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2014.11.2 石持浅海 扉は閉ざされたまま 大学の同窓会で七人の旧友が館に集まった。“あそこなら完璧な密室をつくることができる…”伏見亮輔は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。自殺説も浮上し、犯行は成功したかにみえた。しかし、碓氷優佳だけは疑問を抱く。開かない扉を前に、息詰まる頭脳戦が始まった…。(解説) 「刑事コロンボ」、「古畑任三郎」、大倉崇裕「福家警部補シリーズ」など、最初から犯人が明かされる倒叙もののミステリー。 普通のミステリーより倒叙ものの方が、自分は好きかもしれない。 石持浅海さんの本では一番面白かったです。 お薦めですよ。 犯人が偽装した事故死の犯行を、この小説では、頭脳明晰な女性が、些細なミスを見つけ、他殺であることの謎ときを行い、犯人を追いつめていく。 緊迫した一日を、時間の経過とともに、攻める側と守る側のスリリングな二人のせめぎ合いのバトルが実に面白い。 ドアストッパーの持つ意味。 ワインの置き場所、途中まで開いたカーテン、メガネ。 多数の小道具、隠喩されたことばの緊張感。 さらには、人の感情や心の動きが見事に表わされていて、たまらんです。 自分が倒叙もののミステリーが好きな理由は、たぶんこの心理戦の醍醐味に魅かれているんだと思う。 そして、時間が経つことを異常に気にしている犯人。 何故、犯人は罪を犯したのか、がラストで明らかになる。 犯人に感情移入できるかどうかは別にして、不思議な理由に、ミステリーにも、やっぱり人が描けている小説には納得します。 追記 書き忘れたこと。
犯人を追いつめる女性が、犯人が好きで、抱いてくれるなら何もなかったことにする。 被害者よりもあなたの方が大事だと。 他人を思いやることより自己中心の人間、自分に都合がいいことに終始するどこか醒めた人間を描いている。 感情に流されない主人公と女性、悪い意味でいえば、冷酷な作者の視点を感じます。 |
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2014年11月07日
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