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チャイルド44森に消えた子供たち 2018年8月16日、CSにて。 2015年度作品 監督:ダニエル・エスピノーサ 脚本:リチャード・プライス 出演:トム・ハーディ、ゲイリー・オールドマン、ノオミ・ラパス、ジョエル・キナマン 2009年版「このミステリーがすごい!」海外編で1位を獲得したトム・ロブ・スミスのミステリー小説「チャイルド44」を映画化。1950年代、スターリン体制下のソ連を舞台に、子どもを狙った連続殺人事件の行く末を、リドリー・スコット製作、トム・ハーディ&ゲイリー・オールドマンの共演で描く。監督は「デンジャラス・ラン」のダニエル・エスピノーサ。53年、ソ連で9歳から14歳の子どもたちが全裸で胃を摘出され、溺死した変死体として発見される。しかし、犯罪なき理想国家を掲げるスターリン政権は、殺人事件は国家の理念に反することから、事故として処理してしまう。秘密警察の捜査官レオは、親友の息子の死をきっかけに、自らが秘密警察に追われる立場になりながらも事件の解明のため捜査を開始するが……。(映画com解説) 辛口感想です、ご承知おきを。 孤児から戦場の英雄となった主人公(トム・ハーディ)は、スターリン統制下で、MGB捜査官となった。 反抗しそうな人物を見つけ出しことごとく取り締まり、粛清する。 粛清するとは、人を殺すこと。 とんでもなく怖い社会ですね。 そして、主人公に、ある人物の調査命令が下る。 妻(ノオミ・ラパス)だった。 家族を守るか、妻を切り捨てるか。 妊娠したことを告げられ、主人公は妻を守った。 調査の結果、妻は無実だと報告する。 その後、地方の民警に左遷させられる。 命令に絶対服従するかどうかのテストらしい。 これが一番怖い。 まさに恐怖政治。 並行して、友人の子供が殺されたが、ソ連では「殺人」はありえないという考えのもと、列車事故でかたずけられた。 楽園であるソ連では殺人は存在しないという。 この思想は信じられないです。 その後、地方で同じような殺人が起こり、主人公は個人レベルで調査に乗り出す。 真相を求めることはこの国では許されないと妻。 途中までは、緊迫感のある映画で面白いなと思っていたんですが、後半アクションに変化するあたりから、ちょっと普通の映画になってしまったかな。 ラスト前、前の上司は左遷され、中央に呼び戻される。 犯人はナチスの影響だよなという上司に、その通りですと答える。 結局、同じじゃないのか、でも主人公は満足そう。 甘いんです。 この辺りが、ハッピィエンドにしたかったアメリカ映画っぽい。 ヨーロッパ映画なら、こんな結末にしないでしょう。 上司が変われば、また地方に飛ばされるはず。 そう考えれば怖いですが。 ラスト、自分が孤児だからなのか粛清した両親の子供二人を引き取る。 これはいらないでしょう、安易です。 自分が子供なら、親を殺した人に簡単にはついていかない。 これだけで、1本映画が作れるぐらい苦悩するはずです。 こんな甘い映画にしたら、前半の緊迫感が台無し。 残念な映画です。 チャイルド44は、44人殺されたという意味です。
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