最近気になること

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特捜部Q Pからのメッセージ
2019年1月6日、CSにて。

2016年度作品
監督:ハンス・ペーター・モランド
脚本:ニコライ・アーセル
出演:ニコライ・リー・コス、ファレス・ファレス

デンマークの作家ユッシ・エーズラ・オールスンの人気ミステリーシリーズ「特捜部Q」の映画化第3弾で、北欧の権威ある文学賞「ガラスの鍵賞」を受賞した「Pからのメッセージ」を映画化。コペンハーゲン警察で未解決事件を担当する特捜部Qに、新たな捜査依頼が舞い込む。海辺に流れ着いたボトルの中から「助けて」と書かれた手紙が見つかったのだ。手紙は7、8年前に書かれたもので、インクのにじみが激しく、ほとんど解読することができない。差出人の頭文字「P」を頼りに行方不明者の割り出しを進めた特捜部Qのメンバーたちは、やがて衝撃の事実にたどり着く。キャストには「天使と悪魔」のニコライ・リー・カース、「ゼロ・ダーク・サーティ」のファレス・ファレスらおなじみのメンバーが続投。監督は前2作のミケル・ノルガードに代わり、「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車」のハンス・ペテル・モランド監督がメガホンをとった。ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2017」上映作品。(映画com解説)

これは、面白かった。
お薦めです。

特捜部Qシリーズ第3弾。
前2作とも面白いんですが、この3作目は強烈。

犯人が圧巻。

このシリーズ特有の、どこか猟奇的な匂いが強くて、好き嫌いはあると思うんですが、最後まで目が離せない。

主人公の地味だけど突進する性格。
過去の傷を背負って、だから被害者を助けることだけに注力する。
かといって、決してアメリカ映画に登場するようなスーパーマンではない。
生身の人間が闘う映画。

そんな主人公のことを分かっているからこそ、相棒の刑事はちゃんとフォローをして手助けをする。
名コンビだと思います。

何年もの時間が経ってから、未解決の事件を二人が辿っていく。
この時間の使い方が、この映画の魅力ではないかと思うんです。
それまで蓄積された重みと深さが、この映画には漂っている。

今回はストーリーを敢えて書かないことにします。

神への挑戦、復讐。
自分が悪魔であることで、神の否定にも繋がる。
それはベルイマン監督が問いかけたものと匹敵するように感じた(大袈裟かな)。

子供を海に沈めた時は、そこまでやるかとショックでしたが、やはりそこまではしなかった。
どこかに救いを描いていてくれて、よかったと思う。
ハサミは親の時の自分の拘りか。

ヨーロッパの暗い景色が、このシリーズにはよく似合う。

一言、特捜部Qのタイトルは、まあ原作のタイトルだから仕方ないけど、ちょっと安物っぽいな、勿体ない、損をしている。

最新作「特捜部Q カルテ番号64」が東京では上映されているようだけど、大阪での上映が待ち遠しい。
でも、すぐ終わっちゃうんだろうな。

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東京マリーゴールド
2018年12月16日、シネ・ヌーヴォにて。

2001年度作品
監督:市川準
脚本:市川準
出演:田中麗奈、小澤征悦、樹木希林、斉藤陽一郎、寺尾聰、康すおん

98年から放映された、田中麗奈と樹木希林が息の合った母娘を演じて注目を集めた味の素のCMを発端に、林真理子の短編小説「一年ののち」を映画監督としても評価の高い市川準が描いた、一年限りの恋物語。
 つきあっていた彼と別れたばかりのエリコ(田中)は気分転換にと転職しては見たものの、その退屈な日々は以前とあまり変わらなかった。そんなある日、エリートサラリーマンとの合コンに出かけたエリコは不思議な雰囲気を漂わすタムラ(小沢)という男に興味を持つようになる。数日後、エリコからのデートの誘いに快く応じたタムラだったが写真美術館でのテートの最中、彼ははさりげなくも強烈な事実をエリコ告げるのだった。「恋人はいるよ。今アメリカに留学中なんだ」……。<allcinema>

ちょっとした感想です。

田中麗奈がいいな〜。
今までちゃんと恋をしたことのない女性が、初めて経験した恋物語。

好きになった男に恋人がいて、恋人が留学から戻ってくる1年だけつき合ってほしいという主人公。

幸せな日々は過ぎていき、約束したその1年がまじかに迫ってきた。

「恋人と別れてよ、ねえ、別れてよ」とせがむ主人公が切ない。
簡単に割り切れるものではない。
田中麗奈21歳、まだ少女っぽいあどけなさが残る。
そんな彼女の精いっぱいのおねだりというか、ほとんど無理強いに近い。
この雰囲気の中で、この言葉が効いていた。

市川準という監督は、自然の雰囲気を作るのがうまい人だなと思います。
この男は、どうもうさん臭い。
恋人が留学して、2年も経って連絡もあまりないのに、いつまでも恋人でいることを信じている。
この男は変だ。

男の恋人はすでに帰っていて、別の彼氏を作って妊娠までしている。
主人公はそのことを偶然バスの中で知る。
恋人は男のことをしつこいところがあるからねと友人にしゃべっている。
幸せそうにほくそ笑む主人公。
そんなに喜んでいいのかなと、ちょっと考えてしまう。
恋は盲目か。

男はもしかして、そのことを知っていて、思わせぶりをしているんじゃないかと勘繰りたくなる。

雰囲気は大都会、東京ですね。
文化人、芸術家が多い東京の雰囲気が伝わってくる。
ちょっと上品な感じ。

マリーゴールドは1年に一回しか咲かないらしい1年草。
主人公自身を言い表しているタイトル。

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ワン・フロム・ザ・ハート
2018年12月26日、BSにて。

1982年度作品
監督:フランシス・フォード・コッポラ
脚本:アーミヤン・バーンスタイン、フランシス・フォード・コッポラ
音楽:トム・ウェイツ
出演:フレデリック・フォレスト、テリー・ガー、ナスターシャ・キンスキー

フランシス・コッポラ監督によるロマンティック・エンタテインメント。7月4日の独立記念日を明日に控えた、ラスベガスの街。ツーリスト・ビューローに勤めるフラニーの夢は南洋のボラボラ島へ行くこと。そして同棲生活5年目を迎える恋人ハンクはそんな島へ行く事よりも彼女との平凡な家庭生活を密かに望んでいた。そしてそのような性格不一致の二人はささいな事からケンカ、フラニーは遂に家を出ていってしまう……。<allcinema>

辛口感想です。
ご了承を。

技術的にチャレンジしているのはよくわかるんやけど。

全編オールセットで撮影したことを自慢するかのように、こんなに凄いことをやったみたいなテロップが流れるのは、いかがなものか。
引いてしまったよ。

別にオールセットが悪いとは思っていないし、昔のミュージカルはオールセットで、それをリスペクトして作ったのも理解しつつも、それがどうなんだと思うんですよね。
不思議な「絵」にはなっていると思うんですが、それがどうしたのって感じで。

要はお話が、あんまり面白くないんです。
どうも倦怠期のようでいつも喧嘩ばかりしている同棲している恋人が、別の異性とつき合うが、結局やっぱり元の鞘に収まるってお話です。
グダグダ感のまま、終わってしまった。

ボラボラ島に行くのを諦めろ、という一言が喧嘩の原因。
まあ、こんな女に未練たらしく執着するのもどうも共感できない。

それに恋人が地味で、特にテリー・ガーに華がないので、ついついサーカスの綱渡りの女の子ナスターシャ・キンスキーに目がいってしまう。
絶対、ナスターシャ・キンスキーを選んでしまうけど。
一緒に逃げてというナスターシャ・キンスキーを振って、振り向くと彼女は消えていた。
幻か、そもそも幻想だったのか、そのシーンだけが印象に残っています。

気だるいトム・ウェイツの歌声が、睡魔を誘います。

クリスタル・ゲイルとのデュエットは心地いいですが。

写真を見ても、脇のナスターシャ・キンスキーで映画を売ろうをしたことが覗える。

こんな程度の感想ですいません。

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ララミーから来た男
2018年12月19日、BSにて。

1955年度作品
監督:アンソニー・マン
脚本:フィリップ・ヨーダン、フランク・バート
出演:ジェームズ・スチュアート、アーサー・ケネディ、ドナルド・クリスプ、キャシー・オドネル、

マン監督とスチュワートの黄金コンビの西部劇の面白さは、人間的なジミーが暴力の価値に最後まで否定的なのに、それが活劇自体の面白さと違和感なく結ばれていることで、ロケーションの工夫も常にあり視覚的驚きにも事欠かない。本作はD・クリスプ親子の確執に、流れ者のジミーが絡む形で、話の焦点がうまく絞られきらない弱味があるが、大地主のクリスプに反抗する女性牧場主の描き方など、場面にすれば僅かでも、非常にリアルで感心する。ララミーからやって来た元騎兵隊大尉ロックハートは運送業の配達で、アパッチによって弟が命を落とした土地に近い、地主ワグマン支配下の町にやってくる。その老人はかなり強引にのしてきた暴君ではあったが、目を病んで病気になり引退を考えていた。東部出身の妻の虚栄のうちに育てられた息子デイヴはわがままで乱暴で手に負えず、実子のように目をかけているヴィク(ケネディ)が頼みの綱だが、いざとなると息子が可愛い。デイヴに襲われ馬車を焼かれ、ラバを何頭も撃たれ廃業やむなしとなったロックハートは、ヴィクの恋人でデイヴとは従姉妹同士のバーバラに魅かれたこともあり、しばし当地に留まることにした。そのうち、密偵に雇った老人からの情報で、アパッチに通じる者の姿が浮かびあがってくる。彼はデイヴの度重なる嫌がらせに耐え、ワグマンに譲らず自分の小さな牧場を守り続ける老女ケイトを手伝いながら、真相解明の機会を待つが……。アクション場面として面白いのは牛の群れの中でのジミーVSケネディの殴り合い。それから目の効かないクリスプが馬に乗ってジミーと対決しようとする、馬上からのショットにはハッとさせられる。彼とケイト役のA・マクマホン、二老優がとにかく健闘。単なる勧善徴悪でなく、陰々滅々でもない、見応えのあるウェスタンだ。<allcinema>

ウエスタンもののアクションではあるんですが、自分はどこか濃厚なドラマのように見えました。

インディアンに殺された弟、そのインディアンに銃を売った男を探して復讐をしようと主人公は考えている。
ある町で湖の塩を取っていると、男たちにいきなり襲われ、馬車も焼かれた。
このシーンがまた凄い。

遠くの山にいる男たちが馬にまたがり一気に下ってくる。
そして、主人公たちを襲い、馬を殺し、馬車を焼く。
これをワンカット(もしかしたら数カットかも)で描く迫力。
得意の縦の構図ですね。
さすが、アンソニー・マン監督。

大地主が町を治めている。
その息子が主人公を襲ったのだ。
すべてが強引で暴力的な息子。
地主には昔から信頼している手下の男がいる。
しかし、バカ息子でもわが子は可愛い。
息子を一人前に育ててほしいと手下の男に委ねていた。

手下の男は、父親のように地主を慕ってこれまで頑張ってきた。
なんとか自分を後継ぎにしてほしいと頼むが、失明することを察知している地主はやっぱり息子を後継ぎに考えている。
そして息子の後見人になってほしいと。

手下の男は、このままでは自分は報われないと。
これだけ頑張っているのに認めてくれない。
息子は息子で、自分のやることがすべて反対され腹を立て、自分一人でもやれることを見せようといきがるのだ。

人の感情は、屈折するとどんどん悪い方向へ流れていく。
ふと「エデンの東」を思い出した。
手下の男は悪いヤツではあるんですが、エスカレートして罪を犯す。
息子の方がもっとワルだと思うんですが。

主人公も最初から正義感丸出しではなく、弁償してもらって町から出ていこうと考えていたが、ある女牧場主に雇われることに。
そして地主に反抗する女牧場主が息子に襲われるのを助ける。
この女牧場主が実に男マエなんです。
それに、ラストで反抗していた地主と結婚するなんて、大意外です。

主人公が息子に捕まり、右手を撃ち抜かれる残酷なシーンも印象的。
西部劇で、右手が使えない設定もユニーク。

なかなか面白い映画でした。

ジェームズ・スチュアートは、滅茶苦茶強い感じがしないのがいい。
それに、どこか信用できそうに見えるから得をしている。
悪役をやったことがあるのかな。

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市川崑「竹取物語」↓

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竹取物語
2018年12月27日、CSにて。

1987年度作品
監督:市川崑
脚本:菊島隆三、石上三登志、日高真也、市川崑
出演:沢口靖子、三船敏郎、若尾文子、中井貴一、春風亭小朝、竹田高利、石坂浩二

「竹取物語」を最新SFXで再現。子供を失った初老の夫婦がある日、竹やぶの中で光る筒に包まれた赤ん坊を見つける。その子供は美しい娘へと成長し、かぐや姫と呼ばれるようになる。だが、かぐや姫はやがて月へ帰らなくてはならない宿命を持っていた。そしてある満月の夜、月からの使者が乗る巨大な光る円盤がやってきた。円盤登場のシーンが、『未知との遭遇』のマザーシップそっくりで賛否を呼んだ。総製作費20億円のうち、2億円が十二単などの衣装に費やされた。<allcinema>

ちょっとした感想です。

あの市川崑ですら、あの菊島隆三ですら、それにあの石上三登志が参加したにも関わらず。
どうしようもなかったのだろうか。
とても、残念な映画です。

この映画、何を見せたかったのか、何を言いたかったのか、まったくわからなかったです。

一言でいうと創造性が感じられない。
かぐや姫は月からきた人だったら、って昔から言われていたことだし。
だから、それからどうだというと、それ以上のものもない。

映画に一番必要なものが足りない。
工夫がない、情熱もない。

総製作費20億円らしいけど、いったいどこにお金を使ったのか、もしかしたら、ラストの宇宙船かな。

よく言われる、「未知との遭遇」のモノマネ。
アイデアがない、熱い気持ちも感じられない。

沢口靖子、三船敏郎、若尾文子の豪華な俳優陣がもったいない。
久しぶりに、お薦めできない映画を観ましたよ(笑)。

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