最近気になること

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湊かなえ「告白」

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告白
2010.8.11

我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が鏤められた緻密な構成力は、デビュー作とは思えぬ完成度である。(本の解説より)

一気に読めます。
この小説に関わった登場人物の一人称ですべてが、語られます。

映画「羅生門」を思いだした。
その登場人物は、自分勝手で都合のいいように考え、解釈し、行動する。
どれが真実か分からないいわゆる「藪の中」状態。

こういうことをするとあの人はどうなんだろうかとか、人の気持ちを考えない我儘な行動。
自分だけが可愛くて自分だけが優れていて、でも屈折していて、人の気持ちを考えられない。
人に頼ろうとしないし、相談だったり、話もしないし、できないのかもしれない。
この小説を読んで、悲しいかな、これが今の時代なのかもと思う。
老人の行方不明、子育て放棄、虐待、現実に起きていることが、この小説に当てはまる。

人の気持ちの複雑さは、今に始まった訳ではないはず。

何かが失われているのは間違いない。
悲しいラストです。
そこまでやる必要があるのか、この小説の問いかけが、すべてラストにあらわれているような気がします。
今回は、抽象的な感想になってしまいました。

閉じる コメント(18)

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爆死したければ、自分だけ爆死すればイイ。
復讐したければ、恨みを持つ相手だけを殺せばイイ。
結局、イチバン悪いのは、この女教師?

2010/8/17(火) 午後 10:51 [ iintyou ]

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心の闇を描いた小説にはうんざりしてしまうことが多く、好んでは読まないのですが、この小説は「巧い」と思ってしまいました。エピソードひとつひとつはあり得ないようでありながら、登場人物の心理描写はリアルで説得力があるんですね。ひきこもりの加害少年とその母親の心理なんて「そうやって人は追い詰められていくのか」と妙に納得してしまいました。だからといって、登場人物に共感できるわけではなく、やっぱりみんな何かがおかしいのですが。

2010/8/17(火) 午後 11:07 ぼやっと

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iintyouさん
みんな我儘で自分のことしか考えていないから、この結果になったのでしょう。一人で考えると狭い範囲でしか物事考えられなくなりますから。何か違う視野を見せてあげられないことが悲しいです。

2010/8/18(水) 午前 0:17 シーラカンス

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boyattoさん
自分は、違う面白さを感じました。ひきこもりの加害少年とその母親の気持ちが全く違う方向を向いていることに、カリカチュアされたおかしさを感じました。この小説どこか、大げさなドラマ仕立てで、舞台風で、作者はわざとデフォルメして作っている気がしました。

2010/8/18(水) 午前 0:31 シーラカンス

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なんか映画も評判いいですね
原作未読ですが読んでみたいです

2010/8/18(水) 午前 8:24 [ きらきらくん ]

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くろさわさん
松たかこがこの教師をどう演じているのか私も興味あります。原作、是非どうぞ、一気に読めますよ。

2010/8/18(水) 午後 8:38 シーラカンス

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原作を読んでから、映画を見ました。確かに、最大の収穫は、「松たか子」でしょう。これまでのイメージはすっ飛びました。お嬢さん女優ではない、ただものではないですね(笑)。

2010/8/19(木) 午後 0:46 fpd

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原作、すっごく面白かったですが、ラストはやっぱり絶対に納得いかない。
悲しい。
映画はまだ観ていませんが、宣伝だけで
「松たか子、こえ〜」
と思いました。
TBさせてください。

2010/8/19(木) 午後 3:27 さわらび

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fpdさん
結婚してから、吹っ切れて大胆になったんでしょうか。もしまだ観られていないようでしたら「ヴィヨンの妻」はお薦めです。「女」です。

2010/8/19(木) 午後 9:50 シーラカンス

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さわらびさん
全体的にデフォルメされて、教師も目の前しか見えていない。その結果のラストなのでしょう。誰かが批判していたように、どういう理由であれ、小さい子供を学校につれてくることをリスクと考えていないのが気になります。事故でプールにはまる可能性はあったと自分は思います。

2010/8/19(木) 午後 10:09 シーラカンス

コメありがとうございます。
この原作は読んでいませんが、映画は観ました。
原作はちょっと読後が重いと聞いて、読むのはやめましたが、映画はなかなかよくできていました!TBします

2010/8/21(土) 午後 9:27 [ moon ]

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moonさん
コメントありがとうございます。
私は逆に映画は観ていないですが、面白そうですね。チャンスがあれば見たいです。

2010/8/22(日) 午前 11:14 シーラカンス

湊さんは、『憑依作家』と呼ばれているそうですね。章ごとに語り手になりきるからだとか。
本作がお気に召されたのならば、映画も楽しめると思いますよ。
私は、原作がダメだったので、映画でも、どよ〜んとしてしまいました(>_<;)
トラバ返しさせて下さいね。

2010/9/7(火) 午前 11:10 金平糖

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金平糖さん
でも、『憑依作家』にしてはドラマチックすぎる気がしますが。自然体ではないです。それでも一人称の語りに引き込まれました。みんな我儘で、自分勝手、我慢をしないです。

2010/9/7(火) 午後 11:43 シーラカンス

かなりデフォルメされており、決して加害者に同情してはいけないんでしょうが、被害者感情を考えると、小説の上でならこういう決着のつけ方もアリかな…?

2010/9/15(水) 午後 11:52 やっくん

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やっくんさん
まあ、読み手の感情はそうなるでしょうね、悪いやつですからね。自分が悪い、自業自得ということでしょうか。

2010/9/16(木) 午前 0:40 シーラカンス

あのラストでなければ私はこの作品を好きになれなかったと思います。この手の作品は考えさせられることが多く、読後がきつくなるので。でもあれだけ派手に終わってもらえると、こちらの思考も全て吹っ飛んでくれて楽です^^;

2010/10/14(木) 午後 10:40 紅子

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紅子さん
この小説を物語っている象徴的なラストでした。デフォルメされているとはいえ、読み手に感情移入させる手腕は見事です。

2010/10/16(土) 午前 9:36 シーラカンス

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