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座頭市と用心棒 2015年2月15日、シネマヴェーラ渋谷「岡本喜八監督特集」にて。 1970年度作品 監督:岡本喜八 脚本:岡本喜八、吉田哲郎 音楽:伊福部昭 撮影:宮川一夫 出演:勝新太郎、三船敏郎、若尾文子、滝沢修、嵐寛寿郎、米倉斉加年、岸田森、寺田農、草野大悟、常田富士男、砂塚秀夫、細川俊之、神山繁、木村元 シリーズ第20作目にして、黒澤明作品で知られる“用心棒”こと三船敏郎をゲスト・スターに迎えるという、二大スター夢の対決によってシリーズ最大のヒットとなった作品。3年前に訪れた蓮華沢の里を訪れた座頭市(勝新太郎)は、そこが小仏の政五郎の暴力によって仕切られているのを知った。政五郎は用心棒の浪人・佐々大作(三船敏郎)に100両で市殺しを依頼するが…。 東宝アクション派として知られる岡本喜八監督がシリーズ初演出という異色作でもあるが、劇中の登場人物すべてにワルの魅力を漂わせ、クライマックスとなる市と用心棒の対決までドラマをぐいぐい引っ張ってくれるのはさすが。さて、その勝負の結果は……言うまでもないのだが、両者が刃を交える一瞬の凄みは、やはり名優同士の貫禄であった。ヒロイン若尾文子の艶も善し。(的田也寸志) 2回目の鑑賞。 いや〜、久しぶりに観ましたが、結構面白かったですよ。 娯楽映画の水準は越えていると思います。 座頭市と用心棒って、昔の時代の夢の対決ですよね、ゴジラVSモスラ、というよりゴジラVSガメラって感じですか。 今でもゴジラVSガメラだったら、観てみたいですね。 次回の東宝ゴジラ映画でどうでしょうか。 大映映画なんで、座頭市の映画に用心棒がゲスト出演ということです。 ということで、ゲストに花を持たせないわけがない、かと言って大映のスターに傷をつけるわけにもいかない。 ネタバレありますよ。 昔観た時は、なんや中途半端やな〜、はぐらかされたみたいやな〜と思いましたね。 でもね、今回改めて観て、色んな映画の要素が散りばめてあり、また汚い男たちの世界にあって、若尾文子の華やかさ艶やかさが際立っています。 郷愁を抱いて昔訪れたことのある穏やかな村にやってきた座頭市だが、今はヤクザもの(米倉斉加年)がのさばり、村を支配していた。 そのヤクザものの手助けに雇われた用心棒。 ヤクザものの親は、村人から慕われる名主(滝沢修)。 滝沢修ってやっぱり凄いですね、この落ちついた上品な人のいい所作に潜む闇が微かに見える感じの演技が素晴らしいの一言です。 なかなかこの領域まで達するのは難しいのでは。 座頭市と用心棒のやりとりが面白い。 火事が起き、逃げる座頭市が階段から落ちそうになり、近くにあった徳利を下に落とします。 どれくらい地面まで距離があるのか、その音で自分の高さを測ろうとしていたのだ。 その徳利を用心棒が空中で拾い、3秒測って、地面に落とす。 座頭市は意外な高さにびっくり、落ちたら死ぬと思い、必死で階段から這い上がろうとし、その姿を大笑いしながら見ている用心棒。 実に嫌なヤツです笑。 用心棒が座頭市をバケモノと言えば、座頭市はケダモノと言い返す。 ののしり合うことばだけとらえると、喧嘩のように思うかもしれませんが、ことばとは裏腹に次第に親密度を増していくのです。 表向きのことばでは、けなしているようで実はお互いを信頼している喜八流愛情表現ですね。 何かしら友情みたいなものを感じます、うまい演出です。 小判鋳造時に金の配合を減らして金を溜めこんだ男は、名主の父親に金を流していた。 果たして、金のありかは。 用心棒は、普通の浪人なのか。 謎のスナイパー九頭竜(岸田森)は何者なのか。 ラストは、映画「黄金」へのオマージュでしょうか、日本風の金の亡者たちの地獄絵図。 お金を度外視したいい人と言われていた座頭市が、実は金を持って逃げるつもりが、金袋が用心棒との戦いで無くなっていたことを知らず、悔しい表情をする。 やっぱり、みんなお金は好きなのだ、本音ですね。 ユーモアと殺陣のバランス、十分楽しめました。
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