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人も歩けば 2010年6月5日、神保町シアター「喜劇映画パラダイス」にて。 1960年度作品。 原作:梅崎春生 監督:川島雄三 脚本:川島雄三 出演:フランキー堺、淡路恵子、小林千登勢、桂小金治、沢村いき雄、加東大介、森川信、藤木悠、沢村貞子、若水ヤエ子、横山道代、春川ますみ、奥村恵津子、ロイ・ジェームス、八波むと志、南利明、由利徹、三遊亭小円馬、武智豊子 様々なジャンルの映画を残した川島雄三が手掛けたナンセンス・コメディ。主人公の青年が、なじみの質屋に出入りするうちに、婿に見込まれ……。「幕末太陽傅」には及ばないが、フランキー堺の演技と、あれよあれよと進んでいく物語のテンポがいい。藤木悠扮する私立探偵・金田一小五郎が笑わせる。(eiga.com解説より) またしても、マニアックな日本映画です。 ネタバレあります。 川島雄三監督の映画を15本観て、自分の好みにあわない映画もあったけど、それでも、どこか異次元の世界を垣間見るような不思議な気持ちにさせてくれていました。 この映画もいつものドタバタナンセンス喜劇に終始して終わると見せかけて最後に、シュールなラストへとつなげた。 川島雄三監督の作風は、やはりユニークです。 これだから、川島雄三の作品は楽しい。 主人公が質屋の主人(沢村いき雄)と将棋をしていて、そのまま眠ってしまっていて、結局は夢の中での出来事だというオチ。 しかし、そこからがユニーク。 夢に出ていた探偵(藤木悠)も実は隣のレストランのマスター、質屋の次女だった女(小林千登勢)も、実はテレビに出ていた女優だったとは。 フロイトの話まで飛び出して、ラストはフランキー堺がドラムを叩き、出演者全員でジャズバンドの演奏で軽快にカーテンコール風のエンディングが楽しい。 逃げる主人公(フランキー堺)を遺産金目当てに追いかける人びと。 次女からの愛の告白。 逃げまどうことと次女との楽しい夢。 映画は夢のように、所詮ひと時の幻のようだと伝えているかのようです。 一緒に観た会社の人は、あまり面白いとは思っていないようなので、たぶん自分の個人的な感じ方なので、ご注意を。 ナレーターがフランキー堺で、冒頭、今までのいきさつを解説する。 登場する人物のセリフにあわせて、声色を使ってしゃべるおかしさ。 早回し撮影やドタバタ調の動きには、正直またやっているなと思って見ていた。 川島雄三監督の御贔屓の俳優さん(フランキー堺、桂小金治、藤木悠)を観るだけでもうれしくなる。 惜しむらくは、簡易宿泊屋のヤクザをめざす男(三遊亭小円馬)がどうみても小沢昭一の役どころ。 家出したフランキー堺を探す探偵がつぶやく「10年かかるか、20年かかるか」。 そう言えば山中貞雄の「百万両の壺」のセリフと同じ。 東宝映画によく出ていた沢村いき雄という俳優さんも、飄々としていいです。
沢村貞子さんは、嫌みな役どころは、うまいですね〜。 |

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良い事を積み重ねれば、良いオチが待っている。
悪い事を積み重ねれば、悪いオチが待っている。
2010/6/13(日) 午後 0:35 [ 中野 慎一 ]
onegaidawanさん
意味深なコメントですね。
2010/6/13(日) 午後 8:29
この作品、見たいですね。
>夢に出ていた探偵(藤木悠)も実は隣のレストランのマスター、質屋の次女だった女(小林千登勢)も、実はテレビに出ていた女優だったとは。
…お話としては、筒井康隆「日本以外全部沈没」みたいな感じだったんでしょうか。
「荘重深刻」なものへの抵抗=パロデイ、て川島監督好きなテーゼでもあったですね。
2010/12/22(水) 午後 10:20 [ moemumu ]
moe*u*uさん
そんな大層な狙いはなかったと思います、たぶん。映画は所詮作りものだからなんでもあり、自分が楽しいものを作るという思想はあったかと。
2010/12/23(木) 午前 10:53