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2010.9.9 会社が突然倒産し、いきなり主夫になってしまったサラリーマン。内職先の若い担当を意識し始めた途端、変な夢を見るようになった主婦。急にロハスに凝り始めた妻と隣人たちに困惑する作家などなど。日々の暮らしの中、ちょっとした瞬間に、少しだけ心を揺るがす「明るい隙間」を感じた人たちは…。今そこに、あなたのそばにある、現代の家族の肖像をやさしくあったかい筆致で描く傑作短編集。(本の解説) 読む前のイメージは、タイトルとカバーデザインから和風テイストの本かなと。 古い日本の小津映画のような女性が出てくる話だと勝手に想像していた。 まあそんな些細なことはどうでもよくて、家庭の中に起きるエピソードを散りばめたストーリーです。 6話からなる短編集です。 「サニーディ」 一回インターネットオークションでピクニック用テーブルを売ったことで、それからインターネットオークションにはまっていく主婦。 別に売りたいものがあるわけではなく、売るための商品を捜す逆転現象。 旦那が大事にしていたレコード・プレイヤーも売り飛ばした。 このまま、エスカレートして深い泥沼にはまり家族崩壊へと思っていたら、旦那と子供からの誕生日プレゼントが彼女を救った。 踏みとどまった。 そうかもしれない、誰かが止めてくれているような気がする。 「ここが青山」 東京の青山の話かと。 恥ずかしながら、この諺を知らなかった。 「人間(じんかん)至るところ青山あり」 世の中、どこでも骨を埋める場所があるという意味らしい。人間(じんかん)とは世の中らしい。 「夫とカーテン」「妻と玄米御飯」も好きですね。 「夫とカーテン」のアイデアは面白い。 「妻と玄米御飯」は、主人公の慌てぶりがおかしい。 全体的には深刻な話というより、強い奥様と弱い旦那のユーモア溢れるやりとりが楽しいです。 家族のつながりと機微と、女性のちょっとした怖さも垣間見ることができます。 今回も、奥田英朗さんの語り口は、さすがです。うまいですね。
「ガール」の主婦版、旦那版といったところでしょうか。 サクサクっと読めます。 |
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私も『ここが青山』に出て来た格言、知らなかったです^^;『グレープフルーツ〜』以外は家庭っていいな、と思える話ばかりで、楽しかったです。奥田さんって、日常のひとコマを切り取って描くのがほんとにお上手ですよね。
2010/10/12(火) 午前 1:25
べるさん
「グレープフルーツ〜」だけがこの短編集の中で、異質ですよね。まあ、毒が少しあるほうが奥田英朗らしいかな。ほんと語り口は抜群ですね、うまい!
2010/10/12(火) 午後 10:56
『ガール』の主婦版・旦那版、なるほど〜^^
私は「家においでよ」が大好きでした。絶対にかなわないこと。まぁ今の家庭を捨てればそれも夢ではないのかもしれませんが(笑)。あ、そのきっかけとして「グレープフルーツ〜」のような・・・(爆)。
いえいえ、大人しく家で読書ばかりしている主婦でありたいと思います^^
大変遅くなりましたがTBさせて下さいね。
2011/2/9(水) 午後 11:47
紅子さん
色んなテイストの短編がちりばめてあって、面白かったです。単身赴任の私はいつでも「家においでよ」状態ですが(笑)。
2011/2/11(金) 午前 10:33
私も「ガール」の家族版に思えました。その対である「マドンナ」も読まねばと思っています。
「グレープ」は、わけわからず、違和感ありまきりでした^^;
続編の「我が家の問題」の方が好みの作品が多かったかも?
トラバ返しさせてくださいね(*^^*)
2012/3/21(水) 午後 2:44
金平糖さん
「グレープ」はこの小説の中では異質だったので、コメントすらしませんでした。「我が家の問題」、未読ですが、文庫になったら読んでみます。独身とは思えない描写ですね。
2012/3/22(木) 午後 11:45
りょうちゃんさん
TBありがとうございます。色んなパターンで、家族のありようをユーモアを交えて描いていましたね。
2014/2/13(木) 午後 10:47