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百円の恋 2015年2月1日、シネマート六本木にて。 2014年度作品 監督:武正晴 脚本:足立紳 出演:安藤サクラ、新井浩文、稲川実代子、早織、宇野祥平、坂田聡、沖田裕樹、吉村界人、松浦慎一郎、伊藤洋三郎、重松収、根岸季衣 松田優作の出身地・山口県で開催されている周南映画祭で、2012年に新設された脚本賞「松田優作賞」第1回グランプリを受賞した足立紳の脚本を、「イン・ザ・ヒーロー」の武正晴監督のメガホンで映画化。不器用でどん底の生活を送っていた女性が、ボクシングを通して変化していく姿を描いた。実家でひきこもり生活を送る32歳の一子は、離婚して出戻ってきた妹とケンカしてしまい、やけになって一人暮らしを始める。100円ショップで深夜勤務の職にありついた一子は、その帰り道に通るボクシングジムで寡黙に練習を続ける中年ボクサーの狩野と出会い、恋をする。しかし幸せも長くは続かず、そんな日々の中で一子は自らもボクシングを始める。14年・第27回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門で作品賞を受賞。(映画com解説) シネマート六本木は初めての映画館でした。 でも、スタッフに聞いたら、6月14日で閉館するとのこと。 賃借契約が切れての閉館ということです。 また、一つ映画館が無くなるのは寂しいかぎりです。 閉館まで、機会があればぜひとも通いたいと思っています。 ネタバレあります。 呆れる程に痛かった。 ひきこもりダメ女(安藤サクラ)が、初めての恋をして、強姦にあい、それでも次第に自分のため、自分の存在のため、ボクシングに目覚め、めっちゃ頑張る姿に共感して、涙が溢れてしかたがなかったです。 「0.5ミリ」より、もっとストレートで単純で、そこがこの映画の魅力です。 最初のたるんだ体から、次第に引き締まった体に変身していく主人公の姿は本物で、そもそも作りもの映画ではあるんですが、どこかでリアルな本気度を肌で実感して、まるで「ロッキー」のようで、だから感動してしまうのです。 ダメ女が、ここまでやれるというその心が大事であって、体を鍛えるイコール負け犬の意地、一度勝ちたかったという主人公、この「一度」ということばが重いんです。 今まで、誰にも褒めてもらったことも、勝ったことも無かった主人公が、初めて勝ちたいと必死で勝負に挑んだボクシング。 自分の価値は百円しかない、バイト先の百円ソングを自分のテーマソングにする開き直り。 優しくされたことがなかった女はバナナ男(新井浩文)に惹かれた。 頑張る姿が嫌いなんだよな、こいつも負け犬だ。 結局、負けてはしまったが、自分らしさをようやく見せ、バナナ男との恋も成就、ハッピィエンドに希望が見えたのです。 それまで確執のあった姉が、ボクシングの試合で主人公に向って「立て」と叫ぶシーン、離婚して実家に帰った同じ負け犬の姉が、妹への応援は、自分への応援でもありました。 バイト先のウツ店長(宇野祥平)、同じバイト仲間の喋りまくるウザイ男(坂田聡)、マジッすかしか言わない男、期限切れ商品をあさるおばはん(根岸季衣)、どこか寂しい人たち。 ダメ人間たちの、開き直りの遠吠え。 頭で考えるより、体で感じてください。 安藤サクラは、独特の個性、一歩引いたり、押したり、繊細で大胆で、捉えどころのなく縦横無人に走りまくっていました。 写真のポスター、構図も雰囲気もいいデザインだと思います。 よく見ると、100円の値札が貼ってあるのですね。 そういえば、襲われて、ボクシングで殴られて、その痛さで生きていることを実感したかも。
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安藤サクラはとても気になる女優です。
強烈な演技で、なり切ったその人物の印象を色濃く残してくれます。
でも、トーク番組で見たら、普通の可愛いおんなの子でしたので、ちょっと意外でした。
本作、見たいと思っています。
>呆れる程に痛かった。…そうなのですね。ちょっと辛いかもしれません。
2015/2/11(水) 午前 1:00
安藤サクラさんの底力を、見せつけられた映画でした。女優としてと見せたくない姿を晒してからの、ボクシングの試合に臨む姿のかっこいいこと。
映画の内容も、素晴らしかったです。
TBさせて下さい。
2015/2/11(水) 午前 6:29
alfmomさん
安藤サクラ、昔、NHKの朝ドラで初めて観た時にびっくりしました、セリフをいう時のアプローチが違うのです。この映画でも、はち切れていましたね。怯える表情から、怒りの表情、悔しい表情、冷静な表情と、予想外の色んな顔を見せてくれる人です。これからどうなるのか楽しみです。
2015/2/11(水) 午後 11:06
安藤サクラの頑張りが素晴らしかったですね。
ぼてぼての体から、よくぞここまでの女優魂を見ました。
2015/2/12(木) 午後 8:00
のびたさん
晒しますね、これこそ女優ですね。後半はストイックなまでの気合、引き締まった体に、共感せずに観れなかったです。いい映画でした。自分は最高級の評価です。
2015/2/12(木) 午後 9:09
リングに向かうあたりは、映画の最初のシーンとは別人ですね。
練習では、「監督に殺されるかと思った」と半ば冗談に語っていましたね。
これから全く目が離せない女優ですね。
TBお返しします。
2015/2/12(木) 午後 10:46
生きていることを実感するのは、いろんな瞬間がありますね。
この映画の一子は、まさに襲われた時だったかもしれませんが、
きっかけは何であれ、ボクシングに打ち込む姿は凄かったですね♪。
2015/2/13(金) 午前 0:41
やっくるさん
安藤サクラは、やっぱ凄い。今までの俳優が動き始めるスタートが違う、なにかヌルって動き出しながら、発することば、面白い感性です。
2015/2/13(金) 午後 9:20
fpdさん
肉体改造は本物の迫力でしたね。そうですか、安藤サクラの殺気はそこから生まれたのかも、ですね。どこまでいっちゃうんでしょうかね。
2015/2/13(金) 午後 9:29
ふぁろうさん
何がきっかけで道が開けるかわからないですが、強い気持ちがやっぱ大きい、ですね。リアルな迫力ですね。
2015/2/14(土) 午前 10:16
遅くなりましたが、
TBのお返しさせてもらいました。
2015/3/7(土) 午後 3:53
ぴくちゃあさん
コメントありがとうございます。この映画は、なんといっても安藤サクラですね。
2015/3/8(日) 午後 10:33
>ストレートで単純…
リアルな本気度を肌で実感して、まるで「ロッキー」のよう
鑑賞後の想いがとても良く伝わるレヴューです。
>ダメ人間たちの、開き直りの遠吠え。
頭で考えるより、体で感じて、心で彼女の想いを受け止めました。
彼女の周りの人達もみんな孤独で、個性的でした。
安藤サクラの、間の取り方、息の吐き方、視線の向け方…その自然さに、圧倒されました。
「0.5ミリ」も見ようと思っています。
2015/3/9(月) 午前 0:25
alfmomさん
気持ちを肉体で表現する、だから感動するのでしょうね。安藤サクラのねっちりしたセリフ回し、大胆で繊細で不思議な人です。
2015/3/10(火) 午後 9:07
あ、ポスター写真の100円の値札はわざとでしたか。なるほど、そうでしたか。
捜すポスター写真にどれも100円の値札が貼ってあるので、中古のDVDの値札が写っているのかと思っていました(汗)。
安藤サクラいなくては撮れない映画でしたね。
TBさせてください。
2015/7/25(土) 午後 8:56 [ あきりん ]
あきりんさん
たぶん100円にひっかけてだと思います。安藤サクラの存在感は半端じゃないですね。次はどんな役をするのか楽しみです。
2015/7/26(日) 午後 10:08
こんにちは。
遅ればせながらやっと評判の映画を観ることができました。たしかにストレートで単純な
映画でしたが、その分、迫力がありました。TBさせてくださいね。
2016/10/26(水) 午前 9:25 [ hisa24 ]
> hisa24さん
ストレートで単純な 映画には逆に惹かれます。安藤サクラありきの映画なんですが。
2016/10/26(水) 午後 9:57
バナナマンが「嫌いなんだ一生懸命の奴」と捨て台詞を残して立ち去るシーンが、どうしても気になってしまうのです。いい加減が好きなバナナマン。
二人は大丈夫でしょうか。(笑)
TBさせてください。
2018/12/17(月) 午後 1:56
> ギャラさんさん
愛情の表現が苦手な男の告白では? 安藤サクラが凄い。
2018/12/18(火) 午後 9:35