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パーマネント野ばら 2010年10月15日、ギンレイホールにて。 2010年度作品 監督:吉田大八 原作:西原理恵子 脚本:奥寺佐渡子 出演:菅野美穂、江口洋介、小池栄子、池脇千鶴、宇崎竜童、夏木マリ、山本浩司 「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」「クヒオ大佐」の吉田大八監督が、西原理恵子のコミックを映画化した恋愛ドラマ。離婚の末に一人娘を連れて故郷に出戻ったなおこと、なおこの母・まさ子の2人で営む海辺の町の美容室「パーマネント野ばら」に集まる女性たちの悲喜こもごもの恋愛模様が描かれる。(eiga.com解説より) ネタバレあります。 何故か、吉田大八監督の「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」「クヒオ大佐」を観ている。 特に興味を持っているわけではないのですが2本とも観ています。 何とも感想がしずらい映画です。 観客の感情が入らないことを敢えて狙っているような演出方法。 意外にもこの映画は、前の2本に比べて分かりやすい映画でした。 感動してしまいました。 美容室「パーマネント野ばら」に集まる女性たちは、何故か男運が悪い。 同級生のフィリピンパブのママのみっちゃん(小池栄子)は、旦那に浮気をされ、車で殺そうとするまで情熱派。 同じ同級生のともちゃん(池脇千鶴)は、家が貧しくて、次から次へと男に暴力を振るわれ、ようやく優しい男と結婚したけど、その男(山本浩司)がギャンブル好きで、薬物中毒で家出したまま帰らない、ちょっと暗い女。 主人公なおこ(菅野美穂)の母親も、旦那が別の女のところに入り浸って帰ってこない。 美容室「パーマネント野ばら」に集まる下ネタ好きなおばちゃんたちも同じような境遇。 まあ、見事なまでに男運のなさ。しかし逞しい。 主人公なおこも離婚して娘とこの田舎に帰ってきた。 しかし、今は高校教師のカシマと付き合っていて、一番幸せな日々を送っている。 そんな折り、ともちゃん(池脇千鶴)の旦那(山本浩司)が見つかった。死体で。 スロットのコインだけを残して。 そして、ともちゃんは、コインを山に埋めに行く。 その時のセリフがすごい。 人間は二度死ぬと。 体が息絶えた時と、人から忘れられた時。 ともちゃんは、コインを埋めて、旦那(山本浩司)を忘れることに。 その時、なおこ(菅野美穂)がカシマと付き合っていることを告白する。 その話、何度も聞いたよ。(後で思うと気配りが苦手なともちゃんらしいセリフなのです) 困惑するなおこ。今まで誰にも話したことがないのに。 ここから、意外な展開に。 一番まともだと思っていたなおこが、一番幸せだと思っていたなおこが、実は一番寂しい女だったのです。 海辺でみっちゃん(小池栄子)に「私狂っている?」というなおこに涙します。 あまりに切ないです。 菅野美穂が素晴らしい。 みっちゃん(小池栄子)は、静かな口調で「そんなことないよ。町の女の方がもっとダメだよ」みたいなことで切り返す。 小池栄子の切れのある表情と気配りの熱い友情が素晴らしい。 「サマーウォーズ」 「時をかける少女(2006)」の脚本の奥寺佐渡子さんの見事な脚本。 ラスト、なおこの娘が海辺に走って行き、「おかあさん」という言葉にも感動します。 なおこと娘はどこか相容れなったから、余計に熱い思いが伝わります。 ちゃんと、娘とつながっていたんだ。 菅野美穂、小池栄子、池脇千鶴、三人とも素晴らしかったです。 今年、何かの女優賞をあげたいです。 もしかしたら、クセモノ吉田大八監督はこんなまとも映画には満足していないような気がする。
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男運のない女性たちですが、みんな一生懸命に生きてましたね。
特になおこの、恋するカシマとの秘密が明らかになった瞬間に、
切なさがあふれる作品でした。菅野美穂よかったですね♪。
2010/10/23(土) 午後 11:52
ふぁろうさん
逞しい女たちに脱帽です♪ なおこの意外な秘密に涙しました。でも、娘がちゃんとそばにいてくれたのです。「私狂っている?」という菅野美穂、よかったです。
2010/10/24(日) 午後 6:40
私も「腑抜けども〜」と「クヒオ大佐」を見ていたので、その監督?というとちょっと不安を感じずにはおられませんでした。
が、その心配を見事に裏切る感動!作品との相性があるのでしょうか?
脚本が素晴らしかったのでしょうか?
2011/1/29(土) 午後 5:40
も〜〜〜これ大好きな作品!
去年の邦画で一番でした。
そうそう。一番幸せそうだったのに・・
でお女性同士、こうして手をとりあって生きていけたら
それはとても幸せなことですね。
TBさせてくださいね。
2011/1/29(土) 午後 8:55
ちいずさん
この監督の前2作とは異なり、実にオーソドックスでわかりやすく感動できました。いい映画でした。原作(未読)がいいのでしょうか。菅野美穂、小池栄子、池脇千鶴の3人の個性が面白く、いい女優さんたちですね。
2011/1/29(土) 午後 10:29
cartoucheさん
いいですよね〜、この映画。逞しい女性軍団たちの強い友情が魅力的でした。菅野美穂、小池栄子、池脇千鶴、夏木マリがよかったです。それに比べてあまりにひ弱な男たち。いくら頑張っても女性には負けますね♪
2011/1/29(土) 午後 11:09
一応?「ガールズムービー」になるのでしょうか。
この種の幸薄い女性の逞しさには嫉妬すら感じてしまいます。
吉田大八の作るキャラはかなり好きです。野ばらの常連のオバちゃん達は女優さんとは思えません(笑
ラストがとても好きです。トラバしておきますね。
2011/2/1(火) 午後 9:03 [ - ]
YAZさん
女性だから逞しいのか、幸薄いから逞しいのか、よくわかりませんが。下ネタ好きなオバちゃん達は、いつも恋をしているのが元気の源かな。私もラストは好きですね♪
2011/2/1(火) 午後 11:22
おばちゃん達も含め、女達のさりげない優しさを感じた作品でした♪
TBお願いします(^^)
2011/7/16(土) 午後 8:13
やっくるママさん
下ネタおばちゃん達の猥雑さ、逞しさは、男どもには勝てないですね〜。コメントありがとうございます。
2011/7/18(月) 午前 8:39
吉田大八監督は要注意人物ですね。今後の作品に期待大です。
2013/1/25(金) 午前 9:36
トリックスターさん
桐島の吉田大八監督が俄然注目されていますね。見せ方がうまいですね。
2013/1/26(土) 午後 0:47
あの”チンコ”を連呼していたおばちゃんたちも、なおこをしっかり見守っていてくれたのですね。みっちゃんが、なおこは浜辺でデートしていた、と告げたときに、みんなが一斉に心配げな気遣いの表情をする場面がよかったです。
TBさせてください。
2013/3/10(日) 午後 11:27 [ あきりん ]
あきりんさん
おばちゃんたちの明るさと気持ちの温かさに、色んな意味で逞しさを感じますね。男にはかなわないです、ハイ。
2013/3/11(月) 午後 10:03
吉田監督の懐の深さを感じる作品でした。一転して実は切ない存在のなおこ、実は周りはみんな彼女のことを心配しているところが無性に悲しいところでしたが、反面実に温かかったですね。
こちらからもTBお願いします。
2015/5/1(金) 午前 9:59
atts1964さん
そうなんです、一番幸せそうに見えた女が、とても辛くて。。。でもまわりがみんな優しくて、子供が母親の手が握るシーンが好きです、おばちゃんのまあ明るいこと。
2015/5/2(土) 午前 10:49
こんな感動的な作品が、どうして大きな賞をあまり取っていないのか不思議ですね(下品なセリフが多かったからかしら?笑)
配役もぴったりで、特に小池栄子さんの演技の素晴らしさには驚きました
温かい気持ちになれる映画はやっぱりいいですね
トラバお願いします♪
2016/11/9(水) 午後 1:17
> ベベさん
いい映画でしたね。小池栄子さんは何をやってもうまいと思うのです。もっと重要な役で映画に出ればいいのにな。人の気持ちに泣きそうになるこの頃です。
2016/11/9(水) 午後 11:33