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あした来る人 2010年10月22日、シネマヴェーラ「川島雄三「シブ筋」十八選」にて。 1955年度作品 監督:川島雄三 原作:井上靖 脚本:菊島隆三 出演:山村聰、月丘夢路、三橋達也、新珠三千代、三國連太郎、高原駿雄、小沢昭一、小夜福子 月丘夢路と新珠三千代が美しさを競う井上靖原作による川島雄三作品。すれ違う男と女の姿を独自のタッチで描く。大貫克平と、八千代の仲は冷えきっていた。ささいなケンカから八千代が実家に帰ったあと、克平は友人とカラコルム山脈征服の計画を実行しようとしていた。助監督はチーフを今村昌平が、セカンドを浦山桐郎が務めている。 (eiga.com解説より) 冷めきった夫婦にそれぞれ好きな人が現れるその人間模様を描いた文芸映画、とでもいいましょうか。 三橋達也と月丘夢路の夫婦の会話が、相手の上げ足を取るような冷たいやり取りの応酬で、リアル過ぎて、我が家庭を思い出してぞっとした。 山で遭難したと聞いて駆け付ける新珠美千代と、呑気に三国連太郎と夕食している月丘夢路。 三橋達也が好きな新珠美千代、月丘夢路が好きな三国連太郎との恋する会話などとのギャップが面白い。 元の鞘におさまるかと思っていたら、それぞれの道を歩んでいく。 この時代性からすると珍しい結末。 愛情から、一度嫌悪感の感情を持ってしまうと、なかなか修復は難しいのでしょう。 三橋達也が好きな新珠美千代は、妻の父親(山村聡)の愛人。 愛人といっても、肉体関係はない不思議な関係。 新珠美千代が山村聡に好きだと告白しても、愛情という感情はないという返事。 たぶん、自分の持ち物、飾りとして扱っているようだ。 三橋達也に問い詰められて、新珠美千代は「私は山村聡の夢。」だという。 新珠美千代も三橋達也が好きだったのに、山村聡の関係で、一旦別れるようだ。 日活再開第1作ということで、ラストの山村聡のナレーションも含めて格調高い文芸映画ですね。 主人公二人より、脇役陣の方が個性豊かで、川島雄三監督が楽しんでいる感さえする。
新珠美千代の、あの独特の粘湿系の口調が艶めかしい。 三国連太郎のカジカ好きな研究家もユニーク。 カラコルムに登山に行く仲間に盟友小沢昭一と高原駿雄がお笑い系を担当。 壮行会での現地の歌と踊りが楽しい。 高原駿雄が、目立ってましたね。 |

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同じ日に私もこの映画をシネマヴェーラで観ていました。最終回の上映でした。どうにかこれと「喜劇とんかつ一代」の2本の上映は間に合いました。本作はDVDも持っていますが、やはりスクリーンで観たいもの。なお、日活再開第1作ではなく、再開1周年記念と出てきますね。
2010/10/31(日) 午前 8:44 [ SL-Mania ]
SL-Maniaさん
もしかして、「とんかつ一代」だと10月20日では? 私は22日に観ました。「とんかつ一代」ははまりましたね。ラストに全員で歌うとんかつの歌には大笑いしました♪
2010/10/31(日) 午後 9:17
そうでした20日の鑑賞でした。
2010/10/31(日) 午後 9:55 [ SL-Mania ]
SL-Maniaさん
再開1周年記念映画でしたか。すいません、見間違いでした。
2010/10/31(日) 午後 10:25
小沢昭一と高原駿雄、この脇がいいですね。お二人とも若い。高原駿雄はテレビの「事件記者」の印象が強いです。
ここ数本お大尽(あるいは金持ち)がパトロンになる映画を見てきましたが、金のない年金暮らしの当方にはとんと無縁の映画たちでした。
2014/10/5(日) 午前 7:41
トリックスターさん
小沢昭一と高原駿雄がよかったですね。すいません、「事件記者」は覚えていないので。。。お金もちの考えることはようわからんですね。
2014/10/5(日) 午後 5:49