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2010.7.11 五年前に愛を交わしながらも突然姿を消した女、瞭子と偶然の再会を果たした弁護士の栖本誠次は、翌朝、彼女の死を知った。事務所の留守電には、相談したいことがあるとの短い伝言が残されていた。手がかりを求めて彼女の故郷を訪ねると、そこには別の人間の少女時代が…。愛した女は誰だったのか。時を遡る執拗な調査は、やがて二十年前の産業誘致をめぐる巨大な陰謀と、政財界をも巻き込んで蠢く裏社会の不気味な構図に行き当たる。謎とサスペンスの中に孤独で真摯な愛の行方を描き切った第52回日本推理作家協会賞受賞の傑作、待望の文庫化。(本の解説より) 1998年作品。 実に王道のようなオーソドックスな作品。 700ページにも亘る直球勝負の醍醐味。 ミステリーというジャンルよりは、ハーボイルドに近い。 五年前に別れた女が突然死に、実は別の人物だと。 いったい彼女は誰なのか。 男のわがままとでも言いましょうか。 彼女をいまだに愛している。 弁護士の男は過去に父親が自殺している。 自分のせいで自殺したのではと。 また弁護した男の冤罪を晴らし無罪を勝ち取ったが、釈放後その男は女子高校生を殺した。 その2つの暗い過去を背負ってる。 悲しいことがあっても、涙を流したことがない。 実は、女も深い闇の中のような過去を背負っていた。 おじさんには、ラストの小林瞭子の手紙が辛い。 彼女の暗い過去、何故違う人間にならないといけなかったのか、主人公を愛していたことが余計に、主人公の気持ちを揺さぶる。 主人公は手紙を読んで涙を流した。いつからの涙か。 小林瞭子は、あえて悪い女であってほしかった。
刑事くずれの探偵が、この事件で主人公と心を通わせるくだりがいい。 丁寧で寄り道しないストレートな作風は、女の謎を探る主人公の気持ちと同調できる。 カバーデザインもいいです。 |
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あっ、面白そう!
今度読みたいです。
2010/7/31(土) 午後 9:39
さわらびさん
直球勝負のハードボイルドな小説でした。男心をくすぐる話です。お薦めです。
2010/8/1(日) 午前 0:48