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借りぐらしのアリエッティ 2010年9月16日、船堀シネパルにて。 2010年度作品 脚本:宮崎駿、丹羽圭子 声の出演:志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ、三浦友和、樹木希林、竹下景子、藤原竜也 イギリスの女流作家メアリー・ノートンの児童文学「床下の小人たち」を、スタジオジブリが映画化。企画・脚本に宮崎駿。身長10センチの小さなアリエッティ一家は、人間が住む家の床下で、さまざまな生活品をこっそり借りて暮らしていた。彼らの掟は「決して人間に見られてはいけない」ということ。しかし、アリエッティはその家に引越してきた少年・翔に自分の姿を見られてしまう。(eiga.com解説より) ネタバレあります。 自分ははたして小人たちの世界を受け入れられるのだろうかと思っていた。 その世界に溶け込めるのだろうかと。 その結果次第で、自分にとって、この映画の評価が決まると思っていた。 よかった。 小人たちの家族の生活がきめ細かく描かれていて、なるほどこういう風に食べて、生活をして、「借り」をするのかと感心しながら、観ていました。 家族の繋がりは、人間の翔の希薄な生活とは対照的で深い信頼関係で結ばれています。 「借り」も釘を階段のように使ったり工夫して、命がけで「借り」をしているのだと。 物静かなアリエッティのお父さんは、小人が生きながらえるために、どうすればいいか冷静に考えている。 アリエッティが少年の翔に見られたことで、この住処を引っ越ししないといけないと考える。 それほど、生きていくことの厳しさを、過去の経験から実感しているのだ。 「決して人間に見られてはいけない」と、特に人間に対する恐怖感を抱いている。 まざまざとその怖さを見せつけたのが家政婦ハル、ハルが小人を襲いかかる恐怖はまさにホラーですね。 仰ぎ見る角度で、ハルの指がお母さんを摘むシーンは怖い。 自分が、小人になった瞬間。うまい演出です。 いつのまにか、小人の世界に、どっぷりはまってしまいました。 木々や植物の緑の美しさ、風に揺れる葉の美しさは、素晴らしいです。 アリエッティが、母親が居ないと翔に哀願し、翔がアリエッティを手に乗せるシーン、NHKの特集番組で宮崎駿が激怒した。 人間と小人が対等関係になくなると。 それから米林宏昌監督は、「いっしょに探そう」というセリフを付け足した。いいセリフです。ぐっときます。 やはり、宮崎駿の見る目は鋭い。 確かに、そのセリフがないと、翔と家政婦ハルは同じ部類に入ってしまう。 「君の一族はいずれ滅びるんだ」と心臓手術を控えた悲観的な翔は冷めた言葉をアリエッティに発する。 アリエッティは「滅びはしない。仲間は他にもいる。絶対生き延びるんだ」と。 最初、翔はいやなヤツだった。 相手の気持ちを考えずに、ドールハウスを小人の住処に無理やり押し込んだりして。 でも、アリエッティの強さに惹かれていき、体が弱いのに走ってお母さんを捜した。 アリエッティもお母さんの場所は教えてもらったけど、実際助けだしたのは、アリエッティだ。 自分がやりたいこと、しないといけないことは必ず自分自らがする精神は、ジブリの映画に一貫しています。 ラスト、ヤカンで新しい旅に出る小人たちの未来はわからないが、その流れていくヤカンを見ながら、小人たちから生きていく力強さをもらったような気がする。 ほんとに、いい映画でした。 犬のなんとかいうヤツが、また憎いほどいいところを持っていったよな。
それと些細なことですが、ラストの歌は、英語のままで無理やり日本語で歌わない方がよかったのではと思う。 |

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ふぁろうさん
余韻にある終わり方は、色んな感じ方ができて好きですね。
2010/9/19(日) 午後 9:19
観ました。書庫に記事あるはずです。
2010/9/20(月) 午前 1:21
もっさんさん
コメントありがとうございます。いい映画でした♪
2010/9/20(月) 午後 11:22
シーラカンスさんらしくない?、ジブリ作品ですか。(笑)
私は、「もののけ」のロードショーの時に、映画館が異常にうるさく、ストーリーを隣の弟に「XXXXはこの後、XXXするんだ」と説明する小学生に遭遇してから、ジブリ作品は、映画館で見ない事を誓いました。(笑)
なので、まだ未見です。
2010/9/21(火) 午前 3:44 [ ひろちゃん2001 ]
ひろちゃんさん
らしいですよ(笑)。「崖の上のポニョ」より断然よかったです。確かにそういうリスクはありますね。ラスト上映だったので、ガキんちょ、いえ子供たちはいなかったです。女性が喜びそうな映画です。小人が戦うシーンはなかったです。
2010/9/21(火) 午後 10:00
小人の生活ぶりは興味津々で観賞しました。
葉の一枚、水滴まで丁寧で綺麗に描かれ、帰宅後には床下を覗いてみたくなりました☆
2010/9/22(水) 午後 5:48
くるみさん
小人の生活ぶりがこの映画の魅力ですね。緑の美しさに感動しました。
2010/9/24(金) 午後 4:36
古臭い感のある原作を、見事に面白く現代に甦らせた作品だと感心しました。
翔が嫌な発言をするのは、原作の少年が病気で淋しい思いをしている九歳の少年だから、それを十四歳の翔に言わせたからなんでしょうね。
トラバ返しさせて下さいね♪
2010/9/25(土) 午前 10:36
原作は知らないのですが、ファンタジーの中に、人間にとって大切なことも沢山含まれていて感動しました!
小人の生活ぶりには目を見張りました。面白かったしワクワクでした!
TB下さり、ありがとうございます。お返しさせて下さいね〜♫
2010/9/25(土) 午後 5:30
NHK、BS日テレ、あとどこだっけな…?数々の予告&メイキング番組がありました^^
宮崎駿の怒りのおかげで、米林版『アリエッティ』が、いい作品になったんじゃな〜ぃ♪
2010/9/25(土) 午後 9:40
金平糖さん
原作は読んでないのですが、50年ぐらい前だから現代的に置き換える作業は大変だったでしょうね。そうですね、親の愛情にも飢えて病気という少年の希望が持てない言葉ですよね。アリエッティたちの生活ぶりがあまりに自然でひきこまれました。
2010/9/26(日) 午前 10:05
フェイさん
地についたファンタジー映画でしょうか。小人の世界にうっとりですね♪
2010/9/26(日) 午後 8:48
やっくんさん
米林版『アリエッティ』にどれだけ宮崎駿の怒りが入っているのか知りませんが、外敵との戦いもなく女性向けらしい仕上がりでした。
2010/9/26(日) 午後 8:59
この世界観が好きな人なら堪能できるファンタジーですよね。
私も小人の世界を楽しめました。
映像も綺麗だったし、夢がある作品だとおもいます。
TBありがとうございました♪私もさせてくださいね。
2010/9/26(日) 午後 9:13
Choroさん
小人の世界を映像化した想像力には驚かされます。楽しめましたし、逞しくひたむきで夢を求める映画っていいですね♪
2010/9/26(日) 午後 10:43
TBありがとうございました。小人の世界、可愛らしかったですね。もうちょっと大きな展開があると良かったですけどね。
2010/10/23(土) 午後 11:43
べるさん
厳しい小人の世界に惹きこまれました。生きるため小人が動物と戦うシーンとかあってもよかったと思います。彼らはこれからどこへいくのか考えてしまう終わり方でした。
2010/10/24(日) 午後 6:32
さわらびさん
あまりお好きではないのにわざわざTBしていただいてありがとうございます。
2011/7/24(日) 午後 0:40
自分がやりたいこと、しないといけないことは必ず自分自らがする精神。
なるほどジブリ映画ってそういうスタイルで貫かれてたんですね
今までぼ〜と見てました(笑)
人間以外の生物はすべて一番の脅威は人間なのですね・・
TB&ぽち
2011/7/25(月) 午後 3:50
ポニーさん
たぶん宮崎駿さんの精神のように思いますね。登場人物はみんなひたむきです。こういう原発の状況になったから余計にそう思います。でも人間のアイデア、想像力もすごいですが、って話がそれちゃいましたね。
2011/7/26(火) 午前 0:01