最近気になること

ほとんど映画、ちょいと小説、きまぐれに音楽、の感想など気になることを記事にします!

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チャンス
2019年1月30日、TOHOシネマズ なんばにて。

1979年度作品
監督:ハル・アシュビー
脚本:イエジー・コジンスキー
出演:ピーター・セラーズ、シャーリー・マクレーン、ジャック・ウォーデン、メルビン・ダグラス

ワシントン郊外。主人が亡くなり、行き場のなくなった中年の庭師チャンスは町をさまようことに。彼は屋敷の外を知らず、草花をいじり続け、テレビだけを楽しみに生きてきた男だった。やがてチャンスは政治をも左右する財界の大物ベンジャミンと知り合う。無垢な心を持つチャンスはベンジャミンや彼の妻といった人々を次々と虜にしていくが……。天真爛漫な庭師を通じ、社会を風刺したコメディ。ピーター・セラーズが名演を見せる。(映画com解説)

この映画、大好きなんです。

ありそうでいて、ありえないちょっと浮世離れしたお話。

リアルと寓話をごっちゃまぜにして、ブラックユーモアで走り抜ける。
今の時代にはない、こういう70年代独特の道で迷い彷徨う結論が見えない映画が好きです。

ネタバレあります。

家から出たことがなく、TVを見るのが好きで、まったく世の中を知らない、ちょっとお頭が弱い庭師の男。
主人が突然亡くなり、家を追い出されることに。

あるきっかけで財界の大物と知り合いになり、大統領と同席したり、ただ庭の手入れの話をしているだけなのに、周りが深読みして、政治評論家、次期大統領だと呼ばれることになっていく風刺の効いた可笑しさ。

なんといっても、ピーター・セラーズ。
ただのTV好きの庭師の飄々とした振舞いが、もう最高です。
特に、シャーリー・マクレーンとの延々と描かれる掛け合いラブシーンは絶対アドリブだと思う、笑ってしまう。

ラスト、池の上を歩いていくシーンを見て、やっぱりファンタジーだったんだ。
現実には存在しない人間だったんだと。

でも、忙しい世の中の出来事に右往左往する中、浮遊するかのように飄々と世の中を渡り歩いていく男に、つい微笑んでしまうのです。

ハル・アシュビーという監督は、独特の世界観を持った監督。
「さらば冬のかもめ」も好きだな。

調べたら、メルビン・ダグラスって、ルビッチ監督の「天使」「ニノチカ」「淑女超特急」に出ていた俳優さん、懐かしい。

八幡 背割堤の桜

関西では、有名なサクラの名所に

満開です

今の時期ならどこに行っても見かけるけど

これだけのサクラを一度に見るのは初めて

壮観

値打ちあり

日本人だね

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ジョイ・ラック・クラブ
2019年3月22日、BSにて。

1993年度作品
監督:ウェイン・ワン
脚本:エイミ・タン、ロナルド・バス
出演:ミンナ・ウェン、キュウ・チン、ツァイ・チン、リサ・ルー、フランス・ニューエン

全米でも予想外のヒットを記録した、エイミ・タンのベストセラー小説の映画化。脚本は彼女と「レインマン」のロナルド・バスが共作。監督にカルト的快作「スラムダンス」のウェイン・ワン。題名のジョイラック倶楽部とは、語り手ジェーンの母が、仲のよい三人の女友達と、それぞれの喜びも幸運も分かち合おうと始めた麻雀会のこと。アメリカに移住して30年。それぞれに筆舌に尽くしがたい苦労はあるが、映画は上品なソープ・オペラといった体で、それらの挿話をまとめている。そして、故国に残してきた双子の姉の存在が、母の死に際し語られる。居ても立っても居られぬジェーンは、まだ見ぬ姉たちを訪ねる。これを小説で読むのは、どんなうまく書けててもお断りだな。映画だから見ちゃうし泣けもするのだが、思い起こすと、その感動はあまりに底が浅い。映画が映画に自家中毒を起こしているのだ。<allcinema>

移民として故郷の中国から苦難の人生を背負って生き抜いてきた4人の母親と、アメリカ人として生まれ育った4人の娘たちの世代間の相違と心の絆を描いた群像劇。(映画com)

歳のせいか、一代記みたいな映画には滅法弱いんです。
涙腺が緩みっぱなし。

ジョイ・ラック・クラブとは、喜びも幸運も分かち合おうと始めた女性4人の麻雀会。

移民としての母親の壮絶な過去が一人ずつ自らのモノローグで語られる。

さらに、母と娘の確執、そして母と娘の溶解。
分かり合えるシーンには、ジーンとする。

娘のシーンは娘自らの語りで。
そう、この映画は一人称の映画。
4人の母親と4人の娘、8人の語りで描かれるのがユニーク。

自分を取り戻すのよ。
結婚して夫に合わせようとしている姿を見て、母親が娘に言うことば。
母親の願い、思いが伝わってきて、また泣いてしまうのです。

あなたは美しい心を持っている。
美しい心は学べるものじゃない。
母親のこういうことばにまた泣ける。

中国からアメリカに渡った女性たちの生きざま。
オトコはダメ男ばかり。

語り口のうまさ、エピソードの工夫に、映画的なエモーションを感じるのです。

Allcinemaの解説はボロクソですが、自分は単純によかったのです。

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ちいさな独裁者
2019年2月8日、シネ・リーブル梅田にて。

2017年度作品
監督:ロベルト・シュヴェンケ 
脚本:ロベルト・シュヴェンケ 
出演:マックス・フーバッヒャー、ミラン・ペシェル

「RED レッド」や「ダイバージェント」シリーズなどハリウッドで活躍するロベルト・シュベンケ監督が母国ドイツでメガホンをとり、第2次世界大戦末期に起きた実話をもとに描いたサスペンスドラマ。1945年4月。敗色濃厚なドイツでは、兵士の軍規違反が続発していた。命からがら部隊を脱走したヘロルトは、偶然拾った軍服を身にまとって大尉に成りすまし、道中出会った兵士たちを言葉巧みに騙して服従させていく。権力の味を知ったヘロルトは傲慢な振る舞いをエスカレートさせ、ついには大量殺戮へと暴走しはじめるが……。出演は「まともな男」のマックス・フーバッヒャー、「ヴィクトリア」のフレデリック・ラウ、「顔のないヒトラーたち」のアレクサンダー・フェーリング。(映画com解説)

何とも、怖い映画です。

軍隊を脱走して逃げまくっていた男が、たまたま拾った大尉の軍服を着て、大尉になりすます。
見せかけの権力を得た男は、どんどんエスカレートして、自分と同じ類の人たちを死刑にして虐殺し、それでも逃げる。

ブタと呼ばれ虐げられていた小心男とは別人の自信に満ちた行動をとる。

人間とは、不思議だ。
そして怖い生き物ですね。

人は、権力を持つと変貌する。
権力に酔いしれるんだろうな。

強気が強気を呼ぶ。
狂気めいてくる。
さらに、彼は自分と同じように大胆な振る舞いをする人間を集める。
乱痴気騒ぎ。

次第に周りもニセモノだと知っていながら、それを利用したりする。
えせカリスマ。
いやもしかしたら、最初はみんなニセモノで、踊らされてカリスマに仕立てあげられるのかもしれない。

ラスト、現代に登場して、人からモノを没収する。
いつの世も、こういう輩は存在しているということか。

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東への道
2019年2月17日、PLANET studyo+1にて。

1920年度作品
監督:D.W.グリフィス
脚本:アンソニー・ポール・ケリー
出演:リリアン・ギッシュ、リチャード・バーセルメス、ローウェル・シャーマン、バー・マッキントッシュ

「イントレランス」「國民の創生」とはまた違ったグリフィスの清教徒的側面を覗かせる、「大疑問」などと同系列の小市民メロドラマだが、そうは言っても、凍河が砕けて流れる氷ともどもヒロインのギッシュが滝に落ちなんとする、活劇調の大クライマックスは用意されている。ニュー・イングランドの片田舎に母と住むアンナは、生活に困って頼った富裕な縁者トレモントの屋敷で知りあった遊び人のレックス・サンダースに結婚をダシに騙され、体を求められた挙句、捨てられる。やがて彼の子を宿したアンナは人知れず僻村で出産するが、すぐにその子を病死させてしまう(洗礼を受けなければ地獄に落ちると陰険な家主に言われ、自ら赤児に洗礼を施す場面は泣かせる)。そして、虚脱状態でそこを後にし、近くの村に職を求める。グリフィスが理想化して描いた、そのバートレット村は、慎み深い郷主をはじめ、気立てのよい連中ばかり住んでおり、レックスの非道とは対称的である。前にも伏線的挿話が語られ、郷主の息子デヴィッド(バーセルメス)は、いわゆるグリフィス的霊感というヤツで、アンナの予知夢もみていた。彼はアンナを“運命の人”ということで慕うが、彼女は“過去”ゆえにそれを受けつけない。やがて、同地に別荘を持つレックスが再び彼女の前に姿を現わし、陰険な女大家も編物の集会で訪れて、アンナの古傷は白日の下に晒されるのだが……。とにかくストーリー的には大新派なのに、どうして今観てこうも新鮮かと思うが、それは一途に“愛の奇跡”を尊重するグリフィスの乙女チックな信念と、こんな話にうってつけのヒロイン、ギッシュの可憐さのお蔭。スペクタクル場面はまるでマンガだが、最高のカタルシスを与えてくれるだろう。<allcinema>

久しぶりのサイレント映画。
ピアノ演奏は鳥飼りょうさんです。

ちょっとした感想です。

じ〜っと画面を見つめていると、登場人物の表情に見惚れてしまうのです。
情感の揺らぎが、こちらに伝わってきます。
特にリリアン・ギッシュの可憐な瞳に魅入られたのかもしれません。
それに強い女性なんです。
ああ、映画だな〜、ってしみじみ思いましたね。

遊び人の男、妻にすると騙され子供を宿し捨てられ、ひとりで産むも死んでしまった。
未婚で子供を産むのはふしだらな女。
そんなことが色濃く表れた時代。

優しいキリスト教信者の農家に仕事をもらい、そこの息子に見初められるが、自分の過去があるから、それ以上は親しくしない。

子供を産んだことを近所のおばさんが農家に伝えに歩いてくるシーンと主人公が遊び人の男と出会うシーンがシンクロさせて一気に緊張する。
こういう描き方ができること、1920年としてはレベルが高いと思います。

結局、息子の言う正義に、両親が同調して理想的なハッピイエンドに。
こういう映画は、絶対ハッピイエンドであるべきで、遊び人の男はあくまでも悪人として終わるところがいいのです。
ちゃんと頑張って生きてきた人は、最後は救われるという大団円が似合う。

吹雪の中、ラストの流氷に流され滝に落ちる前に救われるシーンは、まじリアルで怖いぐらい迫力ありすぎ。

リリアン・ギッシュありきの映画ですが、好きな映画です。

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