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もらとりあむタマ子 2014年4月6日、早稲田松竹にて。 2013年度作品 監督:山下敦弘 脚本:向井康介 出演:前田敦子、康すおん、伊東清矢、鈴木慶一、中村久美、富田靖子 「苦役列車」でもタッグを組んだ前田敦子と山下敦弘監督が、実家で自堕落な日々を送る女性タマ子の姿を描くドラマ。東京の大学を出たものの、父親がひとりで暮らす甲府の実家に戻ってきて就職もせず、家業も手伝わず、ただひたすらに食っちゃ寝の毎日を送る23歳のタマ子が、やがてわずかな一歩を踏み出すまでの1年を追う。(映画com解説) 相変わらず、主人公に共感できない、感動しない映画を、よくもまあ作るもんだと感心します。 特に何も起こらない映画なんですよ。 大学を卒業しても就職できず、タマ子は実家に帰ってきますが、毎日寝て父親が作る料理を食べるだけの、食っちゃ寝の怠惰な生活。 そしてTVを観ながら、「ダメだな日本は」、と呟く。 お前がダメだろ、と、つい突っ込みたくなる。 父親に就職活動しろ、動き出せと言われると、それは今ではないとのたまう。 笑っちゃいますね。 動き出したと思ったら、アイドル目指して写真を送ったり。 履歴書に今の自分は、本当の自分ではないと書く。 時々ドキっとするような、セリフを吐く。 父親に見合い話があると、ちょっと知り合いの中学生に、相手の女性の様子をうかがうように命じたり。 そんなダメ女、ダラダラ女タマ子の1年間を描いているのですが、前田敦子のボソボソとしゃべる感じがいやにリアルだったり。 父親との繰り返しの日常生活に、自然な親子の関係が垣間見えたりするんです。 友だちはいないし、世間との繋がりが希薄で、別に拘りがあるわけではない。 ラスト、父親に、家を出て一人で生活しなさいと言われ、「よし、ようやく言ったな、合格だよ」と言う。 大人の甘さに苦言を呈しているようにも見えますが、そんなことしか考えられないタマ子の生き方が今の時代を映しているのかも。 今の日本映画によく見かけるきっちりした起承転結のお話ではなく、さして事件が起きる訳でもない、どこへ行くのかも分からない、どこか暗くて緩いユーモア、ちょっとずれた「間」がやっぱり、山下敦弘だなと思いますね。 山下敦弘ファンとしては、らしさが見えてよかったと思います。 前田敦子は、いいですね。
もうアイドルじゃ納まりきれないですね。 康すおんも初めて名前を意識しましたが、父親役がめっちゃ普通で、これから売れてほしいですね。 タマ子の手下のように扱われる中学生の男の子もあまりに自然体で、いい感じです。 |

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