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荒野の決闘 2018年10月8日、CSにて。 1947年度作品 監督:ジョン・フォード 脚本:サミュエル・G・エンゲル、ウィンストン・ミラー 出演:ヘンリー・フォンダ、ビクター・マチュア、キャシー・ダウンズ、リンダ・ダーネル、ウォルター・ブレナン 西部史でも有名な、アープ兄弟とクラントン一家のOK牧場での対決に材を取ったJ・フォードの作品だが、これは邦題の示すような活劇ではなく、詩情豊かに“西部を描いた”ドラマである。メキシコからカリフォルニアへ牛を運んでいた途中、アリゾナのトゥームストンへ立ち寄るワイアット・アープとその兄弟。だが、留守をまかせていた末弟は何者かに殺され、牛も盗まれてしまった。クラントン一家がその犯人であると踏んだワイアットは、保安官となってトゥームストンに留まる事を決意する。町では賭博師ドク・ホリデイと知り合い、次第に友情を深めていく一方、ドクを追ってやって来たクレメンタインという名の美しい婦人に一目惚れするワイアット。やがて、ドクの愛人チワワが、殺された末弟のペンダントを持っていた事が発覚。それは、クラントンの息子に貰った事が判明する……。ポイントを押さえているとは言え、大筋のストーリーは至極当たり前の展開でしかない。だが、さりげなくも巧みなキャラクター描写と、圧倒的に美しい日常描写によるフォードの語り口はそれを補ってなお余る素晴らしさだ。フォンダ演じる朴訥なワイアットが、“愛しのクレメンタイン”と一緒にダンスへ赴くくだりの細やかな演出など、ため息が出てしまう。哀感と郷愁をこめて描かれた西部の風景はまさに一片の詩のようである。<allcinema> 大昔観たとは思うんですが、今回じっくり観ました。 いや〜、よかったです。 実にバランスがいいですね。 ネタバレあります。 主人公ワイアット・アープ(ヘンリー・フォンダ)の兄弟たちは牛追いをしてトゥームストンに泊まった時に牛を盗まれ、 末の弟も殺された。 クラントン(ウォルター・ブレナン)一家が殺したことが明白であり、保安官になった主人公。 弟の復讐。 その場所は、西部劇の醍醐味である決闘の場所は、OK牧場。 そんな殺伐とした中で、主人公が出会った女性クレメンタイン(キャシー・ダウンズ)にぞっこん。 実はドク・ホリディ(ビクター・マチュア)を追ってこの町にやってきたのだ。 ドク・ホリディは肺を病み、自ら町を去った。 復讐のことを忘れたかのように、主人公はお気楽に幸せそうにクレメンタインとダンスを踊る。 復讐に燃えながら、飄々として、クレメンタインのことになると緩い主人公。 対照的に、病に蝕まれ悲壮感漂うドク・ホリディ。 歌手の女が流れ弾に当たって、手術をした。 助かったと思ったのに、結局亡くなった。 自分はダメなやつだ。 さらに自分への厳しさから悲壮感を増幅させる。 悪党と正義。 荒々しい復讐劇とクレメンタインの牧歌調の歌。 飄々と悲壮感。 主人公の純情。 恋をしたことがあるかいと酒場のマスターに聞く。 反して、ドク・ホリディの俺はダメだという悲壮。 色んな表情を見せながら、最後はOK牧場の決闘へと流れていく。 馬が走って土煙りが舞い上がる中で、拳銃の音が響く。 主人公が、椅子に寄りかかって傾きながら、足を柱に伸ばすシーンは好きだな。 それに、時々、人物を後ろからカメラが映す哀愁のあるシーンもいい。 ラスト、主人公とクレメンタインの別れるシーンに、クレメンタインの歌が流れるシーンも秀抜。 これが、ジョン・フォードの抒情性か。 改めて、名作だと思います。 ヘンリー・フォンダだからこそ、この映画の名作が作ることができたと思う。
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昔の西部劇としてはテンポと構成がいいし、何よりも抒情性がいいです。主題曲の愛しのクレメンタインは、日本では「雪山讃歌」としておなじみですね。
TBさせてください。
2018/10/14(日) 午前 7:50
私のブログに載っているので、よければ見て下さい。2017年3月8日です。
2018/10/14(日) 午前 10:56 [ tou*hun* ]
> ギャラさんさん
西部劇に必須のアクションに、純情な主人公、甘みなクレメンタインのメロディ、当時はこういうバランスのいい映画はまだ少なかったのかも。
2018/10/15(月) 午後 7:18
> tou*hun*さん
コメントありがとうございます。
2018/10/15(月) 午後 7:24