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鬼の棲む館 2011年1月29日、浅草新劇場にて。 1969年度作品 監督:三隅研次 原作:谷崎潤一郎 脚本:新藤 兼人 出演:勝新太郎、高峰秀子、新珠三千代、佐藤慶、五味龍太郎、木村元、伊達岳志(三郎) 物語は南北朝時代。辛うじて戦火を免れた山寺を舞台に、無名の太郎と異名をとる盗賊(勝新太郎)が、白拍子あがりの情人・愛染(新珠三千代)と爛れた愛欲生活に耽っている。 京からはるばる太郎の妻・楓(高峰秀子)が訪ねてきて、奇妙な同棲生活が始まる。 高野の上人(佐藤慶)がやって来た。道に迷ったというこの男は、愛染の昔の恋人であった…(角川映画解説より) 盗賊太郎(勝新太郎)が愛人の愛染(新珠三千代)と暮らす山の中で暮らしているところに、太郎の妻楓(高峰秀子)がやってきた。 太郎(勝新太郎)は、妻・楓(高峰秀子)を嫌い、捨ててきた。 それでも、楓(高峰秀子)は諦めず、愛人と暮らす太郎(勝新太郎)を捜し、そのまま3人で暮らすことに。 男1人に女2人のドロドロの話になるかなと思っていたら、違う展開に。 高野の上人(佐藤慶)が一夜の宿を借りに来た。 盗賊太郎(勝新太郎)は、上人(佐藤慶)が持つ金色の菩薩像を奪おうとして、上人(佐藤慶)の唱えるお経に懲らしめられる。 上人(佐藤慶)は愛染(新珠三千代)の昔の恋人だったことがわかり、愛染(新珠三千代)の色じかけに、上人(佐藤慶)は普通の男になってしまった。 仏に勝ったことを笑い飛ばす愛染(新珠三千代)は、金色の菩薩像を奪う。 「お前は仏を殺すのか」と太郎(勝新太郎)は、愛染(新珠三千代)を殺す。 あくる日、太郎(勝新太郎)は上人(佐藤慶)に代わって、山を下り高野の寺に赴くことに。 その後を、楓(高峰秀子)が歩いて行く。 この映画は一体何を言いたかったのだろうか。 仏門で修業した上人(佐藤慶)が世俗の欲に負けたことは、人間の本能に生きることが大事だということか。 それとも、その上人(佐藤慶)に勝った愛染(新珠三千代)を太郎(勝新太郎)が殺すことで、悪行三昧の盗人であっても、人の心を癒すには、宗教が必要だということだろうか。 よくわからない。 難しい。 盗人太郎(勝新太郎)が、いきなり心を入れ替えたことが唐突過ぎて、不自然さが目立つ。 楓の高峰秀子もよかったのですが、太郎(勝新太郎)を追いかけ、愛染(新珠三千代)に嫉妬する振る舞いから、「仏」の話に変わっていくと同時に、この女の性格が薄れていく。 愛染の新珠三千代は、ミスキャストでしょう。 裸のシーンもすり替えで、ちょっと興ざめでした。 もっと若くて激しい気性の女優を使えば、この映画の魔性っけが色濃く出ていたように思う。 伊達岳志(三郎から名前が変わっていた)は、落武者役で勝新太郎にあっけなく殺されてしまう。
1969年、映画界の衰退で、大映もお金がなく、強盗、殺し合いのシーンはあまりに簡素な撮り方でした。 分野を分けるのはあまり好きではないのですが、芸術映画に入るのでしょうか。 三隅研次監督には苦手な分野なのかな。 |

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この映画はDVDにもなっていますが、未見です。そうですか、大映の時代劇なのに難解なのですね。書棚にある映画の本には邪劇と書いてありましたが、そうなのでしょうか?これは観てみないとわかりませんね。
伊達三郎ですが、同年の他の作品でも岳志という名前で記されていましたね。一旦改名したんでしょうか。
2011/2/4(金) 午後 10:59 [ SL-Mania ]
こんばんは。
三隅研次は好きな監督ですが、この作品は未見です。
時代劇という感じではないんですね?ATG的なアート作品なのかな?
伊達三郎、何回、勝新に殺されているんでしょうね…。
改名の理由も知りたいです。
2011/2/4(金) 午後 11:14 [ - ]
SL-Maniaさん
すいません、「芸術映画」とはちょっと大袈裟な書き方でした。自分が理解できなかったからそう書いてしまい、ストーリー自体は難しくはないです。伊達三郎は岳志でクレジットされていて、調べましたが改名したのかどうか、別名義とだけしかわかりませんでした。
2011/2/5(土) 午前 8:20
bigflyさん
私も三隅研次監督に興味があり、この映画を観たのですが、自分にはちょっと。。。すいません、自分が理解できなかったので芸術映画と書いてしまいました。ATG的なアート作品のような映画ではなく、舞台のような時代劇かな。言い表すのが難しいです。調べましたが改名の理由は不明でした、残念です。
2011/2/5(土) 午前 8:26