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愛する人 2011年2月22日、ル・シネマにて。 2009年度作品 監督:ロドリゴ・ガルシア 脚本:ロドリゴ・ガルシア 出演:ナオミ・ワッツ、アネット・ベニング、ケリー・ワシントン、サミュエル・L・ジャクソン、ジミー・スミッツ 14歳のときに身ごもった過去をもつカレン(アネット・ベニング)は、母の介護に追われながらも手放した娘のことを忘れられずにいた。その娘エリザベス(ナオミ・ワッツ)は、37歳になり母の顔も知らずに孤独な日々を過ごしていた。しかし、エリザベスは突然の妊娠をきっかけに、まだ見ぬ母への思いを募らせていく。(eiga.com解説より) いい映画です。 お薦めです。 原題は「母と子」。 14歳のときに身ごもって出産と同時に子供を養子に出したカレン(アネット・ベニング)。 カレンは、名前も知らない。もう自分の子供ではないから名前さえ分からない。 それから37年間、彼女はひと時も子供のことを忘れない。 今は母の介護に追われるが、人に対してどこか厳しい接し方しかできない彼女。 母親が子供を養子に出したせいなのかよくわからないが、母と娘はお互いぎくしゃくした関係になっている。 そして母親が亡くなり、親の形見のペンダントを家政婦の娘がしているのを見て、もしかして盗んだのではと問い詰める。 家政婦はお母様からいただいたと言う。何故あなたに。 そして、お母様はカレンは可哀想な子だと言っていたと。 カレンは「何故、母親はあなたに言うの。その言葉を何故私に言ってくれなかったの」と泣き出す。 家政婦は「お母さまは、あなたが怖くて言えなかった」と言う。 カレンは、母親の愛情の証しである形見の品ももらえず他人が持っていることに、母娘の薄い関係を実感し、悔しさと悲しさとショックを受けます。 カレンを好きだという男性が現れます。 厳しい口調の彼女でしたが、男性の寛容さに惹かれ、少しずつ心を開いていきます。 そして、自分の子供への想いを手紙に書き、養子を仲介した事務所に預けます。 37歳になったカレンの娘エリザベス(ナオミ・ワッツ)は、弁護士事務所で働き名誉も地位もあるキャリアウーマン。 結婚もしないし子供も作るつもりもない。信じられるのは自分だけ。 新しい弁護士事務所のボス(サミュエル・L・ジャクソン)とも親しくなり、いきなり男女の関係となるが、その性行為が服を着たまま。 親に捨てられた傷からそうさせるのか、屈折していて彼女は「性」に対して奔放でありプレイに徹しているように見えた。 彼女は避妊をしていたが、妊娠した。 弁護士事務所を辞め、ボス(サミュエル・L・ジャクソン)の元を去り、一人で産む決心をする。 お腹が大きくなるにつれ、彼女は、静かに母親の気持ちに近づいていく。 盲目の女の子との会話を入れたり、エリザベスが最初の厳しい表情から優しい表情に変わっていくさりげない演出はうまいです。 そして、自分の母親を想います。母親に会いたくなり、養子を仲介した事務所に手紙と写真を出します。 しかし、彼女は重い荷物を持ったため、緊急入院します。 子供が生まれるまで、麻酔はしないで。子供を産む瞬間を刻みこみたい彼女の強い意志。 人が命をかけて覚悟をすることに感動します。それが叶わぬ覚悟になってしまうと、さらに胸が痛みます。 子供は無事に生まれますが。。。 単純なお涙頂戴のような映画ではありません。 屈折し、傷つき、怯えていた主人公たちが、母のこと、娘のことを考えながら、それでも自分らしく生きていくために、もがき苦しみます。 母と娘は、結局会うことはありませんでしたが、自分の孫とは出会えました。 自分の孫を通して、娘への愛情を愛おしく感じられるのです。 孫の顔を見て、カレンは自分の母親の顔に似ていると 37年を越え、母から娘への想い、娘から母への想い、そして疎遠だったカレンの母親への想いに深く感動しました。 地味な映画ですが、さりげないエピソードをさりげなく描くこの監督の演出方法は、好きですね。
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女性がたくさん出てきて、どの人もたくましかった。
女性の強さを再認識させてくれる作品でした。
TBさせてください!
2011/4/6(水) 午後 10:42
かずさん
コメントありがとうございます。素直にいい映画でした。そうですね、女性の強さを感じられる映画でしたね。特にナオミ・ワッツの覚悟が印象に残っています。
2011/4/7(木) 午後 10:54
素敵なお話でしたよね〜!私もきっとベストに入れると思います。
そうそう、演出が良かったですよね。それぞれの母と娘の話がラストに向かって見事に収束していく様が素晴らしかったです!あのラストのカレンの笑顔は最高にさわやかなシーンでした。TBさせてくださいね!
2011/4/8(金) 午前 9:59
くろねこさん
この映画は、本当にいい映画でした。母と娘が絶対出会うと思っていたら、こんな形になって、でもこの形の方が心に強く残った気がします。素晴らしい映画でした。
2011/4/8(金) 午後 11:52
も〜これはかなり よかったです。
アネット姉さんがステキでたまらなかったです〜
TBおねがいします
2011/4/15(金) 午後 1:55
る〜さん
コメントありがとうございます♪
この映画、ほんとによかったです。綺麗ごとだけの再会にはしない描き方がよけいに胸に響きました。
2011/4/16(土) 午前 11:59
原題に、忠実な邦題にしてもよかったのでは??というくらい
母と娘の愛が詰まった草品でした。
ミニシアター系の作品で、私が見たときも1人でしたけど、
こんなによい内容の映画を誰も実に来ないなんて、なんて勿体無い!!
そんなふうに思わず言ってしまいましたね。
最後の、母を失った娘と、養子を諦めかけた彼女と、そして
娘に逢いたかったけど逢えなかった母とが新しい家族の形として
温かいものを見つけた映像はなんとも美しいものがありました。
TBお返しいたします♪
2011/6/12(日) 午前 0:52
エルザの大聖堂に並ぶ人さん
確かに原題のほうが、映画の内容にはふさわしいと思います。曖昧にしたことで恋愛映画のイメージを持った人が多かったでしょうね。1人とはトホホですね。同感です、素晴らしい映画でした。痛みを伴いながらも母と子供の愛をこんな形で表現する映画に心を揺さぶられました。
2011/6/12(日) 午後 1:50
はじめまして。
細かいエピソードの積み重ねかたにこの監督の才能が出てましたね。
人生を深く考えさせられた最高の一本でした。
TBさせて下さいね♪
2011/7/20(水) 午後 11:53
marrさん
はじめまして♪ 素晴らしい映画だと思います。今年観た映画の中でもベスト3には入ります。確かにエピソードの積み重ね、試練の覚悟、いい映画でした。
2011/7/21(木) 午後 11:26
里子に出すつもりだったのに、いきなりの心変わり。
裏切られた里親。
みるからのキャリアウーマンで、子供を産まなくて当然と思わせるエリザベス。
にもかかわらず、処置を当然とする医者の意識に怒りをぶちまける。
子どもを巡る母親の気持ちは複雑です。
2011/9/20(火) 午後 0:12
ちいずさん
女性から見たら、男性と違ってまた違うデリケートな見方をされるのでしょうね。私は単純にエリザベスの覚悟の決め方に感動してしまいました。
2011/9/20(火) 午後 11:49
脚本もお見事で、深い内容の映画でしたね。
主演ふたりの好演も見ごたえありました。
TB、させてくださいね。
2012/1/4(水) 午後 11:16
サムソンさん
おめでとうございます♪
いや〜、ほんとよくできた映画で、見事なまで静かな感動ものでした。
2012/1/5(木) 午後 8:39
たくさんの人に見てもらいたい映画でしたね。我が家では娘と妻に勧めているのですが、まだ見てくれません(涙)
2012/3/31(土) 午前 8:54
トリックスターさん
地味な映画ですが、ほんとにいい映画でした。こういう映画もヒットしてほしいんですが。私も娘に薦めてみます。
2012/3/31(土) 午後 10:25
ガルシア監督はオムニバス風に物語を展開させて、一つの大きなものに持っていくのが上手いですね。
3人の女性の母親像がそれぞれにじーんときました。
TBさせてください。
2017/3/23(木) 午後 0:55 [ あきりん ]
> あきりんさん
覚悟を決めた人の生き様に感動してしまいました。確かにエピソードを紡ぐのはうまい監督ですね。輪廻のような壮大なお話でした。
2017/3/25(土) 午後 10:42
ネックレスが母から娘、そして孫へと渡るエピソードなど
ラストまでの繋げ方の上手さには感心しましたが
前置胎盤なのに自然分娩しちゃいかんよ(医者も絶対許さないと思う)
トラバお願いします♪
2017/8/26(土) 午前 11:48
> ベベさん
前置胎盤の理解がなかったです。何故映画ではそこまでの表現をしてしまったのか、謎ですね。わかる人にはわかる内容だったのに、無茶、興ざめですね、本来のいいたかったことは別にあると思うんですよね。
2017/8/26(土) 午後 8:54