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暖簾 2011年4月3日、神保町シアター「華麗なるダメ男たち〜色男、金と力はなかりけり〜」にて。 1958年度作品 監督:川島雄三 原作:山崎豊子 脚本:八住利雄、川島雄三 出演:森繁久彌、山田五十鈴、乙羽信子、浪花千栄子、中村鴈治郎、山茶花究、環三千世、中村メイコ 八田吾平(森繁久彌)が、たった三十五銭をにぎって淡路島から大阪へ飛び出して来たのは十五歳の時のこと。ふとしたことから昆布屋の主人、浪花屋利兵衛(中村鴈治郎)に拾われてから十年、吾平は大阪商人の土性骨とド根性をいやというほどたたき込まれた。吾平が二十五歳の時、主人利兵衛から暖簾を分けられた。先輩の番頭をさしおいて。吾平の夢はふくらんだ。丁稚の昔から何くれとなく心をつかってくれるお松(乙羽信子)と一緒になれると思って。ところが、利兵衛は、吾平を見込んで姪の千代(山田五十鈴)を押しつけて来た(goo解説) 大阪の昆布屋の丁稚から自分の店を構え、台風や戦争を経験する一代記もの。 一代記ものって、幾多の苦難を乗り越え感動的な映画が多い。 この映画もそういう雰囲気が漂っているのですが、どこかわざとちょっとズラした微妙な映画です。 それは、森繁久彌のトボケタユーモアのある個性が影響しているのだと思います。 オヤジ八田吾平(森繁久彌)と次男(森繁久彌)の二役を演じます。 オヤジは長男に期待をしていましたが、戦争で亡くなります。 次男はいつもいいかげんで、オヤジはまったく期待していません。 次男が昆布で色んなアイデアを出しますが、古い考えのオヤジは取り合わず喧嘩ばかりします。 2人が同じ画面に登場して口喧嘩をするシーンを川島監督は面白がっているように見えて、感動的な脚本のはずが、そうなっていないからややこしい。 かといって、その割には、大胆さがなく、遊び心も少なく、大人しい映画です。 一か所、戦後まもない頃なのに、どう見ても1958年当時の百貨店が登場するシーンにはちょっと驚き。 1958年にジャンプして新しい時代から始まるかと思いきや、また戦後の時代に戻ってしまった。 この辺が、既存映画会社の限界でしょうか。 商売人らしく、嫁(山田五十鈴)に苛められても、我慢が一番という家訓を大事にするあたりも面白い。
浪花千栄子、中村鴈治郎、山茶花究のクセモノ演技を見るだけでも楽しい。 乙羽信子は相思相愛ながら、八田吾平(森繁久彌)から身を引く奥ゆかしい女性。 |

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山崎豊子の大阪ものですね。原作も読んだことがあります。森繁が親子二役で活躍していますね。NHKドラマに似たようなものがあって、ひょっとして同じ原作だったかもしれないと思っていますが、記憶が曖昧なままです。
2011/4/11(月) 午後 11:04 [ SL-Mania ]
川島監督が東宝移って、2番目の作品ですね。プロデユーサーの滝村作品です、川島監督は「立身出世ものは嫌だ」ていっていたのですが、川島監督の厳父がこの作品見て、涙したそうです。
昆布屋「土井」をバックにして、浪速商人を上手く描いていましたね
2011/4/12(火) 午前 3:11 [ moemumu ]
SL-Maniaさん
森繁の親子二役の会話がトボケタ笑いになっていました。一代記もので感動的でない映画は逆に珍しいのでは。大阪のドケチ商人の感じはよく出ていました。
2011/4/12(火) 午後 11:35
moe*u*uさん
「立身出世ものは嫌だ」の感じが出ていますね。普通感動作にしそうなものですが。父親の森繁が次男にいつも文句を言うのが可笑しい。
2011/4/12(火) 午後 11:41
一人二役ですが、微妙ですね。
乙羽信子はよかったですね。
TBお返しします。
2014/6/4(水) 午前 7:20
fpdさん
微妙ですね、乙羽信子、森繁久彌、山田五十鈴も芸達者ぶりを観るだけでも楽しめました。
2014/6/4(水) 午後 11:01