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ジャコ万と鉄 2010年9月14日、「月形龍之介没後40年月形哲之介没後1年上映会」にて。 1949年度作品 監督:谷口千吉 原作:梶野悳三 脚本:谷口千吉、黒澤明 音楽:伊福部昭 出演:三船敏郎、月形龍之介、進藤英太郎、原泉子、藤原釜足、浜田百合子、久我美子 北海道のニシン漁場に片目の無法者ジャコ万(月形龍之介)が流れてきて、無法の限りをつくすが、網元九兵衛(進藤英太郎)は弱味を握られていて手が出せない。ジャコ万はかつて九兵衛に樺太に置き去りにされ、死の渕を彷徨った男だったのだ。復讐するために帰ってきた。そこへ正義感の強い網元の息子、鉄(三船敏郎)が帰ってきて、ジャコ万と対決する。「銀嶺の果て」「暁の脱走」と並ぶ谷口千吉監督の代表作。当時、新人だった三船敏郎が鉄を好演。(eiga.com解説より) まあそれなりに面白いという感想です。 樺太で自分の船を奪われ九兵衛に復讐するために魚場に帰ってきたジャコ万(月形龍之介)。 南の島で死んだと思っていたと九兵衛の息子鉄(三船敏郎)も家に帰ってきた。 歓迎会で南の島で教えてもらったという変てこな踊りがおかしい♪ 2人の反目、大喧嘩。 そこにジャコ万に惚れ、追いかけてきた女(浜田百合子)が絡む。 鉄は女に会いに行くと言って、犬ソリを走らせ町に出かける。 どこに行くのかと思うと、鉄は教会でオルガンを弾く少女(久我美子)を、澄んだ目で見つめるだけ。 荒くれ者の鉄のギャップに、この映画の中では一番印象に残る。 久我美子18歳、まだ少女のように若く、ぽっちゃりして可愛い。 三船敏郎とは東宝第一期ニューフェイスの同期生らしい。 ついにニシンがきた。 ジャコ万はこの時を待っていたと。九兵衛に復讐する時がきたと。 鉄砲を放ち、漁夫に動くなと。 ニシンが通り過ぎるまで、動くなと。 ここで、いままで正体不明の体の弱い大学生が、私は「日本の食糧事情のために行く」と。 みんなも同調してニシンを獲りに海に出かける。 邪魔をしようとするジャコ万と鉄は争う。 「ニシンを獲れなかったら、みんなが困る。一文なしで田舎に帰れない」と泣きながら説得する。 ジャコ万も納得して、みんなと一緒にニシン漁をする。 実際の漁場にカメラを回し、三船敏郎と月形龍之介の姿も見えるドキュメント。 漁も一段落して、漁夫も女も帰っていくと、船の下で大学生が亡くなっていた。 大学生の存在がいまいち理解できなかった。過去に傷をうけて漁場に来たことはわかるが。 網元と漁夫の対立を描くというより、ジャコ万と鉄との男の対立と友情、漁場の生活を描いたドラマ。
月形龍之介もなかなか渋くてよかったけど、やっぱり三船敏郎の個性が際立っている。 まだ、この映画では抑え気味だったけど、それでも三船敏郎の荒々しさと教会で見せる純情そうな表情のギャップが面白い。 |

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ほぼ同じシナリオで撮られた1964年の東映の深作欣二監督作品と比較してみられると良いと思います。三船の役を高倉健、月形の役を丹波哲郎が演じていました。久我美子の役に相当するのは入江若葉でしたが、教会は出ませんでしたね。
2010/9/19(日) 午後 9:08 [ SL-Mania ]
SL-Maiaさん
高倉健だとちょっとクールな感じになるでしょうね。丹波哲郎は違和感ないですね。入江若葉は清純な感じでいいかも。でもぽっちゃりした久我美子は可愛かったです♪三船敏郎が久我美子を見つめる顔が2回アップになるんですが、三船敏郎の好青年の表情が実によかったです。
2010/9/19(日) 午後 10:21