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万引き家族 2018年6月30日、市川コルトンシネマにて。 2018年度作品 監督:是枝裕和 脚本:是枝裕和 出演:リリー・フランキー、城桧吏、佐々木みゆ、安藤サクラ、樹木希林、松岡茉優 「三度目の殺人」「海街diary」の是枝裕和監督が、家族ぐるみで軽犯罪を重ねる一家の姿を通して、人と人とのつながりを描いたヒューマンドラマ。2018年・第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、日本映画としては1997年の「うなぎ」以来21年ぶりとなる、最高賞のパルムドールを受賞した。東京の下町。高層マンションの谷間に取り残されたように建つ古い平屋に、家主である初枝の年金を目当てに、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀が暮らしていた。彼らは初枝の年金では足りない生活費を万引きで稼ぐという、社会の底辺にいるような一家だったが、いつも笑いが絶えない日々を送っている。そんなある冬の日、近所の団地の廊下で震えていた幼い女の子を見かねた治が家に連れ帰り、信代が娘として育てることに。そして、ある事件をきっかけに仲の良かった家族はバラバラになっていき、それぞれが抱える秘密や願いが明らかになっていく。息子とともに万引きを繰り返す父親・治にリリー・フランキー、初枝役に樹木希林と是枝組常連のキャストに加え、信江役の安藤サクラ、信江の妹・亜紀役の松岡茉優らが是枝作品に初参加した。(映画com解説) 今更ながら、これまでなかなか書けなくて。 ここまで熟成していましたよ笑。 ウソです、結局、思いのままに綴ってしまうことにします。 やっぱり、血のつながりを描いているんだと思います。 他人でも、人を育てることが果たしてできるのか。 ここで、監督は普通の家族を選択しなかった。 ごく普通の家族なら、もしかしたら一般的にはそれを認めることになったかもしれない。 でも、監督は、敢えて万引きする家族を選んだ。 ここが、挑戦なんでしょう。 是枝裕和監督としてはかなり無理をしている気もします。 今まであまりみない男女関係、ヌードシーンを入れていますからね。 生身の生きざまを見せたかったんでしょう。 山下敦弘なら全然普通なんですが。 どうみても、少女の家族より、楽しそうな生活。 ウソの家族だからか、ちょっと普通の家族のニュアンスとは違う、あけすけな罵倒するシーンはなく、見方によっては気を使っているかのように見える家族。 みんなでちょっと元気を出そうとしていることが覗える。 安藤サクラが言う。 うちらには無理なんだよ、わかったでしょう。 このセリフからすると、本当の親でしか無理だと言っているように聞こえるのです。 本当にそうなのかな。 お婆さんには実の息子がいるんですが、ほとんど近寄ってはいない様子。 遠くの親戚より近くの他人、ってよく言いますよね。 正直、近所の人の方が、心配してくれています。 たぶん、監督は、本当は血が繋がっていなくても、他人でも、生きていくには関係ないと言いたかったんだと思う。 子供は誰の子供でも育てる。 そのことさえできない日本への腹立ちを見せたかった。 置き去りにされた年寄りも孤独。 若い人も孤独。 そのことを屈折させて、敢えて逆説的に描いた。 リリー・フランキーの父親は、自分の名前を少年の名前につけた。 親の愛情に飢えていて、少年に本当の親になりたい気持ちを見せていた。 悲しい人たちが集まったウソの家族たち。 やっぱり、泣けてくるんです。 是枝裕和監督は、信頼できる人だなと思うんです。 この人が作る映画は、もし失敗作であっても、絶対観ようと思わせてくれる監督の一人です。 この映画は、自分なりに最高級の★です。
今年のベストワンかも。 |

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