最近気になること

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泣き濡れた春の女よ
2010年8月26日、神保町シアター「映画と酒場と男と女」にて。

1933年度作品
監督:清水宏
脚色:陶山密
出演:岡田嘉子、大日方伝、小倉繁、石山竜嗣、村瀬幸子、千早晶子、市村美津子
船で北海道に渡った酌婦お浜の店へ、炭坑夫や流れ者が集まってくる。戦前の北国のわびしい酒場の雰囲気がいい。トーキー初期の歌が流れる。(神保町シアター解説より)

最初の日本のトーキー映画が1931年だから、2年後の映画。
清水宏監督は芝居かかった演技を嫌うらしく、「有りがたうさん」「按摩と女」などは無理のない自然体の感じがよく出ていて好きな映画です。
この映画はそれよりも3〜4年も前の映画なので、まだ舞台のセリフのようなちょっと大袈裟なシーンが多かった。テンポもゆったりしすぎて睡魔に襲われた。

この当時、本島から北海道に渡ることは、北の果てに流れ落ちるようなものだったんだろう。
酒場の女たちの船の中でなんとも投げやりなことばを聞くと、そう感じる。
単純に言えば、一人の炭鉱夫(大日方伝)に2人(岡田嘉子、千早晶子)の酒場の女、三角関係のお話。

自分勝手な女将(岡田嘉子)は、強気に大日方伝にアタックするが、子供好きな大日方伝は、岡田嘉子に「自分のことだけでなく、娘をもっと可愛がってやったらどうだい」と。
岡田嘉子は今まで娘と一緒に寝たこともなく、あまり子供に気をかけてやっていなかったので、その言葉に我を思い知ったかの表情。

親友(小倉繁)の死で、炭鉱の上官(石山竜嗣)と喧嘩して追われる大日方伝と千早晶子を本島に帰るように船に乗るように手配してやる。
まるで人が変わったように、優しい母親となり、泣きながら、船が出て行くのを眺めた。女の悲しみなのか、この北の地を離れられない悲しみを思っての涙なのか。

ゆったりとした時間の流れの中で、繰り広げられる炭鉱夫と女たちの三角関係の話。
炭鉱夫の友人はユーモア担当。

岡田嘉子は、日本離れした顔だちで美人です。
最初は悪役のいやらしい表情を見せていたが、後半まったく優しい表情に変わるのはさすがです。
大日方伝は、イケメンでちょっと甘い声は、魅力的です。さぞかし女性にモテたことでしょう。
村瀬幸子さんが出ていた。息の長い女優さんだったんですね。

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