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川の底からこんにちは 2010年7月3日、ケイズシネマにて。 2009年度作品。 監督:石井裕也 脚本:石井裕也 出演:満島ひかり、遠藤雅、相原綺羅、志賀廣太郎、岩松了、並樹史朗、稲川実代子、猪股俊、鈴木なつみ、 上京5年目、5つ目の職場で、5人目の彼氏、健一(遠藤雅)とその連れ子、加代子と悶々とした日々を送る佐和子(満島ひかり)。シジミ加工会社を営んでいる父(志賀廣太郎)、忠男が病に倒れたとの連絡を受け、仕事を辞め、実家に戻る決心をした佐和子だが…。彼女を中心に、さまざまな年代の登場人物たちが自分勝手にわがままに、しかし一所懸命に生き抜く姿を活写する、人間味溢れる群像劇。(映画解説より) お薦めです。 ただただ単純に面白かった。 大笑いしてしまった。 最近こんなに笑ったのは、「ばかのハコ船」以来。(といっても、つい最近ですが) 感性が鋭い人の映画を観るのは、楽しい。 コメディセンスもユニーク。 登場人物は、真剣なのに、なぜか観ている側は、笑ってしまう。 登場人物が自分では気がつかずに、混乱しているせいか、焦っているせいか、おかしなセリフを吐く。 考えられない行動をする。 そういう、脚本に仕立て上げていることに感心する。 まだ、この監督27歳ですが、何故こんなに落ち着いた描き方ができるんだろうか。 この若さならもっと、自己主張して、破綻してもいいのではとおじさんは思ってしまう。 それぐらい、ちゃんとした?おかしな結末にしている。 う〜ん、言ってしまおう。 お父さんの亡くなった骨を海に捨てている(お父さんの遺言)。 そこに、女と駆け落ちをした男が帰ってくる。 主人公佐和子(満島ひかり)は、激情して無意識に父親の骨を男に投げつける、投げまくる。 まわりの工場の人たちが、「骨を、骨を拾わないと」と言いながら、落ちた骨を拾う可笑しさ。 満島ひかりの感情の起伏と父親への悲しみとまわりの人たちの満島ひかりへの愛情を、このシーンに凝縮させて、笑いながら泣かせてくれました。 こういうシーンがいくつもあります。 悲しいシーンや感情的なシーンに、人が起こすおかしなセリフや行動の笑いのシークエンスを織り交ぜて、一味違った映画にしています。 しじみ工場の社歌が大笑いします。 最初は、昔ながらの社歌、肩ぐるしい歌詞とメロディ。 まず、この歌が笑えます。 そして、主人公が作った感情だけで作ったような歌詞、笑えます。 中の下という言葉が何回も出てきます。 中の下の人間の開き直りの映画。 最初は「しょうがない」が口癖の主人公。 それが、「しょうがない、でも中の下だからやるしかない」へ変貌。 人は変われるんだと。 笑いながら、泣かせながら、元気をもらえるパワー溢れる素晴らしい映画でした。 おじさんでも理解できる大衆受けする映画でもありました。 満島ひかりの工場での開き直りの演説は笑いながらの感動ものでした。 しじみ工場の出演者の俳優さんは、まったく知りませんでした。 エネルギー溢れる演技(肉欲的にも)の「しじみ軍団」は、この映画には必須ですね。 今年度、ベスト1です(あまり観ていないですが)。 大好きな映画ですね。 そうそう、この映画は第19回PFFスカラシップ作品です。
PFFは「新しい才能の発見と育成」「映画の新しい環境づくり」をテーマに、毎年東京で開催されている映画祭で、ぴあフィルムフェスティバルの略語で、映画製作援助制度を利用した映画がスカラシップ作品です。 |

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いや〜、ほんとこれ面白いですよね〜。
笑いどころもたくさんあれば、泣きどころもあるんですもんね〜。
まいっちゃいました。 TB、させてくださいね。^^
2011/5/23(月) 午後 11:12
またも新たな個性ある新人監督が登場ですね。
でも何としっても満島ちゃんあってこその映画ですね。
岩松了も良いですね。
2011/9/29(木) 午前 8:02 [ ひろちゃん2001 ]
TB返しします。
2012/3/20(火) 午後 4:27 [ ひろちゃん2001 ]
サムソンさん
すいません、気がつかずに返事できていませんでした。笑わせて泣かせて、それでいて感性が新しい。楽しみな新人が出てきたなと思っていたのですが。
2012/3/21(水) 午後 11:23
ひろちゃんさん
すいません、コメントできていなかったです。このときは凄い新人だと思っていたのですが、2作目を観て、あれって。おっしゃるように満島ちゃんあっての作品だったのかなと思いますね。
2012/3/21(水) 午後 11:28
ひろちゃんさん
TBありがとうございます。
2012/3/21(水) 午後 11:29
2年遅れで見ましたが、キネマ旬報でも高い評価があり、評判も良かったですが、笑わせて、満島ひかりの演技はうならせますね。社歌も、面白いです。
TBさせてください。
2012/9/15(土) 午後 11:53
fpdさん
笑わせながら泣かせる、悲喜劇こもごもの素晴らしい映画、面白かったですね。開きなおりの満島ひかりの爆発は強烈でした。の「しじみおばちゃんたち」、もう最高だぜ。
2012/9/16(日) 午後 8:31
ご紹介ありがとうございました。
本当に面白かったです。
父の遺骨を投げるシーン、
私もここに、「満島ひかりの感情の起伏と父親への悲しみとまわりの人たちの満島ひかりへの愛情が凝縮されている」のを感じて、泣き笑いしてしまいました。
元気をいっぱいもらいました!
いい映画ですネ。ナイス〜♪
2012/12/28(金) 午後 7:07
alfmomさん
自分の好きな映画を褒めてもらうと、ほんとに嬉しいです。親の気持ちになった気分です。泣ける映画はあっても。泣き笑いの映画は貴重です。そうですね、元気溢れる映画、大好きです。
2012/12/29(土) 午前 0:23
満島ひかりさんの熱演でした。
たしかに意表を突いた展開が新鮮でした。
「しょうがない」から「頑張る」への転機が、彼氏を盗られたことを受け入れたときに決心できたあたりが凄い逆説的でした。
TBさせてください。
2014/12/4(木) 午前 8:10
ギャラさん
この映画の満島ひかりの押しは凄かったですね。そのあと観た「愛のむきだし」はさらに驚きましたけど。開きなおりの中の下、笑いながらも泣ける、大好きな映画です。
2014/12/6(土) 午後 11:49
ほお!この年のベスト1って感じですか。
単館系の作品としては、結構話題作だった気がしますね。
仕事に愚痴を言いたい時、頑張ろう!って気になった記憶があります。
TBお返しします♪
2015/1/3(土) 午前 7:35
エルザさん
この映画には、圧倒されました。中の下という設定、開き直り、自分の好きなキーワードがぴったりでした。元気をもらえます。
2015/1/4(日) 午後 11:23
石井監督はこの映画のときは27歳だったのですか。そりゃ、すごい。
人間が理性だけではないことを、その若さで(理性的に)理解していたのですね。すごい(なんのこっちゃ?)
TBさせてください。
2015/4/14(火) 午後 11:12 [ あきりん ]
あきりんさん
27歳でこんな映画を作っちゃったですね、凄いです。頭で考えて作っていませんね、感性だから、見る人は肌で感じるんですね。
2015/4/15(水) 午後 11:51
石井監督のパワーを感じる作品ですね。結構監督作品を見てきてますが、最近はオーソドックスな感じの作品が増えてきてますが、このころはシュールさがありましたし、独特の笑いがちりばめられていました。
こちらからもTBお願いします。
2015/5/27(水) 午後 1:29
atts1964さん
荒削りながら、この頃は石井監督にパワーがありましたね。笑いながら泣くという稀有な映画だと思います。現代の映画で人の糞尿を畑にまくシーンは珍しい。
2015/5/28(木) 午後 10:27
こんにちは。
体調が良くなくて映画館へ行けない時に観たのがアウトだったのか
ちょっとキツイ映画でしたが、満島ひかりは凄い役者だと思います。
また、石井裕也もいろんな話を撮れる監督だと思いました。
TBさせてください。
2018/5/1(火) 午後 5:39
> 風森湛さん
好みとか年代の違いとか体調とか、その時々で映画の印象は違いますよね。石井裕也のセンス、満島ひかりの気持ちのぶっつけが心地よかったです。
2018/5/3(木) 午後 8:37