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中島哲也「告白」

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告白
2011年2月20日、目黒シネマにて。

2010年度作品
監督:中島哲也
原作:湊かなえ
脚本:中島哲也
出演:松たか子、岡田将生、木村佳乃、芦田愛菜

女教師・森口悠子(松たか子)の3歳の一人娘・愛美(芦田愛菜)が、森口の勤務する中学校のプールで溺死体にて発見された。数ヵ月後、森口は終業式後のホームルームにて「私の娘はこの1年B組生徒二人に殺されたのです」と衝撃の告白をし、ある方法にてその二人の生徒に復讐する。そして4月、クラスはそのまま2年生に進級。犯人のひとりAはクラスのイジメの標的になっていた。そして、もうひとりの犯人Bは登校拒否し、自宅に引きこもっていた…。(goo解説より)

「目には目を、歯には歯を」「自分が可愛い」ということばが、ふと浮かんだ。

登場人物、それぞれの視点からストーリーが語られます。
自己中心的な登場人物は、自分の都合のいいように歪曲して、自分の都合のいいように解釈します。
それはまるで「藪の中」。
どこまでが真実で、どこからがウソなのか。

娘を殺された女教師・森口悠子(松たか子)の復讐劇。
しつこいほどに念入りに仕組まれた復讐劇。
「これからが更生の第一歩」とうそぶく森口悠子。
デフォルメされたストーリーと多用されたスローモーション。
独特の美しい映像、爆発シーンの逆もどりの辛さ。
この映画でも、この監督の不思議な映像のセンスを感じますね。

主人公は母親への想いを、屈折した形でしか伝えられない。
共犯の少年は、自分の存在を示したいために、犯罪を犯す。
共犯の少年の母親は、自分の思い描いていた息子像と違うとわかると、自分勝手に息子を殺そうとする。
女教師・森口悠子は、犯人に痛みを知らしめるために「目には目を」の復讐方法で成し遂げる。

くしくも、同時上映だった「悪人」のテーマと同じく、自分勝手で自分のことしか考えられない人、「人を愛せない」人たちの哀しさ。
森口悠子や少年たちの苦悩は、今を生きる現代人の苦悩なのかもしれません。

原作を読んでいるにも関わらず、これほどの緊迫感を持ってラストまで見せ続ける監督の手腕には驚きます。

少年の彼女が、主人公は母親を想っていることを森口悠子に告げる。
可哀想な少年だと。
その後、歩きながら泣きはじめ、やがて「ばかばかしい」と一言。
この「ばかばかしい」は、いったい何に対しての言葉だったんでしょうか。
少年の屈折した想いを指しているのでしょうか。
どなたかご存じでしたら教えてください。

閉じる コメント(14)

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教師であるにもかかわらず、思いもよらぬ復讐に出る森口悠子。
演じた松たか子の好演と、モノトーンを基調とした中島演出が印象に残りますね♪。

2011/2/25(金) 午前 2:17 ffa**77

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アンコール上映かなにかであってるんですね。昨年の目玉の映画でした。観ましたよ。

2011/2/25(金) 午後 0:39 mossan

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昨年の邦画の話題作「悪人」と「告白」の同時上映とは何やら意図がありそうですね。まったく共感できないのに物語にぐいぐい引き込まれる。この「告白」はそんな感覚でした。

2011/2/25(金) 午後 10:53 ヒッチさん

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ふぁろうさん
執念ですね。自分の子供が同じようなことになったらと思うと、森口悠子の気持ちも十分わかります。時計の逆戻しと動き始める処理
など、美しい映像をベースにした演出方法は独特のものでした。

2011/2/25(金) 午後 11:00 シーラカンス

無意識に松たか子いいぞ!その調子だ!と心の中で思いながら見てた僕は「悪人」ですかね(汗)
TBしま〜す

2011/2/25(金) 午後 11:15 pony

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もっさんさん
2番館での上映ですね。この監督の独特の演出方法には目を見張ります。

2011/2/25(金) 午後 11:23 シーラカンス

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ヒッチさん
あまりベスト1とか気にしないのですが、この2本の力強さは、やはりベスト1のレベルだと改めて実感しましたね。

2011/2/25(金) 午後 11:27 シーラカンス

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ポニーさん
善人ではないでしょうね(笑)。私が監督ならあえて喜劇にしますけど。それほどデフォルメされたストーリーでした。

2011/2/25(金) 午後 11:30 シーラカンス

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この映画は劇場で観ました。
そうそう、これはどういう心情で出た台詞なのか・・と考えさせられるシーンが多かったように思います。
どうとでも取れるセリフ。
観てる側に投げかけてるように思います。
この映画は、よくできてました。
まさに「デフォルメ」された作品ですが・・。
デフォルメされてるからこそリアルに真に迫る感じはありますね。
中島監督の表現力はさすが!CM界出身!って感じで、脱帽でした。

2011/2/27(日) 午後 2:57 [ honey_pie ]

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honey pieさん
どう見てもウソ話とは思えないところが、現実の哀しいところでしょうか。やはり人の気持ちのありようを考えてしまいます。中島監督の感覚の新しさは今の日本映画界にとって重要だと思います。

2011/2/27(日) 午後 8:12 シーラカンス

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目黒シネマの「悪人」「告白」の二本立てというのは、昨年の日本映画の話題作2本で、贅沢ですね(爆)。

私も、この劇場では、何回か見たことがあり、映画のチョイスがまずまずですね。

「告白」は、昨年の作品の一押しだったので、日本アカデミー賞作品賞受賞は、嬉しかったです。一方で、演技部門はすべて「悪人」と、日本が分け合ってよかったかなと。「告白」は、松たか子につきるように思いました。ハリウッドのリメイクも検討されているようです。

TBさせてください。

2011/2/27(日) 午後 9:55 fpd

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fpdさん
日本アカデミー賞の翌日だったので、満員でした。目黒シネマはベースは女性向けのプログラムですね。「告白」も「悪人」も作り方は違えどレベルの高い映画でした。2本とも寝ている暇が全くありませんでした(笑)。釘付けでした。感情を出さない松たか子は難しい役だったろうと思います。そうそうリメイクの話もあるみたいです。日本の映画が注目されるのは嬉しい限りです。

2011/2/28(月) 午後 10:28 シーラカンス

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2010年の邦画は、「悪人」といい、「ヘヴンズ ストーリー」といい、わくわくする映画が多くて、邦画の復活を感じますね。
でも残念ながら2011年は・・・・(まだまだこれから見て行きますが)
TBします。

2012/3/20(火) 午前 9:27 [ ひろちゃん2001 ]

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ひろちゃんさん
2010年、重厚な映画が多かったですね。2011年、インパクトで言えば、「冷たい熱帯魚」ですね。

2012/3/20(火) 午後 7:48 シーラカンス

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