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自由を我等に 2010年9月15日、シネマヴェーラ「映画史上の名作4」にて。 1931年度作品 監督:ルネ・クレール 脚本:ルネ・クレール 出演:アンリ・マルシャン、レイモン・コルディ、ロラ・フランス 同じ刑務所の仲間であるルイ(レーモン・コルディ)とエミール(アンリ・マルシャン)は脱獄を企てるが、要領のよいルイだけが成功し、彼は巨大な蓄音機会社の社長にまで出世する。一方、刑期を終えたエミールは、一目ぼれした娘をきっかけにルイの工場で働くことになる。初めはエミールを金で厄介払いしようとしていたルイも彼の友情を取り戻すのだが、その後…。(DVD解説) クレールがトーキー初期に作った代表作。刑務所で囚人仲間だった二人の男が、社会に出ても友情を保ちつつ自由気ままに生きる姿を、セミ・ミュージカル形式で描く。純粋に映画的な発想、表現と、ボードビル風音楽の使い方が絶妙で、トーキーとしての実験的精神に満ちた一編。(eiga.com解説より) 冒頭3分ほど、遅刻したので、見れなかったです。ラスト上映だったので残念です。 大事なシーンだったかもしれないので、感想も間違ったものになっているかもしれません。ご了承を。 トーキーですが、フランス語をしゃべっているのに、すべてが翻訳されていない。字幕が出ないのです。 ちょっとストレスが溜まりました。何故すべて翻訳しなかったのでしょうか。不思議です。 脱獄した一人は要領もよく、露天商のレコード売りからあっと言う間に、蓄音器の巨大企業の社長に。 もう一人の仲間は、のんびり屋であまり働こうとしないで、道で寝転がっていたら、仕事をしないという理由で警察に捕まった。 すごい時代ですね、働かないと警察に捕まるんですから。 何とか警察から逃れ、一目ぼれした女性について行くと、蓄音器工場につられて入ってしまった。 工場はすべてが画一化されて、人もオートメーション化されている。 同じ行動、食事も流れ作業。まるで、機械の一部。 そして、蓄音器を流れ作業で作っていた。有名なシーン。 ちょっと、気を緩むと、流れ作業が遅れてしまい、隣の工員とぶつかりさらに隣の工員にぶつかり、どんどん作業が遅れドタバタ調になる。つい笑ってしまう。 この工場のシーンが、後のチャップリン「モダン・タイムス」に影響を与えているようだ。 社長になったルイと工員になったエミールが出会い、人間らしさを失っていたルイが昔を頃の元気を取り戻し、2人は大笑いする。 ルイが脱獄囚であることが、悪党たちにバレた。 折しも新工場の竣工式、警察、悪党、ルイとエミール、竣工式の参列者たちが入り混じってドタバタ調の追いかけっこ。 あくる日、新工場が動く。 新工場はまさに画期的で、すべてが自動製作する工場。部品を入れると、蓄音器が自動的に完成する。 工場には人手は要らなくなり、人々は魚釣りをしたり、歌を歌ったり、踊ったりと優雅な生活を送る。 人と工場の対立をドラスチックに描くだけかと思いきや、このシーンを見て、この時代でありながら理想的な人の優雅な生活を願うようなところまで到達させた視点に、質の高さを感じました。 そして、ラスト、2人は歌を歌いながら、お尻を蹴ったりして、道を歩いていく。 また元の貧乏に戻ったルイは、それでも嬉しそうな表情をしていました。 古典的な映画ですが、今の時代にも通じるものがありますね。 まったく関係ない話ですが、ルイ役のレイモン・コルディは、せんだみつおに似ています。
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この映画はフィルムセンターがよく上映していました。その解説でチャプリンとのことも言及してあったのですが、影響どころか内容的に類似しているためにトラブルになったようなことが書いてありましたね。こちらの方が5年早いです。
2010/9/18(土) 午前 7:57 [ SL-Mania ]
SL-Maniaさん
「モダン・タイムス」は大昔に観ましたが、工場のシーンは明らかに参考にしていると思います。今は「モダン・タイムス」の方が観ている人が多いでしょうから、この映画を観て、パクリだと感違いする人がいるでしょうね、変な話です。
2010/9/18(土) 午後 1:00
どちらも観ていますし、DVDも手許にあります。いずれにしても非人間的な扱いに対する恐れを文化人として感じていたのだと思います。
2010/9/18(土) 午後 1:08 [ SL-Mania ]
SL-Maniaさん
丁度そういう時代で、実際労務管理も不十分でしょうから、警告を込めて映画にしたのでしょうね。
2010/9/18(土) 午後 10:18
ルネ・クレール監督の作品はほとんど見てなくてこれも気になっています。え=働かないと捕まっちゃうのですか
なるほど。労働条件などのことの警告でもあるのですね。
2010/9/23(木) 午後 4:28
Cartoucheさん
ルネ・クレール監督作品はこれしか見れていません。これが捕まっちゃうんですね。風刺喜劇映画でありながら、労働者=弱いという構図ではなく、人が仕事から解放される視点を持っていることがすごいなと感心しました。
2010/9/24(金) 午後 4:49