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黒澤明「蜘蛛巣城」

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蜘蛛巣城
2010年11月14日、フィルムセンター、「生誕百年 映画監督 黒澤明」にて。

1957年度作品
監督:黒澤明
原作:ウィリアム・シェイクスピア
脚本:黒澤明、橋本忍
出演:三船敏郎、山田五十鈴、千秋実、志村喬、佐々木孝丸、太刀川洋一、浪花千栄子、谷晃、沢村いき雄、堺左千夫、三好栄子

シェイクスピアの「マクベス」を日本の戦国時代に置き換え描いた、戦国武将の一大悲劇。謀叛を起こした敵を討ち城主の危機を救った鷲津武時は、帰城途中に出会った老婆から不思議な予言を聞く。その予言通りに大将に任ぜられると、今度は妻にそそのかされて主を殺害、自ら城主の地位に着く。黒澤監督は、欲望に刈られた魂が繰り返す殺戮と狂気を、能の様式美に乗せて見事に描いていく。三船=マクベスが無数の矢に曝されるラストシーンは圧巻。(eiga.com解説より)

自分の体調が悪かったのか、2回目の鑑賞のせいか、睡魔に襲われて仕方なかったです。
かの黒澤監督なのに、自分はいったいどうしたんだろうかと思い倦む。
あまり面白くないんですよね〜。
シェイクスピアの「マクベス」も読んでいないから、どれだけの翻訳になっているかもわからない。
好きな人にはたまらない映画なのかもしれないけど。

黒澤監督は、ちょっと型にこだわりすぎたんではないかと思う。
濃霧であったり、雷であったり、幻想的な映像には違いないのだが、物語のうねりのような力をどうも感じなかった。
それは、ストーリーになぞらえて映像を処理しているからではないかと。
う〜ん、うまく言えないけど、そんな気がする。
だから、観る側の気持ちが、乗ってこない。
三船敏郎も狂気の男を演じていたけど、枠の中でわめき動いていただけで、想定の範囲内。

よかったところは、2点。
山田五十鈴が、精神を病んで、自分は血に染まった手を洗っているつもりが、水もなく、血も付いていない。
「とれないのよ。何故とれないのかね〜」と言葉が呑気風なところが、よけいに怖い。
見事な山田五十鈴。

そしてやはり、弓矢が次から次へと放たれる有名なラストシーン。
CGもなく、どうやって撮影したのだろう。
度肝をぬく。
「椿三十郎」もそうですが、驚かすシーンは好きですね。
お城のセットが本物みたいで、お金がかかってますね。

閉じる コメント(12)

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ほぼ、原作通りのようですね。それに所作に能楽の動きを役者に要求していますね。山田五十鈴の役は特にそうです。最後の矢がけは本当に三船に矢を放ったとか。あの表情は演技ではなく、恐怖の表情ではなかったかと思います。今だったら絶対許されないやり方でしょうね。

2010/11/18(木) 午後 11:19 [ SL-Mania ]

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SL-Maniaさん
能楽の動きとかアップを使用せず全体のとらえる構図とか変化が乏しくて睡魔に襲われました。ラストは本物ですか。怖い話ですね。

2010/11/20(土) 午前 8:26 シーラカンス

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大学の弓道部の人たちが実際に役者を的にして至近距離から矢を放ったという話を聞いたことがあります。本物にこだわった黒澤らしい作り方でした。

2010/11/20(土) 午前 8:33 ヒッチさん

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最後の弓矢のシーンは黒澤映画の完全主義者ぶりを表すエピソードとしてあまりにも有名ですね。
又観なおしてみたくなりました

2010/11/21(日) 午後 9:59 [ きらきらくん ]

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トラバさせて頂きました。弓矢のシーンは弓矢の師範レベルの人たちを集め入念な打ち合わせをして近距離から撃ち、それを望遠で撮ったものらしいですね。
OKが出るまで三船は精神が尋常でなかったらしいです。

2010/11/22(月) 午後 10:01 ota*uka*a20*2

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ヒッチさん
大阪に帰っていたので、コメント遅くなりすいませんでした。本物みたいですね。そこまでやるかって思いますね。勝新が真剣を使って重症を負わせたことと変わりないですね。

2010/11/23(火) 午後 10:31 シーラカンス

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くろさわさん
コメント遅くなりごめんなさい。まさに完全主義者ですね。もし、三船敏郎に当たっていたらどうしたんでしょうか。ラストは黒澤監督の見世物映画ですね。

2010/11/23(火) 午後 10:39 シーラカンス

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タケさん
コメントありがとうございます♪三船敏郎が尋常でなかったのは当たり前ですね。誰か止める人はいなかったのでしょうかね〜。生死にかかわるような無茶をしたらあきません。

2010/11/23(火) 午後 10:45 シーラカンス

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「観る側の気持ちが、乗ってこない。」まさに私もそんな気持ちでした。腑に落ちたと言う感じです。有難うございます。

2010/11/24(水) 午後 2:00 [ koukou ]

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koukouさん
霧の中から蜘蛛巣城跡が浮かび上がり、ラストも同じなのに儚さは特に湧いてこない。主人公は森が動くことに恐怖を抱いているのに、弓矢に驚くといった一貫性のなさ。翻訳にこだわりすぎたかも。

2010/11/24(水) 午後 11:49 シーラカンス

私は、この映画、大好きです。
映画では(TVドラマでも)、役者だけでなく映像に写る全てのものに意味がある、という事が大変よく分かる映画です。
『蜘蛛巣城』でも背景を初め人間以外の物が声高に語っています。
『蜘蛛巣城』と『椿三十郎』の背景を比べると中々面白いですよ。

2011/1/3(月) 午後 0:33 [ CYPRESS ]

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CYPRESSさん
自分には見えていなかったところがたくさんあったんでしょうね。アップをあまり使用せず、全体の人物構図を写す方法は舞台風のような。

2011/1/3(月) 午後 5:24 シーラカンス

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