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実に面白かった。 ある会社の社長が密室で殺された。 疑われたのは社長室の隣にいた専務。 はたして、犯人は専務か、それとも違う人間か。 2部構成になっている。 まず、1部は専務の弁護士青砥純子と防犯コンサルの榎本径が登場。 二人して、色んな仮説を次から次へと考えるが、ことごとく挫折していく。 これで落ち着くのでは思った仮説が、あっけなく却下。 大胆な仮説を考える青砥純子に、負けじとプロ気どりのコンサル榎本が違う仮説を唱える。 このあたり、榎本が青砥に惹かれるゆえ、プロとしてのこだわりもあり、報酬以上の調査をしてしまう気持ちもよくわかる。 そして、2部は、ある人物の過去の生い立ちから現在に至るまでの話。 彼の心情を思うと心揺さぶらせる。 そのことを知りぬいた貴志祐介の筆力もみごと。 友人の英夫のセリフがいい。 「護身用に持ち歩くんやったら、長めのドライバー買い。顔切るんやったら、マイナスでもええけど」 「そういや、不思議やな。おまえにどつかれた奴、なんで一人も死なんかったんやろな」 「そんなん、気いつけてるからに決まっとるやんけ。頭シバいたら一発で死ぬから、肩をやるんや」 「それより、何かあったら、電話してこいや。できることがあったら力んなるで」 このセリフはきれいごとで言ってしまえば「友だち」、でもどこかでつながっているニュアンスがこのことばで言い表されている。 いいですね。 「力んなるで」の言い回しのニュアンス、調べたら、やっぱり貴志祐介は関西人だった。 よく考えぬいたトリック、そして、榎本のナイフのごときシャープな切れ味で、そこまでしなくてもと思うほど犯人を追い込む。 榎本はほんとにいやな性格だ。 でも、客観的に見ると面白いヤツだ。 さらに、自分の報酬も自分で見つけるくだりもさすが。 わかりやすい見事な語り口、読み手の気持ちを心得た構成に脱帽です。
初・貴志祐介、お見事でした。 |
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2009年04月23日
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草なぎ事件、あえて言うと、ちょっと騒ぎすぎではと思います。 何かニュースを見てると、凶悪犯罪のような扱われ方。 そこまでしなくてもと思います。 確かに、全裸になったのは、かなりまずかったけど、それでも酔っ払いの悪気のない行動。 これに近い行動は酒に弱い自分でも酩酊状態で、大声を出して喚いたこともありました。 芸能人ゆえのパッシングでしょうか。 もっと、大事なニュースがあるように思うこの頃です。
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