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暁の追跡 2010年11月3日、シネマヴェーラ「市川崑初期作品集」にて。 1950年度作品 監督:市川崑 脚本:新藤兼人 出演:池部良、田崎潤、水島道太郎、野上千鶴子、伊藤雄之助、杉葉子、菅井一郎、柳谷寛 交番勤務の警察官と麻薬組織の闘いを追うハードボイルド・アクション。市川崑監督はカメラを交番の中に据え、ドキュメンタリーのような緊迫感ある映像を生み出した。脚本は新藤兼人。警官・石川(池部良)は怪しい取引現場から連行された男を尋問するうち、隙を突かれて自殺されてしまう。遺された男の娘の力になろうとするが、その娘もまた何者かに殺される。その背後に大規模な麻薬組織の存在を知った石川は、単身闘いを挑むが…。(日本映画専門チャンネル解説より) 新藤兼人と市川崑の組み合わせが、すごい。 そして、脚本家の新藤兼人の色合いがかなり強い映画です。 犯罪映画でありながら、まったくサスペンス映画にしていないところが新藤兼人さんらしい。 悪い奴は徹底して取り締まる警官(水島道太郎)とヒューマニスト警官(池部良)の対決の構図。 麻薬組織との戦いで、警官(水島道太郎)が殺されたことで新藤兼人さん的にはヒューマニスト警官の勝ちということか。 悪人も悪人になったそれなりの理由があり、社会の貧困であったり、家族であったりと。 ラスト、貧しい子供が走っていくシーンが印象的。社会の悪はどこにあるのかみたいな。 警察の後援があり、結構ドキュメンタリーっぽい。 杉葉子は、いつも素人っぽくて、不思議な瑞々しさを持った女優さんですね。
池部良との掛け合いが楽しいです。 市川崑監督初期の御贔屓の伊藤雄之助も出ていた。 市川崑監督の個性はあまり感じられなかった。 |

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デジタル素材での上映とはDVDでの上映でしょうか。本作は警察活動の啓蒙の映画という企画だそうです。「暁の脱走」のヒットにあやかっての題名だったということもどこかで読みました。この後、市川崑監督が新藤兼人監督とタッグを組んだのは37年後の「映画女優」になりますね。
2010/11/9(火) 午前 7:19 [ SL-Mania ]
この映画が未見です。
初期の市川は、池部などとの喜劇映画が良かったので、見てみたいですね。
池部は、強気に女性にやりこめられる、ちょっとM的な役が多いですね。
2010/11/9(火) 午後 0:22 [ ひろちゃん2001 ]
SL-Maniaさん
たぶん、そうだと思います。もともと画像が悪いのとモノクロなのでそんなに違和感はないです。カラーのデジタル素材はイマイチでした。啓蒙映画でありながら、新藤兼人の社会悪の映画になっていましたね。「暁の脱走」のあやかりですか、なるほど。「映画女優」も新藤兼人脚本だったんですか、まったく知りませんでした。
2010/11/9(火) 午後 10:57
ひろちゃんさん
リアルで真面目な映画ですが、池部良と杉葉子の「青い山脈」コンビはユーモアもあり爽やかでした。「恋人」もMでしたね。というか市川崑の映画は強い女が多いですね。
2010/11/9(火) 午後 11:01
やっと見ましたのでTBします。
シーラカンスさんとの市川=M女論は好きです。
そうやって見直すと、杉もそのけはありますがちょいと弱いですね。
やはり、久慈と池部の方がしっくりと来ます。
確か、市川の場合は、奥さんが才人であり、奥さんの脚本になってから途端に佳作を連発しますね。
2012/4/17(火) 午前 0:49 [ ひろちゃん2001 ]
ひろちゃんさん
奥さまの影響?を受けたMの話、面白いですね。御贔屓の石坂浩二も、船越英二もどこか弱いですしね。奥さんの脚本でも、「鍵」の個性的な人物造形には驚かされました。感覚的で天才肌ですね。
2012/4/17(火) 午後 10:28