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深夜の市長 2010年10月14日、シネマヴェーラ「川島雄三「シブ筋」十八選」にて。 1947年度作品 監督:川島雄三 脚本: 陶山鉄 出演:安部徹、月形龍之介、三津田健、三井秀男(三井弘次)、大坂志郎、山内明、坂本武、空あけみ、神田隆、日守新一、磯野秋雄、新田地作、村田知英子 銀行ギャング事件で処刑された兄・憲一の冤罪を晴らすため、事件の真相を追う憲三の前に、大陸で暗躍した元特務機関幹部・惑田や「深夜の市長」と呼ばれる謎の男が現れ…。コートと帽子を決して脱がず咥え煙草でシェリーをすするダンディな「深夜の市長」(月形龍之介)、主役の二枚目を演じる安部徹が見もの。(シネマヴェーラ解説より) シネマヴェーラという映画館のプログラムは面白い。 川島雄三監督特集でも、「シブ筋」というだけあって、有名な「幕末太陽伝」「雁の寺」「しとやかな獣」はない。 あえて有名な映画は「洲崎パラダイス赤信号」ぐらいか。 しぶい、渋すぎます、この特集。 「還って来た男」「あした来る人」「深夜の市長」「追跡者」「娘はかく抗議する」「学生社長」「銀座二十四帖」「洲崎パラダイス赤信号」「わが町」「接吻泥棒」「夜の流れ」「赤坂の姉妹 夜の肌」「人も歩けば」「縞の背広の親分衆」「特急にっぽん」「青べか物語」「箱根山」「喜劇 とんかつ一代」の18本。 この内、8本は観ているので、残りは10本。 さて、何本観れますか。 川島雄三監督、そんなに好きでもないのに、何故か観てしまう。 普通の映画でありながら、一瞬にして異次元の世界に踏み込むようなシーンがどこかにあるのです。 そこが気になるんですよね。 正直、変わった感性を持っている監督だと思います。 さて、この映画はというと、これだけ前振りが長いので、察しのいい皆さんはお分かりのように、まったく川島雄三監督の個性を感じられませんでした。 脚本も面白くなく、演出もごく普通です。 この映画で、評価されず、助監督に戻されたらしいいわくつきの映画。 まあ、それも納得できる平凡な映画です。 デビュー作「還って来た男」は、戦前とはいえ、スピーディな展開で面白く軽いラブコメディ映画でした。 その映画からすると、あまりに、テンポが悪く、ミステリーなのかハードボイルドなのか恋愛なのか全てが中途半端。 アクションシーンも殴るというよりなでるような感じにがっかり。 4作目にしてやる気のない監督が目に浮かぶ。 安部徹、神田隆が、あまりにいい人、好感度の高い役にびっくり。
私が知っているのは、ヤクザのいやらしい悪者専門のイメージ。 たぶんどこかで悪に転じるだろうと思っていたら最後まで正当な「正義」の役だった。 昔はこんな役をやっていたんですね。 月形龍之介が、咥えたばこにトレンチコート、気分だけがダンディズムでした。 |

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安部徹は大船の二枚目で出発していますね。悪役のイメージは日活に出た頃ですかね。それから「人間の条件」の憲兵軍曹役もそうでした。神田隆も最初は普通の青年役が多いですが、「足摺岬」の特高刑事役あたりから悪役に転じていったような印象です。
2010/10/15(金) 午前 7:13 [ SL-Mania ]
全くうらやましい企画です。レアな川島作品満載ですね。この映画はタイトルが少しふざけてますね。フイルムノワールを意識しているのでしょうか。
2010/10/16(土) 午前 8:38
SL-Maniaさん
さすが、よく御存じですね。安部徹、神田隆の男前の正義役に思わず笑ってしまいました。
2010/10/16(土) 午前 9:48
ヒッチさん
まあこんなマニアックな特集を組む映画館に拍手です! 少しでも映画館に通って金銭面で応援したいです。フイルムノワールを意識していますね。月形龍之介なんかボガード気どりです。
2010/10/16(土) 午前 10:04
確かに、おっしゃる通りですね、らしさがないです。多分松竹時代はまだ、あのスタイルは出来ていませんね。
「学生社長」は中止で、「花影」に変更になっていましたよ。
池内淳子が綺麗でしたよ、楽しめました。
2010/10/26(火) 午後 1:34 [ koukou ]
koukouさん
断言はできませんが、40年代の松竹時代の映画は面白くないような・・・。「学生社長」残念です!聞いたこともないタイトルだったので楽しみにしていたんですが。明日「花影」観に行く予定です。おお池内淳子ですか、楽しみです。
2010/10/26(火) 午後 11:31