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ブルークリスマス 2015年2月22日、シネマヴェーラ渋谷「岡本喜八監督特集」にて。 1978年度作品 監督:岡本喜八 脚本:倉本聰 出演:勝野洋、竹下景子、仲代達矢、岡田英次、岡田裕介、新井春美、天本英世、岸田森、高橋悦史、沖雅也、小沢栄太郎、田中邦衛、中谷一郎、大谷直子、草野大悟、伊藤敏孝、小川真司、神山繁、八千草薫、大木正司、岡本みね子、堺左千夫、小川真司 UFOを目撃した人間の血が青くなる。青い血を持った人間を迫害、秘密裏に“処理”しようとする体制の恐怖を、政府の極秘計画の謎を追うテレビ局員と青い血の恋人を持った特殊部隊員の行動を通して描いた力作。UFOや宇宙人の存在、青い血についての謎解きは一切なく、異質なものを排除する人間の恐ろしさを徹底的に暴いた。特撮を使用しないSF映画ということでも話題となった。<allcinema> 2回目を鑑賞。 昔は、漫画チックなSF映画で、どうもウソ臭さが目立ってあまり面白くはなかったんですが。 久しぶりに今回観て、この映画、正直怖かったですね。 ネタバレあります。 UFOを観た人たちは、その光を浴びると、血液が青になるという。 何も変わらない人間なのに、ただ血が青いため、自分たち人間とは違う新しい生命体、宇宙人であるという猜疑心、恐怖心が次第に芽生えていく。 主人公の女性(竹下景子)が、ヒトラーのユダヤ人迫害のニュースをTVで見るシーンがある。 青い血の赤ちゃんが生まれたという噂があると、謎の人物二人(天本英世、岸田森)が病院に現れ、母子とも処置してくださいと院長に告げる。 処置とは?と院長が聞くと、冷酷に「処置です」と答える。 どの国の政府も、青い血の人間がいることをひた隠す。 しかし、何故か、噂だけがひそやかに世間に流れる。 国は情報を隠しながら、青い血の人間は怖いという噂をわざと少しだけ流しているのだ。 青い血の人間は敵だという風に仕向ける。 すべて謀略です。 大衆心理を誘導する。 怖いですね。 この映画、SF映画でありながら、人種差別、優劣の差別にも繋がっています。 未来の話ではない、現実にすでに起きていることですね。 ラスト、以前にUFOの存在の研究発表をして行方不明になっていた博士(岡田英次)が、静かにベンチで座っている。 TV局員(仲代達矢)が声をかけると、帽子を取り会釈をする。 額に手術の傷跡、ロボトミーの手術をされていた。 「猿の惑星」を思い出しました。 もう一つの話は、自衛隊の男(勝野洋)と散髪屋の女店員(竹下景子)のラブロマンス。 しかし、竹下景子が青い血の人間。 クリスマスに、竹下景子は、勝野洋がやってくるのを楽しみに待っていた。 そして、勝野洋がやってきた。 嬉しそうな竹下景子の表情、しかし一瞬にして、勝野洋が銃を発射する。 青い血の人間が謀反を企てているとして、すべての国でクリスマスに一斉に殺害した。 竹下景子のそばで勝野洋も倒れる。 あまりにも残酷で、悲しい二人。 二人の赤い血と青い血が流れ、次第に一つに繋がり合うのです、かすかな希望を見せてエンディング。 いや〜、こうやって記事を書いていると、いい映画だなとしみじみ思いますね。 歳を取ったせいかな。 社会派SFでありながら、娯楽映画としてきちんと作られていることに、また喜八監督の力量を見た気がします。 映画の内容と全然関係ないんですが、竹下景子が、ちょっとジャンプして店のシャッターを下ろすシーンが、めっちゃ可愛いのです。
一度お試しあれ。 |

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