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M 2011年10月4日、アテネ・フランセ文化センター「紀伊國屋レーベル10周年記念 映画の國セレクション」にて。 1931年度作品 監督:フリッツ・ラング 脚本: テア・フォン・ハルボウ、 フリッツ・ラング 出演:ペーター・ローレ、オットー・ベルニッケ、グスタフ・グリュントゲンス、エレン・ウィドマン 少女を残虐に殺害した犯人を捜すために、警察は犯罪の世界の人間たちの活動をどんどん取り締まり始める。町のギャングたちの委員会はこれでは自分たちの生活が出来なくなると考え、独自に少女殺しの犯人を捜す決定を下す。この企ては成功し、犯人は泥棒たちの独自の法廷で死刑を宣告される。だが警察がそこに踏み込み、犯人は正当な法の裁きを受けることになる。(解説より) ちょっとイメージしていたものと違っていた。 てっきり殺人者の狂気を描いた映画、ノアールのような映画だとばかり思っていた。 ネタバレありますよ。 前半は少女を誘拐して殺す殺人者に対する民衆の恐怖。 少女が何者かに風船を買ってもらうシーンがある。 そしてその後、吹きすさむ荒野、電線に絡まる風船が映る ああ、少女は殺されたんだと思わせ、さらに殺人者の恐怖を感じさせるみごとなカットです。 一転、後半は殺人者を捜すため警察が動いているので、ギャング団が自分たちの犯罪がしにくくなるため、犯人を捕まえようするユニークな展開。 ホームレスに犯人らしき人物がいないか町を監視させる。 ようやく犯人を見つけ、背中に、ある文字を目印に書きます。 タイトルの意味がわかりました。 とあるビルに追い詰め、ギャング団が強盗団に変身して、ドアをこじ開ける。 どこかギャング団が飄々としてユーモアがあります。 さらに捕まえた犯人を、自分たちで裁判までしてしまうとは、予想外です。 面白い発想です。 どうしようもないのです、子供を見ると。 犯人の呻きのような発言。 性癖でしょうか。 この前観た「キラー・インサイド・ミ−」にも通じるものがあります。 死刑だというギャング団、弁護人は病気だと擁護する。 出所したらまた子供を殺すんだよというギャング団。 時代は経っても、同じような問題は今も起きている。 状況は何も変わっていないんだなと。 殺人者の狂気というより社会派ドラマという印象でしたね。
ペーター・ローレの不気味さと捕まってからのおどおどした表情は強烈でした。 |

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