|
大島真寿美 やがて目覚めない朝が来る 2014.4.30 元舞台女優の祖母のもと、魅力的な人たちに囲まれて私は大人になった――同じ時を生きるかけがえのなさが描き出され、読後には温かな感動が胸に満ちる物語。(ポプラ社) ちょっとした感想です。 絶対男性には書けない小説だと思います。 生きることが、切なくて、悲しくて、でも愛おしい そんなお話が、感動的でもなく、ごく普通の生活の中で淡々と描かれる。 男性は、生活するというより仕事が中心で、家庭ではどこか居心地が悪い。 仕事の繋がりでの関係が中心なので、仕事を辞めると、その関係が切れることも多いような気がする。 それはある意味、日常生活に生活の基盤を置いている女性の方が、とても自然で、色んなことがあっても、それでも人生を楽しんでいるようにも見えるのです。 親と子供といった家族の関係だけにとどまらず、他人であっても子供はみんなの子供みたいに見えたり、友だちとの関係が素敵だったり、何か大きなものを感じます。 そんなことを思いながら読んでいると、何故か涙が溢れてきました。 歳月の経過とともに、色んな人が亡くなっていきますが、とても、悲しいはずなのに、ごく普通にあたりまえのように、流れていく。 大袈裟に言えば、死ぬことも、生きることも、すべて、ありのままみたいな感じでしょうか。 何故か、人が愛おしくなります。 いい小説です、お薦めです。
|
読書
[ リスト ]





