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秋日和 2010年12月23日、神保町シアター、「小津安二郎の世界」にて。 1960年度作品 監督:小津安二郎 脚本:野田高梧、小津安二郎 出演:原節子、司葉子、佐分利信、中村伸郎、北竜二、岡田茉莉子、佐田啓二、沢村貞子、三宅邦子、笠智衆、桑野みゆき、三上真一郎、渡辺文雄、高橋とよ、十朱久雄、南美江、須賀不二男、桜むつ子、岩下志麻 七回忌の法要で、未亡人の変わらぬ美しさに驚いた亡夫の悪友たちが、一人娘より先に再婚させようと相談する。小津の技法の到達点といえる完成度を見せる作品。(神保町シアター解説より) 「秋日和」という日本的なタイトルとは異なり、映画の内容は、中年オヤジ3人の暇つぶしのたわいのない話。 でも、こういうたわいのない映画も好きです。 死んだ友人の七回忌で、悪友3人(佐分利信、中村伸郎、北竜二)はその娘(司葉子)と未亡人(原節子)を結婚をさせようと企む。 未亡人も娘の結婚のことが気がかり。 娘は自分が結婚したら母親が一人になることが気がかり。 映画「晩春」の父娘を、この映画では母娘バージョンに変えたようです。 母娘バージョンでは、同じ性のため危うさが不足しているせいか、例のオヤジ3人を絡ませて、結婚話を持ち出し、深刻な話というより、ユーモア溢れる映画となっています。 さらに娘の友人の元気印の女性(岡田茉莉子)も加わり、ユーモア度をエスカレートさせていきます。 オヤジ3人を相手に、変な噂を立てたことに怒りまくり、笑わせてくれます。 ラストもオヤジたちは「楽しかったな」と言いあい、「おい、ほかにもっと面白いことないか」などとお遊び心いっぱいです。 おやじたちの会話が楽しいです。 「秋ちゃん(原節子)、いいね〜」「いいよ〜」とシモネタっぽいニュアンスも何とも言えずニヤっとします。 小津監督、楽しんでますね〜。 カラーの色鮮やかな美しさやバックに絵画を見せるようにしたり、のんびりと楽しみながらこの映画を撮っているように思えます。 相変わらず「型」にこだわった構図。 違う見方をすると自由度がない固定された構図。 日本的な風景であるようで、清潔で汚れがない家のセット。 どこか不自然でリアルティがないセットを見て、SF映画のようにも思えた。 岡田茉莉子がチャキチャキで可愛いです。
高橋とよが、料亭の女将役で悪友3人にいじられていましたね。 笠智衆は、七回忌の男の兄貴役で旅館の主で登場していました。 |

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確かに、おっさんたちの勝手な思い入れな話ですが、それを佳作にしてしまうのが、小津の凄い所ですね。
この映画は、森田芳光=斉藤由貴で、(再映画化ではないのですが
)オマージュ映画として「おいしい結婚」で再映画化されています。
2010/12/26(日) 午後 10:55 [ ひろちゃん2001 ]
3人の初老の紳士たちの存在がいいですね。彼らが本当に映画を楽しいものしています。岩下志麻が受付嬢でちらりと出ているのも時代を感じますね。東宝から司葉子を借りたのでその代わりの小津監督は東宝で1本撮ったのは、山本富士子と大映での演出と似ている感じがします。
2010/12/27(月) 午前 10:34 [ SL-Mania ]
ひろちゃんさん
確かに凄いです。あほらしい話を独特のユーモアで見せちゃいますからね〜。その映画、そういえば昔観ましたね。森田芳光にはまっていた時に。中年3人、いましたね。一人は橋爪功でしたね。
2010/12/27(月) 午後 11:52
SL-maniaさん
いいですね〜、スケベオヤジ3人組が。原節子、司葉子の母子の愛情溢れるお話を、3人組がぶっ壊していましたね。岩下志麻が受付嬢の役で3回登場しました。セリフも僅かです。2年後に「秋刀魚の味」で主役級ですね。
2010/12/28(火) 午前 0:19
「不自然でリアルティがないセット」でありながらも、映画自体にはリアルティがあるのですよね。
「SF映画」とは、ある意味そうですね。溝口も黒澤の傑作も「SF映画」だと思います^^
TBします。
2011/1/10(月) 午後 1:58 [ 8 1/2 ]
8 1/2さん
60年代松竹ヌーベルバーグの時代で、この映画にリアルティがあるのかよくわかりませんが。でも白黒のせいか昔の小津作品のセットはもっと汚くて生活感があったように思います。そういう意味も含めてわざと浮世離れした映画にしているような気がしてなりません。
2011/1/10(月) 午後 9:35
岡田茉莉子が小悪魔的で良かったです。
2011/2/12(土) 午後 4:38 [ oduyasu ]
oduyasuさん
岡田茉莉子は、こんなにユーモアセンスのある女優さんだったとは、驚きですね♪ 吉田喜重監督では見せない表情では(勝手な推測ですが)。
2011/2/12(土) 午後 8:33
映画の中の司葉子の状況に近い娘がいますので
すっかり母親の気持ちになりながら見ました。
でも、勿論、あの三人の会話はとても面白かったです。
小津さんの映画にも、こんな下ネタっぽいものが出てくることがあるんだ
と思いながら楽しみました。
岡田茉莉子も、それまでの古風な日本女性の美しさとは異なり
積極的で、大胆で、とても魅力的でした!
2011/10/31(月) 午前 11:05
alfmomさん
そうだったんですか、映画を見る時の自分の状況でも映画の印象は変わりますもんね。オヤジ3人組、楽しかったですね。岡田茉莉子の性格のはっきりしたコメディアンヌぶりも面白かった。この線でいけば、もっと違った女優になっていたのかなと想像します。
2011/10/31(月) 午後 9:24