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ラブレス
2018年9月27日、京都シネマにて。

2017年度作品
監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ
脚本:オレグ・ネギン、アンドレイ・ズビャギンツェフ
出演:マリヤーナ・スピヴァク、アレクセイ・ロズィ

「父、帰る」「裁かれるは善人のみ」などで世界的に高く評価されたロシアのアンドレイ・ズビャギンツェフ監督が、失踪した息子の行方を追う身勝手な両親の姿を美しくも冷ややかな映像で描き、2017年・第70回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞したサスペンスドラマ。一流企業で働くボリスと美容院を経営するイニヤの夫婦。離婚協議中の2人にはすでにそれぞれ別々のパートナーがおり、新たな生活のため一刻も早く縁を切りたいと考えていた。2人には12歳の息子アレクセイがいたが、どちらも新生活に息子を必要としておらず、ある日激しい罵り合いの中で息子を押し付け合ってしまう。その翌朝、学校に行ったはずの息子がそのまま行方不明になり、彼らは必死でその行方を捜すが……。(映画com解説)

タイトル通り、まさにラブレスの映画。

離婚する夫婦が、子供を邪魔もの扱いして、引き取ろうとしない。
相手に何とか引き取らせようと、母親が引き取るのが自然だとかいう。
さらに、母親は子供は嫌いだと、産みたくなかったということばを聞いた子供は、もうたまらんわな。
だから、家出して、行方不明に。

夫婦は罵倒しあいの泥沼状態。
反して、愛人とイチャイチャして、初めて愛したのはあなただけと囁く。
携帯ばかり触って、事務的で、無機質な感じ。
妻は、母親とも確執があって、孫が行方不明であっても、お構いなしに、娘をけなし蹴散らす。

まあ、普通に、観れば、こんな悲惨状態を目のあたりにしたら、あまりに可哀そうな息子に同情するしかない。

果たして、この映画はそういう映画だけなのかな。
自分勝手で、うまくいかなくなると、どこかへ逃げようとして、恋人との夢に浸る。
責任を取ろうともしない。

息子が行方不明になって初めて、少し動揺する。
少し現実を見ようとしたかもしれない。

息子じゃないかという死体の検分で、あなたを愛していたようなことばを発する。
何故、どこから、そういうことばが出たのだろう。

荒涼な冬の景色に、ソ連の映画は重苦しさだけが残るなと観終わってから、「父、帰る」の監督だったことがわかり、納得しました。

この映画、ホントにそういう映画だったのか。

「父、帰る」でも隠喩を使っているように感じたし、ラストのウクライナ紛争のニュースが流れる中で、息子は行方不明のまま、離婚して無表情な男と女を見ると、ソ連と関係があるもっと大きな話が隠されているんじゃないかと勘繰りたくなるんです。

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