最近気になること

ほとんど映画、ちょいと小説、きまぐれに音楽、の感想など気になることを記事にします!

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2010年6月5日、浅草名画座にて。

1967年度作品。
脚本:田坂啓、国弘威雄、鈴木則文
音楽:伊福部昭
出演:夏八木勲、南原宏治、菅貫太郎、佐藤慶、大友柳太朗、宮園純子、西村晃、里見浩太朗、青木義朗、
大川栄子、岩尾正隆、近藤正臣、汐路章

「十三人の刺客」「大殺陣」などの集団時代劇に力作を数多く残す工藤栄一監督の「日本暗黒史・血の抗争」に続く1967年度作品。“トラック野郎”シリーズの監督・鈴木則文が脚本に参加している。館林藩主・松平齊厚(菅貫太郎)の短気が原因で家老・阿部正由が殺された。次席家老・榊原帯刀(南原宏治)はこれを提訴したが認められず、仙石隼人(夏八木勲)に齊厚暗殺を命ずる。隼人は同志9人(里見浩太朗、青木義朗、岩尾正隆、汐路章、大川栄子他)を引き連れて江戸に上り、暗殺計画を練る。計画は一旦頓挫したものの、ついにチャンス到来。豪雨の中で悽惨な死闘が繰り広げられる。このラストの大殺陣場面によって、武家政治の暗黒のむなしさや無意味さがヒシヒシと伝わってくる。(eiga.com解説より)

ネタベレあります。
「七人の侍」ではないですよ。
それより4人も多い「十一人の侍」」なのです。
はたして十一人が必要かと言われると、別に十五人でも二十七人でも八十三人の侍でもいいのです。
この映画では、実際数人だけしかスポットが当たっていなくて、一人一人の個性を描きわけていた「七人の侍」とはコンセプトがまったく異なります。
個人の力が必要な映画ではなく、集団や群衆として戦う泥くさいリアルな殺陣映画です。

それにしても、まったくもって、おしいです。
「十三人の刺客」を先に観ていなかったら、と思ってしまうのです。
それぐらい、「十三人の刺客」の脚本と映像が素晴らしく、殿様を守る側と殺す側の駆け引きや策略が緊張感溢れ、夜明けの霧の中での馬の蹄の音、誰が誰かわからないような殺陣場面、どれをとっても唸るような名作でした。

その名作をベースにしたようなモチーフが、そもそも似ているので、「十三人の刺客」のこのシーンだとか、あのシーンに似ていると思ってしまうのです。
松平齊厚(菅貫太郎)も「十三人の刺客」の得体の知れない狂気さが薄れています。
松平齊厚(菅貫太郎)の家老(大友柳太朗)も「十三人の刺客」の殿様に仕える謀略家の侍(内田良平)には程遠い。
ストーリーも途中までテンポが悪く、守る責めるといったお互いの策略もなく展開されます。

そして、老中(佐藤慶)が松平齊厚(菅貫太郎)を国元に逃がすため、次席家老・榊原帯刀(南原宏治)にお家は取りつぶしはないとウソの裁定を伝えたことで、松平齊厚の暗殺を取りやめるところから、俄然面白くなってきます。

最後の大殺陣は、すごいです。
この映画の見どころです。
豪雨の中、松平齊厚(菅貫太郎)を守る側、殺す側の壮絶さ。
このシーンだけで、この映画を観る価値は十分あります。
火薬を懐に入れての自爆は過激派をイメージしてしまいます。

それにしても、殿様に仕える「侍」の忠義心は、現代人の自分には計り知れないものです。
「龍馬伝」の武市半平太が山内容堂を慕う気持ちと同じように。
相変わらず伊福部昭の音楽は重たかったです。

閉じる コメント(6)

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過激派というより現代ならアルカイダのテロリストですね(笑)。終盤の殺陣シーンは見応えがありました。それにしてもレビューを拝見して「十三人の刺客」がもう一度みたくなりました。TBこちらからも。

2010/6/11(金) 午前 6:15 ヒッチさん

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ヒッチさん
無差別殺人ではなく国のためということから特攻隊に近いかもしれません。ラストの雨中戦はみごとでした。変な意味ですがこの映画を観て改めて「十三人の刺客」の素晴らしさを実感しました。

2010/6/12(土) 午前 9:39 シーラカンス

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一般的な評価としては「十三人の刺客」(オリジナルは未見です)の方が上のようですね。こちらを先に見たので、「十三人〜」も楽しめるかな?
TBさせてください。

2012/7/27(金) 午後 10:12 [ あきりん ]

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あきりんさん
う〜ん、どうでしょうか。「十三人の刺客」が2番煎じに見えるような気がします。映画の構成は、「十三人の刺客」の方が断然上ですけど

2012/7/29(日) 午前 10:24 シーラカンス

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それまで、一番遊戯の様な殺陣とうなり声の芝居であった東映がこのような映画を撮った事が画期的ですね。泥臭いリアルさの殺陣を見ると時代劇役者の舞台的な殺陣がとても嘘くさく見えますね。
そう言う意味では黒澤の「七人の侍」のリアル殺陣を再現出来た作品でもありますね。
TBお返しします。

2012/10/10(水) 午後 10:48 [ ひろちゃん2001 ]

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ひろちゃんさん
リアル時代劇は、今の時代にマッチしている気がしますね。だから「十三人の刺客」がリメイクされたんでしょうね。サラリーマンと武士は似ているかも。

2012/10/11(木) 午後 11:10 シーラカンス

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