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ニンゲン合格 2018年9月5日、BSにて。 1999年度作品 監督:黒沢清 脚本:黒沢清 出演:西島秀俊、役所広司、菅田俊、りりィ, 麻生久美子, 哀川翔、大杉漣 14歳のときに交通事故に遭った吉井豊(西島秀俊)が10年間の昏睡状態から目覚めると、両親は離婚し、妹は親元を離れて恋人と暮らしていた。父の友人であり産業廃棄物の不法投棄を請け負っている藤森(役所広司)が、豊の面倒を見ることになる。家族を取り戻したい豊は、一家が経営していたポニー牧場を立て直そうとするが、10年前に豊を轢いた室田(大杉漣)が牧場を破壊する。そこへ、しばらく姿を消していた藤森が戻ってくる。豊は、藤森とともに引っ越しの準備を始めるが、崩れてきた冷蔵庫の山の下敷きになって命を落とす。(ウィキペディア解説) 黒沢清の特徴が色濃く出ていて、面白かったですよ。 14歳のときに交通事故にあい、昏睡状態で10年後に、突然目覚める主人公(西島秀俊)。 意識がない間に、両親は離婚、妹も含めて、家族はバラバラになっていた。 10年間で失ったものを取り戻すんだ、と世話になる父親の友人(役所広司)に言われ、失ったものって何だ? 最悪の10年だ。 交通事故を負わせた男に会い、男はあんたのせいで人生を狂わされた、あんたは幸せでいいなと侮蔑された。 幸せか、目覚めたことが本当に幸せだったのか。 いまだに、今が夢のようだと。 1999年、20世紀末の不穏な時代を、家族の崩壊を、ポニー牧場を復活することで家族を再生できるかと思っていたけど、結局できずに、終わったお話。 ラストはあっけない。 廃品回収品の下敷きになって、息絶える。 おれは存在していた?と聞く主人公。 昏睡状態から、生き返った主人公が、わずかな時間を生きようとして、それでも自分の存在が分からなかった。 今も先が見えない。 その不穏な状況は、この当時と変わりないような気がする。
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