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天国は待ってくれる
2011年4月12日、シネマヴェーラ「映画史上の名作5」にて。

1943年度作品
監督:エルンスト・ルビッチ
脚本:サムソン・ラファエルソン
出演:ドン・アメチー、ジーン・ティアニー、チャールズ・コバーン、アリン・ジョスリン

生前の浮気癖故に地獄行きを覚悟したヘンリー(ドン・アメチー)。閻魔大王の前で、妻のマーサ(ジーン・ティアニー)がいるにも関わらず、女性遍歴を繰り返した自分の生涯を回想するが…。男女の心理の機微を、洗練されたユーモアと心温まるストーリーで描き、観る者すべてを幸福にせずにはおかないルビッチ最晩年の傑作。テクニカラーの美しさを今こそ堪能されたい!(シネマヴェーラ解説)

ルビッチ作品は戦前=白黒というイメージがあったので、色鮮やかなカラーに、まずびっくりしました。
そして、主人公が死んで、地獄の門番に今までの人生を語るところから始まるユニークさ。

主人公の人生。
主人公が生まれて母親と舅女のいざかい、少年時代の女の子との喧嘩、癖のある性格、妻との電撃的な出会い、駆け落ち、女好き、息子の彼女とのダブり。
妻の家出、妻の実家からの争奪、妻(ジーン・ティアニー)との死別。

ルビッチといえば、ソフィスティケイテッド・コメディの代名詞が。
祖父(チャールズ・コバーン)のお茶目なセリフ。
深刻な話をユーモアを交えて、悲しい話にはさらりと流す見事さ。
特に、妻は病魔に襲われていることを隠し、銀婚式に妻が笑顔で誘い主人公とダンスを踊る。
死ぬシーンをあえて見せないことで、より悲しみは深く感じます。
人の生きざまを、軽いユーモア精神で描くことは、人の尊厳さや奥深さに通じるのだとしみじみと思いますね。
やはり、ルビッチ監督は素晴らしい。
戦前の監督のイメージがあり、一般的に知名度が低いのが残念です。
もっと、色んな人に知ってほしい監督です。

ドン・アメチーと言えば、私は「大逆転」「コクーン」のおじいさんを思い出します。
50年ほど前の若い姿に驚きです。
主人公の祖父役のチャールズ・コバーンがいいですね。

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