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エレニの帰郷 2014年2月11日、新宿バルト9にて。 2008年度作品 監督:テオ・アンゲロプロス 脚本:テオ・アンゲロプロス、トニーノ・グエッラ、ペトロス・マルカリス 音楽:エレニ・カラインドロウ 出演:ウィレム・デフォー、ブルーノ・ガンツ、ミシェル・ピッコリ、イレーヌ・ジャコブ、クリスティアーネ・パウル カンヌ映画祭パルムドール受賞作の「永遠と一日」(1998)をはじめ、「旅芸人の記憶」(75)、「アレクサンダー大王」(80)、「シテール島への船出」(83)、「ユリシーズの瞳」(95)など数々の名作を残したギリシャの巨匠テオ・アンゲロプロスの遺作。「エレニの旅」(2004)から始まった20世紀を題材とした3部作の第2部で、男女3人の半世紀にわたる愛の叙事詩。93年、ギリシャにルーツを持つアメリカの映画監督が、母エレニと彼女を思い続けた男ヤコブ、そしてエレニが愛したスピロスの男女3人の映画を制作していた。53年、トシケントで再会したエレニとスピロスはソ連当局に捕らえられ、再び離れ離れになってしまうが、その時エレニはスピロスとの子どもを宿していた。エレニはシベリアの牢獄に抑留されるが、そこへ彼女に思いを寄せるヤコブも送られてくる。監督のアンゲロプロスは3部作の3作目を撮影中の12年に事故で他界。3部作は未完となっている。(映画com解説) 相変わらず、ゆったりと流れる。 正直、この映画はよくわかりません。 「エレニの旅」よりも、物語は、難解です。 エレニを母に持つ映画監督の息子、その娘エレニ、息子の母親エレニ、夫?スピロス、エレニを愛するヤコブの登場人物たち。 時間を越え、時代を彷徨う主人公たち。 ソ連、ドイツ、ベルリンの壁、アメリカのベトナム戦争。 いつもの映画のように霧が立ち込める「国境」。 どこかに帰ろうとしているのか、それとも帰る場所がないのか、どこへ行こうとしているのか。 エレニは誰でもなく、人びとの安らぎの場所を暗示しているのかも。 ヤコブは安らぎの場所を求めながら、絶望したのか、自ら命を絶ちます。 エレニが死ぬシーンと孫のエレニが重なる。 そして、崩壊したベルリンの壁でスピロスは孫のエレニと手を携える。 新たな時代の希望と見るのか。 簡単には言えないですが、「エレニの旅」の、人が生きた人生から描かれた抒情性の方が、自分は好きです。 それでも、2008年の映画が、ようやく日本で観ることができて、ほんと嬉しいですね。
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アンゲロプロス、難解なんですが、遺作なのでとても観たいです。
こちらではまだ公開されるかどうか分からないので心配です。
三部作の三作目を撮っている最中の事故死ということで、とても残念です。
2014/2/24(月) 午前 4:54
生きることに執着するエレニ。
死に急ぐ孫のエレニ。
ボーダーを隔てる戦争。
前作『エレニの旅』を見ると、この映画の意味もわかるような気がします。
2014/2/24(月) 午前 5:31 [ dalichoko ]
のびたさん
遺作ですね。相変わらず難しいです(笑)。CGではない映像の力で感動を与えるアンゲロプロスは、私の中で他の監督にはない唯一の監督です。三作目を観たかった。
2014/2/24(月) 午後 9:10
chokoboさん
アンゲロプロス作品では、『エレニの旅』は一番好きな映画です。壮大な人の生きざまでも、血が通っている気がしました。この映画には、形にこだわった分だけ、自分の中では希薄な思いです。
2014/2/24(月) 午後 9:14
3部作の3作目を撮影中の12年に事故で他界。
本当に心残りだった事と思います。
監督のお名前と作品タイトルは知っているのですが
どれも未見です。難解かもしれない…と思いつつも、
どの作品でもいいので見たいと思っています。
2014/2/25(火) 午後 3:48
alfmomさん
当時、ニュースを聞いてびっくりしました。病死ならまだしも交通事故死というのはほんと残念です。自分は「エレニの旅」「ユリシーズの瞳」「アレクサンダー大王」「旅芸人の記録」ですね。でもレンタルにあるかどうか。
2014/2/26(水) 午後 10:32
果たして2008年の映画を今年公開に至った経緯は?という話が
ありましたね。面白くないという見解だったのか・・・。
まー私は全くの知識がなくて見ていたというのもありますから、
続編として観たならばもう少し違う感想だったのか、などと思いました。
とにかく良くわからず、落ちまくりの作品だったというのだけで
起きていた部分もイマイチなんでそんな展開?という印象が強かった
作品です(笑)
TBお返しします。
2014/6/27(金) 午前 7:49
エルザさん
巨匠であっても日本で商売にならないと判断すると買い付けしないでしょう。今この時期に上映されるのは、アンゲロプロスが亡くなったことと関係している気がします。ともあれ、遺作の映画を観ることができて自分は満足です。「エレニの旅」「ユリシーズの瞳」はお薦めで、一度見てほしいです。
2014/6/28(土) 午後 7:30
やはり、この映画は、各登場人物の設定だけ話を語るのを投げてしまった(完結出来なかった)と感じます。
映画の中で、監督が「結末げ出来ない」と悩む様子がありますが、これこそが本音であったのでしょうね。(日本で8年間も公開出来なかった理由も納得できますね)
TBお返しします。
2015/1/17(土) 午後 11:53 [ ひろちゃん2001 ]
ひろちゃんさん
語りをしなかった、なるほどですね。人の生きざまが物語になっていないから、難解であっても感動できないのですね。
2015/1/19(月) 午後 11:31