最近気になること

ほとんど映画、ちょいと小説、きまぐれに音楽、の感想など気になることを記事にします!

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30年後の同窓会
2018年8月20日、京都シネマにて。

2017年度作品
監督:リチャード・リンクレイター
原作:ダリル・ポニクサン
脚本:リチャード・リンクレイター、ダリル・ポニクサン
出演:スティーヴ・カレル、ブライアン・クランストン、ローレンス・フィッシュバーン

「6才のボクが、大人になるまで。」のリチャード・リンクレイター監督が、「さらば冬のかもめ」でも知られるダリル・ポニックサンの小説を原作に、30年ぶりに再会した男たちの再生の旅路を描いたロードムービー。男ひとりで酒浸りになりながらバーを営むサルと、過去を捨てて牧師となったミューラーのもとに、ある日、30年にわたって音信不通だった旧友のドクが突然現れる。ドクは1年前に妻に先立たれ、2日前に遠い地で息子が戦死したことを2人に打ち明け、死んだ息子を故郷に連れ帰る旅に同行してほしいと依頼する。30年前のある事件で大きく人生が変わってしまっていた3人は、ともに旅をし、語り合うことで、人生に再び輝きを取り戻していく。主人公の3人をスティーブ・カレル、ブライアン・クランストン、ローレンス・フィッシュバーンという、いずれもアカデミー主演男優賞にノミネートされた経験を持つ実力派が演じる。(映画com解説)

「さらば冬のかもめ」の原作者ダリル・ポニックサンの小説を映画化したもの。
登場人物の名前も違うし、同じ海兵隊の仲間だけど、「さらば冬のかもめ」の設定とは違う。

でも、3人の個性は、この映画に引き継がれている。
邦題は悪いな〜。
確かに、3人は「久しぶり」ではあるけど、「さらば冬のかもめ」の3人よりはもっと繋がりが深い。
過ちを犯した共通の辛さを背負う仲間意識が強いんです。
同窓会といった甘っちょろいものではなく、自分たちのバカげた行動で、苦しませて人を死なせた傷を3人とも持っているからこそ、この映画は「さらば冬のかもめ」よりも素晴らしいと思うんです。

それと、この映画を観て、男は決して「もの分かりのいいヤツ」になってはいけないなとつくづく思いましたね。

サル(ブライアン・クランストン)は、海兵隊の偉いさんの言うことに反発します。
権力側の都合のいいことは、自分たちにとって都合がいいとは限らない。
だから、サル(ブライアン・クランストン)は、ドク(スティーヴ・カレル)に地元で葬儀した方がいい、自分たちで遺体を運ぼうとアドバイスをします。

粗野ですが、愛情は深い、こんなオッサン、いますよね。
こんな時代だからこそ、こんなオッサンがいてもいいんだと思うんです。

ベトナム戦争からフセインへと親子の戦争は続いていて、かと言って、社会派映画にはせず、あくまでも個人の反骨心を少し見せる友情ドラマにしているのが、気に入っています。

自分たちの過ちを、亡くなった仲間の母親に言いに行こうと、けど言えなかったんです、こういうくだりは、情けないけど、共感するんですよね、言えないですから。

やっぱ、自分も歳なのかな〜。
サラリーマン生活もほぼ終え、主人公たちと同じ社会のつながりが薄くなりつつある身だから、よけいにそう思うのかもしれません。

寂しいんでしょうね。
男はやっぱりだめですね。

昔は顔を睨んでいた息子が、今は靴下を眺めているといった下ネタ、大笑いしました。


エンディングに流れる歌は、ボブ・ディランかな、昔の元気さがないな、いくつになったんだろう。

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ガス人間第一号
2018年8月19日、CSにて。

1960年度作品
監督:本多猪四郎
脚本:馬淵薫
出演:三橋達也、八千草薫、土屋嘉男、佐多契子、左卜全

生体実験の犠牲で、身体をガス化できる特殊能力を持ってしまった男と、彼の愛する美しい女、春日流家元・藤千代との悲恋を描いたSFスリラー。強盗殺人を捜査する岡本警部補たちは、容疑者として日本舞踊の家元・藤千代に目を付けた。だが、彼女は無実であると主張する男が現れる。彼・水野こそ、自在に身体を気体化できる能力を以て、強盗を働いていた真犯人だった……。
 通称“東宝変身人間シリーズ”第3作。ポスターには「悪魔か 宇宙の落し子か 完全犯罪にかけるガスマン!」と書いてあり、一見すると犯罪映画のような感があるが、中身はメロドラマという印象が強い。変身人間になってしまった男、水野を演じたのは東宝特撮映画にはお馴染みの土屋嘉男。彼が愛した女・藤千代を演じた八千草薫の美しさもこの悲恋物語に華を添えている。ラスト爆発炎上する劇場のシーンのミニチュア・ワークや、水野がガス化していくシーンなどが特撮的な見所。本作のBGMは『ウルトラQ』にも使用された。<allcinema>


この映画は斬新ですね。

生体実験でガス人間にされた男が、自己嫌悪の悩みから次第にガス人間の優位性に自信を持ち始め、人間を越えた新しい人類としての自分に酔いしれていくさまが面白いんです。

どこかで観た残像が。
そうです、クローネンバーグの「ザ・フライ」ですね。
新人類としての生命体を喜ぶ主人公にこの映画の主人公はダブります。
「蝿男の恐怖」(未見です)のオリジナルが1958年だから、もしかしたらこちらの影響かな。

ただ、この映画は、恋愛ものなんです。
それも屈折した恋愛ものです。
主人公ガス人間(土屋嘉男)は、凋落した日本舞踊の家元・藤千代(八千草薫)に一途な恋を抱き、盗んだお金を貢ぐ。
舞踊会を開くための資金を提供する。

藤千代(八千草薫)は果たしてどう思っていたのか、そこが曖昧です。

自分をここまで思ってくれたことに、どこかありがたいと考えての行動かな。
でも、ラストのガス人間を連れての自爆は、この後二人の未来はないという、そしてガス人間を葬らないとという辛い思いでの決断でしょう。
どこか儚い思いが伝わるのです。

東宝特撮映画の中では、ちょっと毛色の変わった独特の映画でした。

八千草薫は、美人でしたね、好みです(笑)。


第二号を作る予定だったのかな。

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