最近気になること

ほとんど映画、ちょいと小説、きまぐれに音楽、の感想など気になることを記事にします!

全体表示

[ リスト ]

イメージ 1

静かなる決闘
2019年3月15日、CSにて。

1949年度作品
監督:黒澤明
脚本:黒澤明、谷口千吉
出演:三船敏郎、千石規子、三條美紀、志村喬、植村謙二郎、宮崎準之助、山口勇

戦争中、当時不治の病といわれた性病“梅毒”を真摯に取り上げたヒューマンドラマ。野戦病院で手術中に梅毒に感染した青年軍医藤崎。彼は復員後も恋人の美佐緒を遠ざけ、誰にも打ち明けることなく一生を病と戦いながら、独身のまま生きる決意をする。軍医として生命を救った兵士から不治の病をうつされるという皮肉に絶望しつつも、医師としてひとり静かに人生と闘っていく姿を描いた良心作。(映画com解説)

黒澤監督の戦争の傷を受けた日本の戦後を描きたかったんだろう、かな。

野戦病院で、手術中に梅毒を感染させられた医師。
戦後、婚約者に打ち明けることもできずに、相手から婚約破棄を待っている一人苦悩の生活を送る医師のお話。

ここでも黒澤作品によく見られる天使と悪魔の対比が描かれる。

天使である医師の主人公(三船敏郎)と悪魔である梅毒をうつした男(植村謙二郎)。
苦悩する医師とまったく梅毒を気にしない自分勝手な男。
もう一つは、医師の中にある天使の良心と悪魔的で無頼な心の葛藤。

常に自分を自制しようとする医師は、戦後のやけっぱちになりそうな日本人の耐え我慢する心情まで通じるものがある、のかな。

千石規子の破天荒な女が、最初は主人公の病気を馬鹿にしていたけど、本当の理由を知って医師を尊敬するようになる姿ともオーバーラップする。
大袈裟かもしれないけど、千石規子は日本の女優の中でかなり独特の存在感がある人だと思う。

あまり、黒澤作品の中では、あまり評判は良くないようですが、黒澤監督の心情を吐露した戦後を描いた作品と見ると、また興味深いものがある。

閉じる コメント(4)

黒澤明のストイックな考え方が良く出ていた、いい映画だったと私は思います。初期の頃の作品の方が、断然いいですよね。

2019/4/16(火) 午前 0:37 猫

この映画、確か、川崎でオールナイトの最後に見た記憶があります。
確かに黒澤氏の作品の中でも決して高い評価はないようですが。
後の「酔いどれ天使」で少しコンセプトを変えて黒澤氏はこの作品を撮ったと聞いたことがありました。

2019/4/16(火) 午前 7:59 mos_mos_yoshi

顔アイコン

> 猫さん
黒澤監督らしさがよく出ていたと思います。初期の映画は、娯楽よりも作家っぽい個性を表に打ち出した映画が多いような気がします。

2019/4/19(金) 午後 9:54 シーラカンス

顔アイコン

> mos_mos_yoshiさん
言われてみると、医者と極道ものの対比は、「酔いどれ天使」に繋がっていますね。同じ戦後ものだし。

2019/4/19(金) 午後 9:57 シーラカンス


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事