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ハート・ロッカー 2010年8月22日、早稲田松竹にて。 2008年度作品。 脚本:マーク・ボール 撮影: バリー・アクロイド 出演:ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ 戦時下のイラク・バグダッドで爆発物処理に従事する特殊部隊EODの活躍を描くサスペンス・ドラマ。04年夏、これまでに870以上の爆発物を解体処理しているジェームズ2等軍曹がEODの新リーダーとして赴任してくる。部下となったサンボーンとエルドリッジはあと39日でEODの任務から外れる予定だったが、恐れ知らずのジェームズにより、これまで以上の危険にさらされることになる(eiga.com解説より) ネタバレあります。 全てが怖い映画でした。 死ぬんではないかという恐怖をまざまざと感じさせる。 手持ちカメラの激しく動く映像、連続する短いカット(岡本喜八監督も顔負けでは)が緊張感を増す。 まさにリアリズムの極致。 オープニングで、爆発物処理をする特殊部隊のリーダー。 近くにテロリストがいないか援護するチームメンバー。 その近くにいる人物が携帯を操作している。 「携帯を離せ!」とわめき続けるメンバー。 その人物が携帯を触る。 大爆発が起きる。 リーダーは即死。 まずリーダーの死が、その後の爆発物処理で死ぬかもしれないという恐怖感を植えつけられる。 爆発物処理は町の中で行われる。 誰が犯人なのか、普通の住人なのかまったく判別がつかない恐怖にも慄く。 いかにも映画的な映画でした。 砂漠の中で、望遠レンズを見ながらテロリストを殺すシーン。 拳銃を撃つと、射撃音から一瞬遅れて遠方で相手が倒れる。 一瞬遅れることがとてもリアルで、人を殺すことの怖さを身震いするほど味わった。 新たなリーダーがやってくる。 彼は、爆発物処理を恐れない。 他のメンバーが任務完了(アメリカに戻れる)が近づくことを心待ちするのに、まったく関係なく冷静に処理を行う。 彼は、今まで爆発物処理した記念品を集める。 部屋の中で、爆発物処理するマスクもかぶる。 どこかおかしな行動。 ある時、体に爆発物をとりつけられた住民を救うため、取り外す処理をするが、間に合わない。 危機一髪、逃げるリーダー、爆風から奇跡的に助かった。 メンバーは言う、「あなたは死ぬのが怖くはないのか」と。 「俺は鈍感だから」と返事。 知り合いの少年が、人間爆弾(体に中に爆弾を入れられる)で殺された。 狂ったように、犯人を捜すリーダーは、どこかおかしいが、唯一人間らしい怒りと悲しみの表情を見せる。 赴任が解かれ、アメリカでリーダーは妻と子供とのんびり暮らしている。 リーダーが子供に言う。 「子供の頃はたくさん好きなものがあったが、大人になると好きなものは一つしかない」 次のシーンは、リーダーがまた特殊部隊のメンバーとして赴任地に来ているところ。 そこに、テロップが流れる、「赴任期間365日」。 彼の好きなものは、爆発物を処理すること。
彼は、死に対して全く恐怖感はない。 というか、精神が麻痺していることに本人が気がついていないことの怖さ。 そして、彼を麻痺させてしまうほどの爆発物処理という環境を与え続けることの怖さを思い知る。 |

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綺麗な女性監督の作品とは思えないような骨太な男のドラマでしたね。爆弾処理班の生々しさと戦場で中毒になる男たちの日常を描いていましたね。
2010/8/25(水) 午後 11:46
もっさんさん
緊迫感のある映像は女性監督とは思えないほどシャープでした。ほんと怖かったです。
2010/8/26(木) 午後 10:34
爆発物を処理することもそのものも恐怖との戦いですが、
処理する人間の精神を麻痺させてしまことの方が、もっと怖いですね。
緊張感あふれる映像も見事でしたね♪。
2010/9/3(金) 午前 3:07
ふぁろうさん
爆発物処理という緊張感あふれる映像は、いかにも映画的な映画でした。すべてが怖い映画でした。
2010/9/3(金) 午後 9:26
オスカー発表前に観ました。。
戦争は人も性格も変えてしまう・・・家族との時間も。
くるみにとって、戦争映画は・・・いつも知る映画となります。
トラバありがとうございます。お返しさせて下さいね。
2010/9/3(金) 午後 10:36
くるみさん
戦争は人に凶器であり、人を狂気にさせますね。彼はいつかどこかで死ぬでしょう。その時は満足の表情をしているかもしれません。
2010/9/4(土) 午前 8:10
本当に怖い映画でした。
戦争の功罪ははかりしれないものですね。
前線で戦う戦士はもちろんのこと、その家族、そして後々まで残るトラウマや人が普通の感覚を持てなくなることなど、全てが狂ってしまうというのは本当に恐ろしいです。
こちらからもTBさせていただきますね。
2010/9/6(月) 午後 10:11
choroさん
自分は気がついていないことが、また怖い。家族も特に何も言わないのは何故でしょう。彼のセリフのエセ正義感に惑わされているのでしょうか。
2010/9/7(火) 午後 11:30
この作品、とても女性監督が撮ったとは思えない凄さでしたよね。
このリアルさ、緊張感、恐怖感!
戦争ってほんとに恐ろしい。
彼はもう穏やかな日常には帰れない‥!
凄い作品でした。
TBさせてくださいね。
2010/9/19(日) 午前 10:38 [ ake*omy*ujo*3 ]
明星さん
まるでドキュメント映画を観ているようで、緊迫感は凄かったですね。人が殺されること、人を殺すことの怖さをまざまざと感じました。ほんと強烈な作品でした。
2010/9/19(日) 午後 9:23
この作品、ドキュメンタリーのように撮っているので、臨場感があり過ぎて、真実のことのように捉えてしまうのが、怖かったです。
監督の意図が伝わらず、反戦映画なのかどうかが、判らない作品でもありました。
個人的には、もう少し、アクション映画として描いてくれた方が、映画として受け止められたかもしれないと思うのですよねぇ。
TBお願いします。
2010/10/11(月) 午後 9:29
やっくるママさん
自分は人が死ぬ、人を殺すことの恐怖をまざまざと感じました。ベトナムと同じようにアメリカ目線の精神的な病みは気になりますが。
2010/10/11(月) 午後 11:10
「彼を麻痺させてしまうほどの爆発物処理という環境を与え続けることの怖さ」。
そのことに尽きる映画でした。
カメラのブレが余計に臨場感を増し、殺されることの恐怖を
肌に感じさせました。
主人公が一旦帰還して、家族と買い物に行った時、妻から「シリアルをどれか選んで」と頼まれる場面、
戦場と平穏な「日常」との大きなギャップを感じさせた
女性監督ならではの印象的なシーンでした。
2011/8/28(日) 午前 3:16
alfmomさん
戦争からもたらされる恐怖を、本人が気がつかない麻痺する形で見せます。確かに「シリアルをどれか選んで」と言われて、選べない主人公が一つ選んだものがこれだったとは何とも女性ならではうまい流れの演出ですね。
2011/8/28(日) 午後 7:59
「地獄の黙示録」以来、リアル兵士を描戦争映画が多くなってきていますね。
右でも左でもなくリアルに戦争描く事によって、反戦映画になっておりますね。
TBします。
2012/3/20(火) 午前 9:42 [ ひろちゃん2001 ]
ひろちゃんさん
リアルさが反戦というか、心の病まで繋がっていますね。麻痺していることを気づかないことが、本当に恐ろしい。
2012/3/21(水) 午後 10:48
TBお返しさせていただきます。
狂った世界がふつうにそこにありましたね。
2019/1/21(月) 午後 0:21 [ ふつうの映画感 ]
> ふつうの映画感さん
素直に、戦争は怖いと思いました。
2019/1/23(水) 午後 7:42