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瞼の母 2010年11月17日、「錦之助映画祭り2010」にて。 1962年度作品 監督:加藤泰 原作:長谷川伸 脚本:加藤泰 美術:稲野實 音楽:木下忠司 出演:中村錦之助、木暮実千代、松方弘樹、浪花千栄子、沢村貞子、山形勲、大川恵子、原健策、中原ひとみ、夏川静江、徳大寺伸 5つのときに生き別れた母(木暮実千代)を探し、20年間旅を続けている忠太郎(中村錦之助)は、母が江戸にいるという噂を耳にする。そして長脇差を血に濡らしながら再会を果たす…。長谷川伸の原作を銀幕スター、中村錦之助主演で映画化した時代劇。 (映画解説より) 錦ちゃんがいいですね。 気風がよく、弟分(松方弘樹)を助け、幼い頃に別れた母親を思い、江戸の町を捜して訪ね歩く。 雪積もる江戸の町、男が歌う小唄にあわせて物乞い乞食の老女(浪花千栄子)が、三味線を弾いている。 男は、老女が目が見えないことを知ると、三味線弾きのお金を渡さず、ずらかろうとした矢先に忠太郎(中村錦之助)が「なんてことをしやがる」と男を痛めつけ、老女を助けてやる。 「昔別れた子供はいなかったかい」、「お前は遼太郎かい」 今回も違った。そして、これで何か食べてとお金を渡してやる。 このシーンを、座った老女の目線のローアングルの構図、1シーンの1カットの長回しで撮りきる。 なんとも言えない深い情感が漂います。 加藤泰監督、独特の演出方法ですね。 こういったシーンが何か所かあります。 この絵柄は好きですね。 ローアングルは小津監督で有名ですが、俳優の動かし方が違います。 小津監督の横と縦の動きに対して、加藤泰監督はもっと自由に動かします。・・・と思います。 雪の江戸の風情も、どこか浮世絵のようにも見えます。 セットが素晴らしいです。 映画というよりまるで舞台劇のようで、不思議な空間が心地よい。 忠太郎(中村錦之助)と母(木暮実千代)が出会う場面は、どうしてもジーンときますね。 忠太郎(中村錦之助)が、自分の母だとわかり、はしゃぐシーンは中村錦之助ならではのもの。 ラスト、「忠太郎〜」と呼ぶ声に、橋に隠れて潜む忠太郎(中村錦之助)が切ない。 山形勲、原健策の小悪党もいいです。 沢村貞子もいいですね。 木暮実千代の元仕事仲間で、今はお鷹になり木暮実千代を訪ねては追いだされる年増の女の役です。 徳大寺伸が、ちょい役で忠太郎(中村錦之助)にあっけなく殺される役で出演していた。
戦前は主役級だったのに、こういう役なのがちょっと寂しいです。 「按摩と女」はよかったな〜。 |

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加藤監督の作品の中でも評価は定着している作品ですよね、見たかったのですが、、、、
2010/11/28(日) 午後 0:28 [ koukou ]
koukouさん
加藤泰監督独特の構図と長まわし1シーン1カットを楽しみました♪ 深い情感が特徴ですね。「沓掛時次郎 遊侠一匹」も観たかったのですが、仕事の都合でザンネンでした。
2010/11/28(日) 午後 10:58
加藤泰は古臭い題材であっても、見事に加藤流の映像で圧倒する作品でしたね。
美術、役者も脂の乗り切った職人芸が際だった作品ですね。
2012/1/9(月) 午後 9:18 [ ひろちゃん2001 ]
ひろちゃんさん
やっぱり映画監督の個性がないと、映画は面白くないですね。見事なまでの個性に惹かれます。
2012/1/10(火) 午後 11:11