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生きるべきか死ぬべきか 2010年9月4日、シネマヴェーラ「映画史上の名作4」にて。 1942年度作品。 監督:エルンスト・ルビッチ 脚本:エドウィン・ジャスティス・メイヤー 出演:キャロル・ロンバート、ジャック・ベニー、ロバート・スタック、フェリックス・ブレサート 舞台は、第二次世界大戦直前のワルシャワ。『ハムレット』を上演中の劇団員たちが、ナチスのスパイからレジスタンスのメンバーの名簿を取り戻そうとして親衛隊に化けたことから始まる一大騒動を描く。サイレント映画時代から、コメディの名手として艶笑、爆笑、哄笑、何でもござれのE・ルビッチが故郷ドイツの体制を徹底的に皮肉り、スピーディーで圧倒的な傑作に仕上げている。この映画ばかりはどんな言い方をしても面白さは表現しつくせない。クラーク・ゲーブル夫人でスクリューボール・コメディの華、C・ロンバートが事故死する直前の主演作。リメイクに「メル・ブルックスの大脱走」があり、見比べてみるのも面白い。題名は『ハムレット』の中のあまりにも有名な台詞。無関係なこの話がナチに絡んでくる絶妙な演出テクニックこそ、世に人々が“ルビッチ・タッチ”と呼んだ追随を許さぬ至芸だ。(eiga.com解説より) 以前から観たかった映画。ようやく映画館で観ることができました。 面白かった〜。 昔の映画は古典映画と呼ばれることがある。 歴史的価値はあるけど、今観ると、さほど面白くない場合があるからです。 その時代のテンポが緩く、現代のペースにちょっと自分を調整することもあります。 しかし、この映画は、現代でも十分通用する面白い映画です。珍しい。 コメディ・サスペンスのジャンル。 「スティング」という映画を思い出した。 嘘の話をいかにも本物のように演じ、相手を「騙す」ひっかけ。 相手に見つかるのではないかと、そのスリルにヒヤヒヤしながらも、どこかユーモアを交える大胆さ。 見つかると「死」に繋がる。 コメディだけに走ると緊張感がなくなり、緊張感が強すぎると真面目な固い映画になってしまう。 その絶妙なさじ加減が素晴らしい。 特に、反抗軍が殺したスパイのドイツ教授になりすました役者の主人公が、ナチス本部に行くと、そこには教授の死亡した姿が横たわっていた。 ナチスの将校が主人公を追い詰めるために、わざと主人公と死体を会わせたのだった。 絶対絶命の危機。さて、彼はどうやってこの場を乗り切ったのか。 「ハムレット」の有名な「生きるべきか死ぬべきか」が逢引の暗号に。 ラストも、ちょっと捻った洒落た使い方をして、お見事。 真面目な話をすると、この映画が1942年という戦争中に作られたことがすごい。 ナチスをことごとくおバカ扱いして笑いものにしている。 1か所やりすぎなシーンがある。 ワルシャワから飛行機で脱出した主人公たちの中の偽ヒットラーが、ドイツ人機長にここから飛び降りろと命令。 ドイツ人機長は「ハイル、ヒットラー」と言って飛び降りた。 あまりにやりすぎで、ユーモアには向かない演出が残念。 タランテイーノ監督の「イングロリアス・バスターズ」は、絶対この映画を参考にしているよな。
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私もこの映画以前から見たくてなかなか機会がなかったので、DVDを買って見ました。「メルブルックスの大脱走」の方はレンタルで見ました。珍しくオリジナル・リメイクともに一級品のコメディですね。脚本がそれだけ優れているということだと思います。
2010/9/9(木) 午前 6:36
ヒッチさん
そうですね、素晴らしい脚本です。「メルブルックスの大脱走」が観たくなりました♪
2010/9/9(木) 午後 11:08
飛び降りろ!といって「ハイル・ヒトラー」と言いながら飛び降りるおバカなドイツ人、ブラックな笑いでいいんじゃないですか(笑)メル・ブルックス主演、監督の「大脱走」もぜひごらんください。
2010/9/17(金) 午前 7:31
トリックスターさん
せっかく、いい感じのエンディングかなと思っていたので、ちょっと・・・。今日ツタヤに行きましたが置いてませんでした。がっかりです。別の店を探します。
2010/9/17(金) 午後 10:42
映画館でご覧になられたとは、羨ましいです。
「映画史上の名作4」という企画、僕も是非観たかったです。
静岡では昔の作品の上映はなかなかやってくれません(涙)。
本作品は初めて鑑賞しましたが、コメディとサスペンスの絶妙なブレンドに脱帽です。
本当に完璧だと思いました。
2012/11/8(木) 午前 4:47
のびたさん
単身赴任で東京に住んで7年になりますが、映画の環境は恵まれていますね。特に昔の邦画はいつもどこかで上映していますね。確かに一歩間違えばとんでもないドタバタの駄作になるところを、傑作に仕上げた絶妙さは監督の手腕でしょうか。
2012/11/8(木) 午後 11:31