最近気になること

ほとんど映画、ちょいと小説、きまぐれに音楽、の感想など気になることを記事にします!

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2010年7月10日、船堀シネパル「第2回時代劇まつり」にて。

1963年度作品。
原作:長谷川伸
脚本:成沢昌茂
出演:中村錦之助、十朱幸代、木村功、大坂志郎、夏川静枝、岩崎加根子、鳳八千代、月形龍之介、安部徹、砂塚秀夫

ふとしたきっかけから、孤児のお小夜を旅篭“沢井屋”に届け、名も告げず去っていった旅人・関の弥太っぺ(中村錦之助)は、10年後、お小夜一家が彼を命の恩人として探していると知らされるが、ヤクザ渡世の身をはばかって立ち寄ろうともしない。しかし、同じヤクザ仲間の箱田の森介(木村功)が、昔の恩人と偽って沢井屋に乗り込み、お小夜(十朱幸代)を苦しめていると知るや、素性を隠してお小夜の前に現れる……。ヤクザ渡世に生きてきた男の苦渋と心の優しさを、悲しく美しくうたい上げた作品。特に、弥太郎とお小夜が運命的な再会をする場面がいい。今を盛りと咲きほこる白いむくげの花を垣根にして、ヤクザ家業で傷だらけとなり、変わりはてた弥太郎が、美しく成人したお小夜に“お小夜さん、この娑婆にゃあ、悲しいこと辛えことがたくさんある。だが、忘れるこった。忘れて日が暮れりゃ、あしたになる”と10年前と変わらぬ言葉をかけ、さっと立ち去っていく。ハッと気づいたお小夜が“旅人さん”と呼び止めようとする場面では、観る者の瞳を潤ますに違いない。(eiga.com解説より)

ネタバレあります、ご注意を。
いい映画です。
解説を読んでいるだけで、そのシーンを思い出して、涙が出そうになります。
ほんとに、よくできたお話です。

関の弥太っぺは、幼い頃に生き別れた妹を捜している中で、お小夜親子と出会う。
父親は賭場の金を盗んだため殺され、お小夜ひとりを母親の実家に連れてやる。
妹のために貯めた50両を、養育費にと、潔く渡してやる。
関の弥太っぺは、実にいいやつとして描かれる。
しかし、捜し見つけた妹は、すでに死んでいた。
彼は生きがいを失ってしまった。

それから、10年の月日が経った。
10年前の関の弥太っぺは、もうそこには、いなかった。
助っ人稼業で、人を斬り金を稼ぐ、そんな日々を過ごしていた。
10年前の明るい表情とは全く異なる異様な顔にびっくりした。
関の弥太っぺは、お小夜とすれ違うが、お小夜がまったく気がついていないことで、安心してニヤっとする。
実はちょっと寂しい思いも「ニヤっ」の中に含まれていたと思う。
それからは解説のような展開へと流れていく。
木村功の役まわりが地味だなと思っていたら、やっぱり見せてくれました。
恋に一途になるエキセントリックな木村功、さすがです。
そして、関の弥太っぺは、お小夜を守るため、木村功を殺した。

ヤクザ同志の戦いの場所に行くのに、「妹のところに行く」とお小夜に告げる。
関の弥太っぺは、10年前の自分(妹(=お小夜)を守るという生きがい)を取り戻したのだ。
堅気ではない渡世人であることは彼の中では、最後まで負い目としてぬぐいきれない。
その負い目を強く感じながら、お小夜を守るとともに、自己を取り戻した、まさに、ハードボイルドな映画でした。
ラストも戦いのシーンの前で終るところが粋でかっこいい。
戦いのシーンを描くこと自体が、もう意味がないから。

中村錦之助は、やっぱりすごい。
スターですね。
なんて色っぽくて、粋で花があり、そして艶っぽい。
いい人もできて、一途さも持ち合わせている。
渡世人としての負い目のニヒルさも表現できる。
この映画も、錦之助なしでは考えられない。

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この映画は今はない上板東映という映画館で観ました。如何にも場末の映画館という趣の名画座でした。堅気の娘とは所詮異なる世界に住むことを自覚した主人公は身を引いてしまいますね。最後は戦いの前に映画は終わるのですが、多分勝ち目はないのではと思っています。

2010/7/21(水) 午前 6:44 [ SL-Mania ]

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これ大好きです。錦ちゃんブームは私の学生時代のマイブームにもありました!木村功もいいですよね。山下監督は褒めまくりで役者を乗せていい演技を引き出す方と聞いた事が有りましたが、なんとも良い芝居でした。

2010/7/21(水) 午後 10:17 [ - ]

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SL-Maniaさん
自分も隣町に映画館は3件もありました。汚い映画館で便所の匂いが流れてきた記憶があります。渡世人と堅気、妹の思い出、10年という歳月、再会、ほんとよくできたお話です。なんとも切なく男の哀愁とロマンを感じさせる見事な映画でした。たぶん、やられるでしょうね。主人公もそのつもりでは。

2010/7/21(水) 午後 11:59 シーラカンス

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ユメニさん
いい映画でした。錦之助は素晴らしい。やはりスターです。ネッチョリ木村功も本領発揮です。役者は乗せられるとどんどん乗っていくんでしょうね。いい本でした。

2010/7/22(木) 午前 0:04 シーラカンス

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こんばんは。
大映の長谷川一夫版は見ました。
こちらでは両親のためにお金を貯めていました。
十朱幸代→中村玉緒、木村功→勝新太郎の配役のようですね。

2010/7/22(木) 午後 11:23 [ - ]

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bigflyさん
妹への強い思いがあるからお小夜への思いにつながると思うのですが、その辺はどうなんでしょうか。中村玉緒への思いはどういう気持ちに変えていたのでしょうか。長谷川一夫版も見てみたいです。

2010/7/23(金) 午後 10:49 シーラカンス

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TBおおきにです。DVDが出て買うたんですけど、家に再生するもんがないんで、アホ友達にあげました。^ω^

2010/8/1(日) 午後 2:40 低人

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低人さん
おお、もったいない。アホ友達から取り返さんと。男の美学あふれるこの手の映画は、自分は滅法弱いです。

2010/8/1(日) 午後 9:01 シーラカンス


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