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2011年3月2日、TOHOシネマズみゆき座「午前10時の映画祭」にて2回目鑑賞。 アパートの鍵貸します 1960年度作品 監督:ビリー・ワイルダー 脚本:ビリー・ワイルダー、I・A・L・ダイアモンド 出演:ジャック・レモン、シャーリー・マクレーン、フレッド・マクマレイ、レイ・ウォルストン、ジャック・クラッシェン 出世の足掛かりにと、上役の情事のためにせっせと自分のアパートを貸している会社員バド(レモン)。だが、人事部長のシェルドレイク(マクマレイ)が連れ込んで来たエレベーターガールのフラン(マクレーン)は、バドの意中の人だった……。(allcinema解説より) 若い頃に観た時より、ずっとよかったです。 若い時は刺激的な映画に興味があったので、こういうホームドラマ風のこの映画は普通の印象でしかなかった。 ハーピーエンドの映画は、どこかウソ臭く、屈折していた若者には物足りなさを感じたのでしょう。 それから数十年。 人の機微が楽しいと思える年代になってしまいました。 職人技といえる、実にうまい作り方に、唸ってしまいます。 ほれぼれします。 「勘違い」が実に効果的で、ジャック・レモンの人柄を感じさせるヒューマンコメディドラマ。 管理職への出世のために、上役の秘め事のために自分のアパートを貸す主人公バド(ジャック・レモン)は、寒空の冬の夜中に公園のベンチで一人寂しく時間を過ごす。 もうこれだけで、観る側はジャック・レモンにサラリーマンの侘しさを感じる。 隣に住む医者夫婦は、隣の家からたびたび男女の声が聞こえるので、バドが女遊びに長けていると勘違いしている。 バドは、エレベーターガールのフラン(シャーリー・マクレーン)が好きだった。 ある日人事部長が、噂を聞きつけて、いい人事評価をするからバド(ジャック・レモン)に鍵を貸せと言い、出世のためいつものように鍵を貸す。 部屋に鏡が割れたコンパクトの忘れ物があり、人事部長に、忘れ物を渡す。 クリスマスイブの日、フラン(シャーリー・マクレーン)が、鏡が割れたコンパクトを使っていた。 バド(ジャック・レモン)はショックでした。 観客はすでにそのことを知っていて、バド(ジャック・レモン)の気持ちに同化する。うまいテクニックです。 フラン(シャーリー・マクレーン)は、結婚している人事部長の女ぐせの悪いことを秘書から聞き、バドの家で自殺未遂をする。 バド(ジャック・レモン)は、隣の医者を呼び、恋人同士で喧嘩して睡眠薬を飲んだことにする。 あくまでも、彼女と人事部長への気遣いからのウソ。 そんな彼が、人事部長に、フランを私に任せてくださいと言おうとした時に、人事部長は離婚してフランとの結婚宣言を聞く間の悪さ。 そして、人事部長の鍵を貸せという命令に、バドは拒否し、会社を辞める。 出世を目標にしていた主人公が、人間らしさを主張した瞬間。ようやったと拍手喝采ですね。サラリーマンでもやる時はやるんだ。 人事部長が、バドをせっかく秘書室長にしてやったのに、辞めてバカなヤツだとフランに話す。 フランはその話を聞き、成り行きってあるのよねと呟く。 その後、道を必死で走るフランの躍動的なショットがうまい。 フランが2階にあるバドが住む家の階段を駆け上がる時に、バドの家から銃声が。 もう、ハッピーエンドに納得ですね。 サラリーマンに光を。 ジャック・レモンの手際のいい動きや洒落たセリフ、サラリーマンの悲哀を感じさせる雰囲気、とてもいいです。 シャーリー・マクレーンも若くて、バドのもとに走る姿がとても素敵です。 脚本共作のI・A・L・ダイアモンドに惚れ込んだビリー・ワイルダー。
構成の素晴らしさを実感します。 |

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そうですね。二十歳とかそのあたりで見た映画も、今見るとよく理解できるというのがおおいですね。再見して、あらためて、いい映画だと思うことが最近おおいです。
午前十時は、その点いい企画ですね。
TBさせてください。
2011/3/11(金) 午前 0:15
これ大好きです。
そうですね。映画って見るときの年齢や状況で違った感想に
なったりしますよね。
トシとるのも悪くないな〜って思わせてくれます。
あ・これも午前十時ですか いいな〜
・・っていつも書いてましたが、自分だって銀座行けばいいのに
寝坊で10時に行けないだけでした(笑)
TBさせてくださいね。
2011/3/11(金) 午前 0:38
大好きなジャック・レモンの大好きな作品です。
この製作メンバーが再結集して作られた「あなただけ今晩は」も
同じ位か、それ以上に好きです。
最近私も再見しました。
以前の鑑賞より、はるかに多くのことが感じられ、胸がいっぱいになりました。
ビリー・ワイルダーの上手さ、主役二人の名演に惹きこまれました。
TBさせて下さい。
2011/3/11(金) 午前 0:57
fpdさん
若い頃はそんなに面白いとは思わなかったのですが、ようやく映画作りの巧さを感じられるようになりました。映画館で観られる「午前十時」にはほんと感謝しますね。
2011/3/12(土) 午後 3:20
cartoucheさん
実にいいですね、この映画♪。出世に固まっていた男が恋をして人間らしさを取り戻すありふれた話をコミカルな笑いとペーソスで描いたいい映画でした。みゆき座は午前10時だけでなく1日3回上映やってます。是非って終わちゃいましたね。
2011/3/12(土) 午後 3:43
alfmomさん
「あなただけ今晩は」は未見です。見た時の年齢や自分の環境で変わってくる、映画ってほんと面白いですね。シャーリー・マクレーンの走る姿に拍手を送りたい気持ちになりました。ジャック・レモンの人のいいニイチャンが憎めないですね。
2011/3/12(土) 午後 4:33
人情喜劇で一番ノッてる時のビリー・ワイルダー映画でしたね〜
解説読んで内容が蘇りました♪
友人の部屋でHってのも燃えるですかね(笑)
TBしま〜す
2011/3/12(土) 午後 9:27
ポニーさん
そうですね、ビリー・ワイルダー絶好調の頃ですかね。人にベッドを貸すってのもどうなんでしょうね。
2011/3/13(日) 午後 6:34
シーラカンスさん、こんにちは。
隣りのお医者さんが、味わいのある人柄でしたね。
フランを眠らせないように3人で部屋の中を歩き回るシーンは大笑いでした。自殺としないで見逃す人情味にも喝采です。
私もTBさせていただきます。
2012/3/17(土) 午後 0:42
ギャラさん
医者がジャックレモンを感違いして、たしなめるのもいいですね。この映画には人の気持ちが大事にされているから、いい映画になっているんでしょうね。
2012/3/18(日) 午後 8:48
お久しぶりです。
ワイルダーの優しさに溢れた素敵な恋愛映画でしたね。
TBさせていただきます!
2016/12/10(土) 午後 3:36 [ すかあふえいす ]
> すかあふえいすさん
優しさにユーモア、冬の夜の寒さにはたまらん温かさです。
2016/12/12(月) 午後 10:20
私は、まだ屈折している若者のようですね(笑)
TB、ありがとうございました。m(__)m
2018/7/31(火) 午前 2:06
> 猫さん
リアルなワカモノには負けますね笑、オジサンには、寓話が似合います。
2018/7/31(火) 午後 7:30