺されて、怒りは頂点に達します。 高倉健はレインコートに刀を忍ばせ、汚い兄弟分のヤクザ(渡辺文雄、遠藤太津朗)に殴り込みをかけます。 敵の家まで来て、レインコートを脱ぐと、素肌に刺青が眩しいです。 観客の中から、拍手喝さい。 ここからは、健さんの一人舞台。 あっけなく、渡辺文雄も遠藤太津朗も殺されます。 ユーモアと情緒とストイックな怒りが溢れたマキノ雅広監督のテンポのいい職人監督らしい娯楽映画でした。
切り返しの短いカットは魅力的です。 |

- >
- エンターテインメント
- >
- 映画
- >
- 映画レビュー








東映ヤクザシリーズの中では「仁義なき戦いシリーズ」が飛び抜けて面白いです。健さんものは、筋書きがお約束通りで観客を決して裏切らないが魅力です。たまたま、「日本侠客伝」シリーズ第7作目を見て記事を書きましたのでTBしておきます。
2010/6/11(金) 午前 6:29
ヒッチさん
この映画もお約束通りでした(笑)。マキノ雅広の短いカット割、高倉健と松尾嘉代の抒情性は楽しめました。
2010/6/12(土) 午前 9:44