最近気になること

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サンライズ
2010年10月26日、ビデオテープにて鑑賞。

1927年度作品
監督:F・W・ムルナウ
脚本:カール・マイヤー
出演:ジョージ・オブライエン、ジャネット・ゲイナー、マーガレット・リビングストン、ボディル・ロージング、J・ファレル・マクドナルド

サイレント芸術の金字塔「最後の人」で名高いドイツのF・W・ムルナウ監督が、フォックス社に招かれて撮った渡米第1作。音楽と効果音のみのサウンド版無声映画である。静かな田舎の村に純朴な若夫婦がいた。ある夏、都会から美しい女(マーガレット・リビングストン)が避暑に来て、この夫(ジョージ・オブライエン)を誘惑する。色香に迷った彼は女に誘われるまま、妻(ジャネット・ゲイナー)を殺して逃避行することに同意。湖に妻を沈めるべく小舟に乗り込むのだが……。市電まで走らせた都会の大通り、葦に囲まれた湖など、信じられぬことに全シーンがセット内で撮影されており、カメラは人と物の間を流麗に動き回って観る者を魅了。愛の復活までを見事に描いてみせた。また、本作と「第七天国」の演技で第1回のアカデミー賞を得たJ・ゲイナーが、コケティッシュな魅力をいかんなく発揮している。(eiga.com解説より)

蓮實重彦氏(映画評論家)がこの映画を観ていないと映画ファンではもぐりだと言っていたので、悔しくてレンタルで観ました。
渋谷のTSUTAYAが、レンタル在庫量の豊富さでは群を抜いていることを知った。
もし、東京にお住まいの方で、レンタル店を利用されている人は一度覗いてみてください。感動しますよ。

ネタバレあります。
1927年度の映画とは思えないですね。
レベル高いです。

前半・・・都会の女に誘惑されて男が妻を殺そうとするサスペンスと恐怖の前半。
中盤・・・男と妻が愛を確かめ合うハッピーなデート。
後半・・・嵐の中、舟に乗っていた妻が遭難して死んだとされるが、助かっていたことがわかり、男が都会の女を罵倒し、妻と抱き合い、陽が昇るラスト。サンライズですね。

見事な構成です。
そして、前半から中盤にかけて、殺されそうになる妻が男から逃げて森の路面電車に乗ります。
男も追いかけて乗り込みます。
路面電車がくねりながら走ります。
外の景色がどんどん変化して、森の風景から都会の風景に変わるとともに、男と妻がもう一度愛を確かめ合うという素晴らしい展開です。
市電の外の流麗な映像に観る側も気持ちが高ぶります。見事です。
この市電がセットとはびっくりです。

都会では、記念写真を撮ったり、お酒を飲んだり、踊ったりと、ユーモアも交えた楽しい一日です。
そして、帰りは舟に乗って帰ろうとした時に強風に揺さぶられ、妻が流された。
事前に舟に葦を持ち込み、妻を殺して自分は葦を浮き袋代わりに助かろうとしていた。
皮肉にも、その葦で妻は助かった。道徳的な発想。

この映画は、なんと言っても、市電の使い方が素晴らしい。
わざわざセットを組んでまで拘った市電の流麗な映像が魅力です。
人の気持ちは、揺れる映像に弱いのかも。そこまで計算された監督の手腕に脱帽です。

ジャネット・ゲイナーがめっちゃ可愛いのです。
日本人好みな顔立ちです。
人気が出たのも納得ですね。
写真はジャネット・ゲイナーではないですね。何故パッケージにこんな写真を使ったのだろうか。

閉じる コメント(6)

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こんばんは。
この作品はサイレント映画のひとつの到達点でしょうか?
ストーリーもですが、とにかくチャールズ・ロッシャーとカール・ストラスの光と影の映像、構図、移動撮影が見事でした。
パッケージは誘惑する女の方ですね。

蓮實氏の言う事なんか聞いてはダメですよ。(と書くのは私が余りあの人のファンじゃないから)

以前にゲイナーのサインを記事にしています。TBさせてください。

2010/11/3(水) 午後 11:09 [ - ]

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ムルナウですか、良いですよね。
この映画は、未見ですが、私も、先日、「ファントム」「最後の人」「吸血鬼ノスフェラトゥ」の三本を見て衝撃を受けました。

しかし、同じ敗戦国でありながら、こう言った1920年代の名作が残っているのは羨ましいですね。

日本では、当時の、マキノ、山中、溝口、牛原などの名作が全て消失してしまっていて、見る事が出来ません・・・

2010/11/4(木) 午前 11:14 [ ひろちゃん2001 ]

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bigflyさん
自分はサイレント映画はそんなに観ていないので、どうとか言えないです♪ でも、おっしゃるように、この映画はサイレント映画の個性である光と影の映像、構図、移動撮影を存分に駆使したときめきの素晴らしい映画になっています。蓮實氏はそんなに知らないのですが、この映画を教えてもらって感謝しています。

2010/11/5(金) 午前 0:10 シーラカンス

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ひろちゃんさん
3本とも未見です。「ファントム」「吸血鬼ノスフェラトゥ」は有名な映画ですよね。観てみたいです。ほんとそうですね、日本では映画を保存する風土がなかったからでしょうか。それともドイツの降伏が早く、日本の空襲が多かったからでしょうかね〜。

2010/11/5(金) 午前 0:25 シーラカンス

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ドイツは、大陸であった事もあって、ベルリンが瓦解するまで戦っているので、降伏が早い訳ではないので、映画という文化を守るのがしっかりとしていたのでしょうね。
日本の建物が燃えやすいって点も影響しているかも知れませんね。
ドイツは、石ですからね。
でも、本当に、当時の日本映画が見たいですね・・・・

2010/11/5(金) 午前 0:43 [ ひろちゃん2001 ]

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ひろちゃんさん
芸術に対する意識の違いでしょうか。日本では映画は娯楽としての位置づけだと思うんですが。火災の点もあったでしょうね。わずか1年であっても映画の進歩は著しいものがあったでしょうね。

2010/11/5(金) 午後 10:26 シーラカンス

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